左右ch完全独立構成
米Bricasti Design、デュアル・モノ設計のDSD対応DAC「M1 Special Edition」。約139万円
エミライは、米Bricasti Design(ブリキャスティ・デザイン)の製品取り扱いを開始。384kHz/24bit PCMや5.6MHz DSDに対応したD/Aコンバーター「M1 Special Edition」を6月末より発売する。価格は1,389,000円(税抜)。
米マサチューセッツ州に本拠を置くBricasti Designは、プロ用オーディオ機器の分野で著名なLexicon社で活躍してきたBrian Zolner氏とCasey Dowdell氏によって2004年に設立されたブランド。
Bricasti Designのプロ用オーディオ製品は、多くのレコーディングエンジニアやレコーディングスタジオで採用され、特にリバーブ・プロセッサー分野ではトップブランドになっているとのこと。また、製品の設計・開発は、マークレビンソンの製品の開発にも携わっているというAevee Labsと協業している。
同社は2011年に初のコンシューマー向け製品「M1」を発表。2016年には、M1をベースにさらなるブラッシュアップを行った「M1SE」を発表。プロ向けオーディオのノウハウとハイエンドオーディオの思想を高度なレベルで融合させた製品として、海外において高い評価を得ている。
M1 Special Edition(M1SE)は、左右chが完全に独立した基板構成を採用。DAC基板部、DDSクロック部、アナログ出力回路部に対してもそれぞれ左右独立に電力供給を行う専用電源部を備えるなど、徹底したデュアル・モノラル設計を特徴とする。
この設計は左右のクロストークを排除することに加え、各チャンネルに必要な電力を充分に供給することで、デジタルプロセッシングからアナログ出力までのノイズ・アイソレーションを徹底するという設計思想に基づいているとのこと。また、同社がプロオーディオ分野で培った独自のデジタルフィルター技術も搭載されている。
DACチップには、アナログ・デバイセス製のΔΣ方式DAC「AD1955」2基をモノラル・モードで用い、電源部含めて左右独立させたデュアル・モノラルDAC設計としている。
DAC基板には、高周波用低損失素材であるARLON社製ガラス/セラミック含有熱硬化性樹脂「Arlon 25N」を採用する。こうした高品位なプリント基板は、カリフォルニア州San Joseにある自社工場にて製造されている。
また、DACチップが搭載するデジタルフィルターは使用せず、PCM用に独自開発したデジタルフィルター「リコンストラクション・アンチ・エイリアス・フィルター」を搭載。DSD信号の変換については、SHARC DSPチップを用いた独自開発のポストフィルターによるリコンストラクション処理を行う。
USB入力には最新世代のアシンクロナスUSB基板を採用し、384kHz/24bit PCMや5.6MHz DSDの再生に対応する。USB回路部は他回路と電気的にアイソレートされており、PCからのノイズ混入を防いでいる。
プロ機で定評あるBricasti Designらしい特徴として、プロ機のノウハウを投入した自社開発のデジタルフィルター処理を用いた、9種類のリニアフェーズ・フィルターと、6種類のミニマムフェーズ・フィルターを搭載する。また、これらPCM用フィルターには、8倍のΔΣ方式オーバーサンプリング・フィルターを使用している。
クロックについては高性能水晶発振器「Femto Clock」も各チャンネルに独立して配置し、DDS(ダイレクト・デジタル・シンセシス:デジタル直接合成発振器)を採用した超低ジッター設計(6ピコ秒)を用いている。また、左右チャンネルのクロック同期は、デジタル基板上に配置されたSHARCのDSPによって制御する。
前述のように各基板ごとに独立した3系統の強力な電源部を用意し、各回路にはPoint-to-Point配線で供給する。フットは、米国Stillpoints社との共同開発品を用いている。
筐体については、フロント・リア・サイド・トップ・ボトムの各パネルに加えて、ボタンのキャップ部やノブまでをソリッド・アルミニウム・ブロックからの削り出しで制作。同社が所有するCNC切削加工機を用いて製造を行っており、複雑かつ難易度の高い加工も行えるとのこと。また、アルミニウム合金を用いることで、振動への強さや温度安定性、高い放熱性能も実現している。
