DAC非搭載「No523」もラインナップ
マークレビンソン、DAC/フォノ内蔵プリ「No526」。215万円で9月下旬発売
ハーマンインターナショナルは、Mark Levinson(マークレビンソン)のデュアルモノ・プリアンプ「No526」「No523」を9月下旬から発売する。
・「No526」(DAC搭載モデル) ¥2,150,000(税抜)
・「No523」(DAC非搭載モデル) ¥1,750,000(税抜)
両モデルは2016年1月の米CESにて発表され(関連ニュース)、5月開催の独HighEndでもデモが行われていた製品(関連ニュース)。今回、日本国内での販売が正式に決定したかたちだ。
本機はプリアンプの増幅段に、折り畳みカスコードアンプをデュアルJFETと組み合わせて使用。高能率でノイズの少ないアンプ回路を実現したという。
このカスコードアンプは、元々は真空管アンプの帯域拡張のために考案されたカスコード接続回路を発展させたもので、周波数帯域とリニアリティの両方を向上することを可能にした。また、カスコード接続は2つのトランジスターをあたかも1つのトランジスターのように機能させる方式で、不要成分を効率的に排除できるという利点を備えているという。
JFETはそれだけでは非直線性を伴うため、極めて低い入力インピーダンス、かつ極めて高い出力インピーダンス特性を持つBJTをカスコード接続回路に組み込むことで、それぞれのトランジスターの利点を活かした回路の組み上げたと同社。またカスコード接続回路を畳み込むことで、高出力、低ノイズ広帯域な再現、優れたリニアリティをえることができたとしている。
ボリュームには15bit R-2Rラダー電子ボリュームを採用。全体の回路設計については、入力から出力までを一貫してシンメトリーとしたミラー対称設計としている。
両機ともに5系統のアナログ・ライン入力を搭載。2系統のバランスXLR入力、3系統のアンバランスRCAを備える。下記の通り、標準でフォノ入力(RCAおよびGND)も搭載する。
さらにマークレビンソンでは初となるヘッドホン出力端子(6.3mmステレオ標準)を前面パネルに搭載する。このヘッドホン出力は、ヘッドホンアンプを搭載せずに、プリアンプのメイン回路をそのまま使用。ヘッドホンの接続を認識すると背面の出力をカット、出力段にバイアスをかけることでA級動作させてヘッドホンを駆動する。なお、インピーダンス32Ωまでのヘッドホンが接続可能とのこと。最大出力は3Vrms以上(30Ω、0.3W、20Hz20kHz THD 0.1%以下)、THD-Nは0.03%以下(@30Ω 20Hz〜20kHz、2Vrms)となる。
両モデルともに新規開発されたフォノアンプ「ピュア フォノ」を標準搭載。オペアンプを使用しないディスクリート設計によるA級動作フォノアンプで、左右チャンネルの完全独立、バランス設計を採用する。また、ミリタリーグレードの窒化タンタル薄膜チップ抵抗や、低損失ポリプロピレンフィルム・コンデンサーなど高品質部品を惜しみなく投入している。
MMカートリッジは入力ゲインは固定、キャパシタ負荷は5種類から選択可能となる。MCカートリッジでは3段階の入力ゲイン調整に加え、10種類の抵抗負荷を選択可能できる。レコードの反りなどから発生する可聴帯域以下のノイズを低減するために、15Hz以下をカットする2ndオーダーのハイパスフィルターも備える。
シングルまたはデュアル・サブウーファーとの組み合わせに最適な80Hzのハイパスフィルター(4thオーダー)も設定可能。 また、AVアンプ/プロセッサーとの接続時に入出力ゲインを固定して信号出力するSSPモードも搭載する。
No526については、インテグレーテッドアンプ「No585」で初めて採用された同社の「プレシジョンリンクDAC」を搭載。本DACは、ESS製Sabre 32bit DACと独自のジッターフリー回路と組み合わせており、完全バランス設計のディスクリート構成I/V回路がデジタルオーディオ・プロセッシングの心臓部を構成する。
1系統のAES/EBU入力、2系統の同軸デジタル入力、2系統の光デジタル入力に加え、1系統のUSB入力(PC)を搭載。USBは5.6MHz DSDや192kHz/32bit PCMの再生に対応する。圧縮音源の再生向けには独自のClari-FiTMシグナルプロセッシングを用意。より高い忠実度で復元を行って再生できる。
周波数レスポンスは20Hz〜20kHz以下(0.4Hz〜370kHz +0.1/-3dB)、THD+Nは0.003%以下(@1kHz 4Vrms バランス/2Vrms アンバランス出力)、S/Nは115dB以上(@1kHz 4Vrmsバランス/2Vrmsアンバランス出力)、クロストークは-107dB以下(@1kHz)、チャンネルセパレーションは115dB以上(@1kHz)となる。
