審査委員長2氏がコメント
「オーディオ銘機賞2016」審査会スタート! − 多数の有力モデルから真の「銘機」を選出
小社『季刊・オーディオアクセサリー』誌主催"オーディオ銘機賞2016"の審査会が、本日10月9日(金)に開催される。
「オーディオ銘機賞」は、オーディオ文化の向上とマーケットの活性化を目指し、1978年に創設された。毎年生み出される膨大な数にのぼるピュアオーディオコンポーネント群の中から、卓抜した性能・革新の内容を持ち、しかもオーディオマインドにあふれ、今後のロングセラーおよびベストセラーが予想される、真の意味での「銘機」を選出するものとして、数多くあるオーディオアワードのなかで業界のスタンダードアワードとして幅広く認知されており、受賞モデルが必ず人気ヒットモデルとなるという実績を得て、ユーザーはもちろん、オーディオに関わる多くの方から大きな注目を集めている。
また、審査にあたっては公正を期すため、技術的見識の深い「オーディオ評論家の審査委員」と、マーケットでの商品性に詳しい「流通側の審査委員」から構成していることが、本賞の大きな特徴となっている。審査会では膨大なノミネート機種の中から、三賞「金賞」「銀賞」「銅賞」、および「特別賞」、ジャンルごとの「オーディオ銘機賞」の受賞モデルが決定される。
選考会に先立ち2名の審査委員長に、今年の全体的な傾向をうかがった。
評論家側・審査委員長 藤岡 誠氏
今年に限ることではありませんが、まずデジタルオーディオの世界は非常にエキサイティングになってきていますよね。1982年のCD登場から、1999年のSACD登場を経て、最近ではPCオーディオやネットワークオーディオが台頭してきて、さらにハイレゾも普及し始めています。さらに、今年は音楽の分野でも映画の分野でも、ストリーミングサービスがビジネルとして立ち上がってきました。米国では既に当たり前のものでしたが、少し遅れて日本でもいよいよそちらの方向性に向かっていくということでしょう。
ただ、そういった流れによる作用の1つとして、オーディオ専門店で売れる製品はヘッドホン/イヤホン製品が大半という現状もあります。デジタルオーディオをポータブルで聴くスタイルが大半ということの表れでしょう。これは、私たちのようなピュアオーディオの歴史と伝統を背負ってきた世代にとっては、少し寂しいことです。
国内のオーディオショウに参加すると、若い世代がほとんどいません。高所得者である高齢者の趣味としてのオーディオはもちろん歓迎ですが、昔は一番若い世代は中学生からそういったオーディオショウに来ていましたし、それこそ高校生や大学生がグループで来ている光景もありました。なので私たちとしては、こういった現状を踏まえて、今後のオーディオ業界を発展させるべくもっと魅力をアプローチしかなくてはなりません。それが、専門誌としての私たちの役目だと思っています。
流通側・審査委員長 CAVIN大阪屋 森田正二氏
今年の大きな傾向としては、まず国産メーカーの盛り上がりが挙げられます。アキュフェーズやエソテリック、ラックスマンなどのメーカーを中心して、ヤマハが新しいハイエンドモデルをリリースするなど、良い製品がコンスタントに現れています。さらに、しばらく元気が無い印象だった海外メーカーも、B&Wから注目モデルが登場するなど、年末に向けてこれから賑わってくることが期待されます。
もう1つのトレンドのキーワードであるハイレゾに関しても、ここ数年で対応製品が充実してきています。また、ハイレゾに対比して、最近はアナログに注目が集まっていることも大きなトピックです。オーディオ業界では、「ハイレゾ」と「アナログ」という2つの大きな潮流として目立ってきました。プレーヤーも様々な製品が出てきていますし、ハイレゾとアナログの対比は面白くなってきていると思います。そして、そんなハイレゾやアナログを再生する製品として、今年は国内・海外メーカーから魅力的なアンプやスピーカーなどの製品が充実してきているわけです。私たちとしては、この勢いをベースにして、これから若い世代の方がどんどんオーディオに入りやすいような下地を作っていきたいですね。
なお「オーディオ銘機賞2016」の各賞受賞結果は、11月21日発売の『季刊・オーディオアクセサリー 159号』に掲載される。またファイル・ウェブでも、オーディオ銘機賞特設サイトにて、順次結果をお知らせしていく。
