美少女ゲームの歌姫、大島はるながついにメジャーへ。デビューイベントをレポート

6月22日、また新しいアーティストがメジャーの舞台に踏み出した。“美少女ゲームの歌姫”と称される、大島はるながメジャーデビューシングル『ハイスペックDays』を発売。それを記念したライブイベントが開催された。

イベントが行われたのは、池袋サンシャインシティアルパの地下1Fにある噴水広場。ここは数々のアーティスト達が新曲の発表やデビューイベントを行い、そしてより大きなステージへ羽ばたいていく、まさに「アーティストの登竜門」となる場所だ。

メジャーデビューシングルとなる『ハイスペックDays』は、4月11日より放送を開始したTVアニメ「ワガママハイスペック」の主題歌。いわゆる5分アニメだが、通常のアニメと同じくらいガッツリ流されるため、そのウエイトはかなり大きい。すでに第11話までが放送されているので、TVから流れるこの楽曲を耳にした方もいるかもしれない。さておき、本タイトルの発売と共にメジャーデビューということはすでに発表されていたので（関連ニュース）、ついにその日を迎えることとなった。

イベントは、いきなり大島はるなによる「ハイスペックDays」の熱唱でスタートした。ハイテンションなロックチューンで、噴水広場周辺に巻き起こる手拍子。このイベントを楽しみにしていた“大島組”だけでなく、たまたま訪れていたお客さんも足を止めて、笑顔でステージを眺め始める姿が多く見られた。

あらためて、温かい拍手と「メジャーデビューおめでとう」の声で迎えられた大島はるな。緊張で膝が震えると言いながらも、その堂々としたパフォーマンスからは数々のライブで培われた自信と実力がうかがえる。続く2曲めは、PCゲーム版『ワガママハイスペック』のED曲となる「放課後アメージンッKiss」がチョイスされた。

ここで、スペシャルイベントとしてゲストがステージに招かれた。1人めは、大島はるなを長きに渡り支える盟友、Sound Driveの齋藤悠弥氏。TVアニメ『艦隊これくしょん -艦これ-』のED曲「吹雪」や、水樹奈々 の「夏恋模様」などを手がける作曲/作詞/編曲家/音楽プロデューサーだ。シングル『ハイスペックDays』に収録される楽曲全てに、そのセンスが遺憾なく発揮されていることは言うまでもない。

そして2人目は、大島はるなの先輩であり、憧れでもあるアーティスト、“ゆいにゃん”こと榊原ゆい。声優、シンガーソングライター、振付師など幅広い活動しており、その圧巻の歌唱力とライブパフォーマンスにはファンからの支持も厚い。

そんなゲストとのトークパートでは、数々のエピソードが飛び出した。斎藤悠弥氏は、大島はるながこの日を迎えたことを「まさに感無量です」と語り、初めてライブで目にした時に、そのビブラートとロングトーンの伸びに驚き、声に一目惚れしたと出会いを振り返った。

大島はるなへのダンスの振り付けを行ったことのある榊原ゆいは、「高いところに登って行っている」と嬉しそうに述べつつ、「ダンスの振りが入るとガチガチになっちゃう」と先輩らしい言葉も。一方で、動きのあるライブならではの楽しさをお客さんに伝えるステージングは大島はるなの魅力の１つと語るなど、やはり大島はるながメジャーデビューすることへの喜びはひとしおといった様子だった。

「ハイスペックDays」について、齋藤悠弥氏はアニメの主題歌ならではのキャッチーなイントロ、あえて音を“くわせる”ことでグルーブ感、疾走感を出したサビを聴きどころに挙げた。そしてPVに登場する猫のきぐるみの“中の人”が自分であることも明かし、撮影時の苦労を語った。

そして、今後の大島はるなについて、齋藤悠弥氏は「色々なことに乗っかって、アニソンもゲーソンも両方やっていければ」と意気込みを見せた。そして榊原ゆいは「歌もパフォーマンスも、魅力的な上に、この可愛さに色気も出てきたり、もっと成長していくのが楽しみです」と期待を寄せた。

最後に大島はるな本人も、これまでの軌跡を思い返し、応援してくれた人がいるからこそステージに立つことができることへ、涙ぐみながら感謝を述べた。そしてPCゲーム『ワガママハイスペック』のOP曲「Miracle heart!」、会場を巻き込むコールが加わった2度目の「ハイスペックDays」を披露し、イベントは終了となった。

---

●イベント後、大島はるなにインタビュー

−−イベントを終えて、今のお気持ちはいかがですか？
大島　マラソンが終わった後みたいな、「終わったー！」という気分です。以前はひとつの節目であっても、それほどメジャーかどうかは意識していなかったんですけど、色々こみ上げてきて、ちょっと泣いちゃいました。それに、メジャーデビューのイベントをこのステージで行うことが出来たのも嬉しいです。最後の曲で、後ろの噴水が上がったみたいなんですけど、歌うのに必死すぎて見れなかったんですよ。でもその分、皆さんの顔を見ることが出来たので良かったです！

−−ゲストとしてご出演されたお二人については？
大島　斎藤プロデューサーは私を見出して、磨いてくれた方で、なかなかぶっちゃけてお話する機会がなかったんです。けれど今日、こういう風に思ってくれていたんだ、ということを初めてちゃんと言葉で聞くことが出来て良かったです。ゆいにゃんはもう、来ていただけただけで感動です！ それに、ちょっとだけでもちゃんと目を見てお話出来たので成長したな、と思いました(笑)

−−『ハイスペックDays』に収録される楽曲の、個人的な聴きどころはどこでしょうか？
大島　「ハイスペックDays」は、とにかくイントロですね。ギターがめちゃくちゃカッコいいんです！齋藤プロデューサーも仰られていたみたいに、サビの後半にある「大好きな君だけの」といったフレーズのところは思わず身体が動いてしまうような感じで、自分でもお気に入りです。「放課後アメージンッKiss」は曲自体がメルヘンチックなので、歌詞を全部見ていただいて、廊下とか教室といった世界観を想像して聴いていただきたいなって思います。「Miracle Heart!」も疾走感があって可愛い曲なんですけど、最初や途中に入っている掛け声が本当に可愛いので、ぜひ覚えて聴いていただけたら嬉しいです！

−−あらためて、ファンの方にメッセージをお願いします。
大島　メジャーデビューのイベントを終えてですが、皆の温かい気持ちと、自分の“歌が好き”という気持ちが再確認できた一日になりました。これからはより一層、自分らしく、皆が笑顔になれるように頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします！

■「ハイスペックDays」MV

---

【CD情報】

「ハイスペックDays」タイプA
1.ハイスペックDays
2.Miracle heart!(PCゲームワガママハイスペックOPテーマ)
3.ハイスペックDays-Instrumental-
4.Miracle heart!-Instrumental-
TECI-506／￥1,111+税

「ハイスペックDays」タイプB
1.ハイスペックDays
2.放課後アメージンッKiss
3.ハイスペックDays-Instrumental-
4.放課後アメージンッKiss-Instrumental-
TECI-507／￥1,111+税