消費電力は75W(待機時0.4W、Greenモード)、外形寸法は438W×102H×457Dmm。質量はNo526が18.6kg、No523が17.7kg。
・「No526」(DAC搭載モデル) ¥2,150,000(税抜)
・「No523」(DAC非搭載モデル) ¥1,750,000(税抜)
両モデルは2016年1月の米CESにて発表され(関連ニュース)、5月開催の独HighEndでもデモが行われていた製品(関連ニュース)。今回、日本国内での販売が正式に決定したかたちだ。
本機はプリアンプの増幅段に、折り畳みカスコードアンプをデュアルJFETと組み合わせて使用。高能率でノイズの少ないアンプ回路を実現したという。
このカスコードアンプは、元々は真空管アンプの帯域拡張のために考案されたカスコード接続回路を発展させたもので、周波数帯域とリニアリティの両方を向上することを可能にした。また、カスコード接続は2つのトランジスターをあたかも1つのトランジスターのように機能させる方式で、不要成分を効率的に排除できるという利点を備えているという。
JFETはそれだけでは非直線性を伴うため、極めて低い入力インピーダンス、かつ極めて高い出力インピーダンス特性を持つBJTをカスコード接続回路に組み込むことで、それぞれのトランジスターの利点を活かした回路の組み上げたと同社。またカスコード接続回路を畳み込むことで、高出力、低ノイズ広帯域な再現、優れたリニアリティをえることができたとしている。
ボリュームには15bit R-2Rラダー電子ボリュームを採用。全体の回路設計については、入力から出力までを一貫してシンメトリーとしたミラー対称設計としている。
両機ともに5系統のアナログ・ライン入力を搭載。2系統のバランスXLR入力、3系統のアンバランスRCAを備える。下記の通り、標準でフォノ入力(RCAおよびGND)も搭載する。
さらにマークレビンソンでは初となるヘッドホン出力端子(6.3mmステレオ標準)を前面パネルに搭載する。このヘッドホン出力は、ヘッドホンアンプを搭載せずに、プリアンプのメイン回路をそのまま使用。ヘッドホンの接続を認識すると背面の出力をカット、出力段にバイアスをかけることでA級動作させてヘッドホンを駆動する。なお、インピーダンス32Ωまでのヘッドホンが接続可能とのこと。最大出力は3Vrms以上(30Ω、0.3W、20Hz20kHz THD 0.1%以下)、THD-Nは0.03%以下(@30Ω 20Hz〜20kHz、2Vrms)となる。
両モデルともに新規開発されたフォノアンプ「ピュア フォノ」を標準搭載。オペアンプを使用しないディスクリート設計によるA級動作フォノアンプで、左右チャンネルの完全独立、バランス設計を採用する。また、ミリタリーグレードの窒化タンタル薄膜チップ抵抗や、低損失ポリプロピレンフィルム・コンデンサーなど高品質部品を惜しみなく投入している。
MMカートリッジは入力ゲインは固定、キャパシタ負荷は5種類から選択可能となる。MCカートリッジでは3段階の入力ゲイン調整に加え、10種類の抵抗負荷を選択可能できる。レコードの反りなどから発生する可聴帯域以下のノイズを低減するために、15Hz以下をカットする2ndオーダーのハイパスフィルターも備える。
シングルまたはデュアル・サブウーファーとの組み合わせに最適な80Hzのハイパスフィルター(4thオーダー)も設定可能。 また、AVアンプ/プロセッサーとの接続時に入出力ゲインを固定して信号出力するSSPモードも搭載する。
No526については、インテグレーテッドアンプ「No585」で初めて採用された同社の「プレシジョンリンクDAC」を搭載。本DACは、ESS製Sabre 32bit DACと独自のジッターフリー回路と組み合わせており、完全バランス設計のディスクリート構成I/V回路がデジタルオーディオ・プロセッシングの心臓部を構成する。
1系統のAES/EBU入力、2系統の同軸デジタル入力、2系統の光デジタル入力に加え、1系統のUSB入力(PC)を搭載。USBは5.6MHz DSDや192kHz/32bit PCMの再生に対応する。圧縮音源の再生向けには独自のClari-FiTMシグナルプロセッシングを用意。より高い忠実度で復元を行って再生できる。
周波数レスポンスは20Hz〜20kHz以下(0.4Hz〜370kHz +0.1/-3dB)、THD+Nは0.003%以下(@1kHz 4Vrms バランス/2Vrms アンバランス出力)、S/Nは115dB以上(@1kHz 4Vrmsバランス/2Vrmsアンバランス出力)、クロストークは-107dB以下(@1kHz)、チャンネルセパレーションは115dB以上(@1kHz)となる。
消費電力は75W(待機時0.4W、Greenモード)、外形寸法は438W×102H×457Dmm。質量はNo526が18.6kg、No523が17.7kg。
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