「オーディオ銘機賞」は、オーディオ文化の向上とマーケットの活性化を目指し、1978年に創設された。毎年生み出される膨大な数にのぼるピュアオーディオコンポーネント群の中から、卓抜した性能・革新の内容を持ち、しかもオーディオマインドにあふれ、今後のロングセラーおよびベストセラーが予想される、真の意味での「銘機」を選出するものとして、数多くあるオーディオアワードのなかで業界のスタンダードアワードとして幅広く認知されており、受賞モデルが必ず人気ヒットモデルとなるという実績を得て、ユーザーはもちろん、オーディオに関わる多くの方から大きな注目を集めている。
また、審査にあたっては公正を期すため、技術的見識の深い「オーディオ評論家の審査委員」と、マーケットでの商品性に詳しい「流通側の審査委員」から構成していることが、本賞の大きな特徴となっている。審査会では膨大なノミネート機種の中から、三賞「金賞」「銀賞」「銅賞」、および「特別賞」、ジャンルごとの「オーディオ銘機賞」の受賞モデルが決定される。
選考会に先立ち2名の審査委員長に、今年の全体的な傾向をうかがった。
評論家側・審査委員長 藤岡 誠氏
今年に限ることではありませんが、まずデジタルオーディオの世界は非常にエキサイティングになってきていますよね。1982年のCD登場から、1999年のSACD登場を経て、最近ではPCオーディオやネットワークオーディオが台頭してきて、さらにハイレゾも普及し始めています。さらに、今年は音楽の分野でも映画の分野でも、ストリーミングサービスがビジネルとして立ち上がってきました。米国では既に当たり前のものでしたが、少し遅れて日本でもいよいよそちらの方向性に向かっていくということでしょう。
ただ、そういった流れによる作用の1つとして、オーディオ専門店で売れる製品はヘッドホン/イヤホン製品が大半という現状もあります。デジタルオーディオをポータブルで聴くスタイルが大半ということの表れでしょう。これは、私たちのようなピュアオーディオの歴史と伝統を背負ってきた世代にとっては、少し寂しいことです。
国内のオーディオショウに参加すると、若い世代がほとんどいません。高所得者である高齢者の趣味としてのオーディオはもちろん歓迎ですが、昔は一番若い世代は中学生からそういったオーディオショウに来ていましたし、それこそ高校生や大学生がグループで来ている光景もありました。なので私たちとしては、こういった現状を踏まえて、今後のオーディオ業界を発展させるべくもっと魅力をアプローチしかなくてはなりません。それが、専門誌としての私たちの役目だと思っています。
流通側・審査委員長 CAVIN大阪屋 森田正二氏
今年の大きな傾向としては、まず国産メーカーの盛り上がりが挙げられます。アキュフェーズやエソテリック、ラックスマンなどのメーカーを中心して、ヤマハが新しいハイエンドモデルをリリースするなど、良い製品がコンスタントに現れています。さらに、しばらく元気が無い印象だった海外メーカーも、B&Wから注目モデルが登場するなど、年末に向けてこれから賑わってくることが期待されます。
もう1つのトレンドのキーワードであるハイレゾに関しても、ここ数年で対応製品が充実してきています。また、ハイレゾに対比して、最近はアナログに注目が集まっていることも大きなトピックです。オーディオ業界では、「ハイレゾ」と「アナログ」という2つの大きな潮流として目立ってきました。プレーヤーも様々な製品が出てきていますし、ハイレゾとアナログの対比は面白くなってきていると思います。そして、そんなハイレゾやアナログを再生する製品として、今年は国内・海外メーカーから魅力的なアンプやスピーカーなどの製品が充実してきているわけです。私たちとしては、この勢いをベースにして、これから若い世代の方がどんどんオーディオに入りやすいような下地を作っていきたいですね。
なお「オーディオ銘機賞2016」の各賞受賞結果は、11月21日発売の『季刊・オーディオアクセサリー 159号』に掲載される。またファイル・ウェブでも、オーディオ銘機賞特設サイトにて、順次結果をお知らせしていく。
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