入力はUSBの他、同軸デジタル(RCA/BNC)、光デジタル、AES/EBUを搭載。アナログ出力はバランスXLR、およびアンバランスRCAを備える。各出力は同じ特性を持つように設計されていて、それぞれ独立したバッファーを搭載。2系統同時の出力も可能となっている。
米マサチューセッツ州に本拠を置くBricasti Designは、プロ用オーディオ機器の分野で著名なLexicon社で活躍してきたBrian Zolner氏とCasey Dowdell氏によって2004年に設立されたブランド。
Bricasti Designのプロ用オーディオ製品は、多くのレコーディングエンジニアやレコーディングスタジオで採用され、特にリバーブ・プロセッサー分野ではトップブランドになっているとのこと。また、製品の設計・開発は、マークレビンソンの製品の開発にも携わっているというAevee Labsと協業している。
同社は2011年に初のコンシューマー向け製品「M1」を発表。2016年には、M1をベースにさらなるブラッシュアップを行った「M1SE」を発表。プロ向けオーディオのノウハウとハイエンドオーディオの思想を高度なレベルで融合させた製品として、海外において高い評価を得ている。
M1 Special Edition(M1SE)は、左右chが完全に独立した基板構成を採用。DAC基板部、DDSクロック部、アナログ出力回路部に対してもそれぞれ左右独立に電力供給を行う専用電源部を備えるなど、徹底したデュアル・モノラル設計を特徴とする。
この設計は左右のクロストークを排除することに加え、各チャンネルに必要な電力を充分に供給することで、デジタルプロセッシングからアナログ出力までのノイズ・アイソレーションを徹底するという設計思想に基づいているとのこと。また、同社がプロオーディオ分野で培った独自のデジタルフィルター技術も搭載されている。
DACチップには、アナログ・デバイセス製のΔΣ方式DAC「AD1955」2基をモノラル・モードで用い、電源部含めて左右独立させたデュアル・モノラルDAC設計としている。
DAC基板には、高周波用低損失素材であるARLON社製ガラス/セラミック含有熱硬化性樹脂「Arlon 25N」を採用する。こうした高品位なプリント基板は、カリフォルニア州San Joseにある自社工場にて製造されている。
また、DACチップが搭載するデジタルフィルターは使用せず、PCM用に独自開発したデジタルフィルター「リコンストラクション・アンチ・エイリアス・フィルター」を搭載。DSD信号の変換については、SHARC DSPチップを用いた独自開発のポストフィルターによるリコンストラクション処理を行う。
USB入力には最新世代のアシンクロナスUSB基板を採用し、384kHz/24bit PCMや5.6MHz DSDの再生に対応する。USB回路部は他回路と電気的にアイソレートされており、PCからのノイズ混入を防いでいる。
プロ機で定評あるBricasti Designらしい特徴として、プロ機のノウハウを投入した自社開発のデジタルフィルター処理を用いた、9種類のリニアフェーズ・フィルターと、6種類のミニマムフェーズ・フィルターを搭載する。また、これらPCM用フィルターには、8倍のΔΣ方式オーバーサンプリング・フィルターを使用している。
クロックについては高性能水晶発振器「Femto Clock」も各チャンネルに独立して配置し、DDS(ダイレクト・デジタル・シンセシス:デジタル直接合成発振器)を採用した超低ジッター設計(6ピコ秒)を用いている。また、左右チャンネルのクロック同期は、デジタル基板上に配置されたSHARCのDSPによって制御する。
前述のように各基板ごとに独立した3系統の強力な電源部を用意し、各回路にはPoint-to-Point配線で供給する。フットは、米国Stillpoints社との共同開発品を用いている。
筐体については、フロント・リア・サイド・トップ・ボトムの各パネルに加えて、ボタンのキャップ部やノブまでをソリッド・アルミニウム・ブロックからの削り出しで制作。同社が所有するCNC切削加工機を用いて製造を行っており、複雑かつ難易度の高い加工も行えるとのこと。また、アルミニウム合金を用いることで、振動への強さや温度安定性、高い放熱性能も実現している。
入力はUSBの他、同軸デジタル(RCA/BNC)、光デジタル、AES/EBUを搭載。アナログ出力はバランスXLR、およびアンバランスRCAを備える。各出力は同じ特性を持つように設計されていて、それぞれ独立したバッファーを搭載。2系統同時の出力も可能となっている。