若者から年配の方までアナログの魅力を満喫

【イベントレポ】ゾノトーン試聴室で貴重なLPやテープを聴く - Arbitrary Time番外編が開催

公開日 2016/09/28 16:08 季刊・アナログ編集部
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オーディオ評論家の井上千岳氏と小林 貢氏の企画による特別試聴会「Arbitrary Time」が、9月24日(土)に開催された(関連ニュース)。今回は"番外編"として、いつもの会場であるディナウディオジャパンのショールーム「on and on」から、場所を中野区にあるゾノトーンの「アナログ庵」に移して行われた様子をレポートする。


「アナログ庵」は、試聴スペースをより広く確保して室内をリニューアル

試聴に使用したのは、「アナログ庵」のJBLを中心としたマルチアンプ駆動システム。前園俊彦氏がその神業といえる耳で調整した、ゾノトーンケーブルの開発拠点である
ゾノトーンの「アナログ庵」は、ゾノトーンケーブルの開発拠点として、また(株)前園サウンドラボの研究所として設置された場所。国内外の貴重なビンテージ・アナログ機器から現代の先端デジタル機材まで、さまざまなオーディオ機器が揃えられている。また、会長の前園俊彦氏が長年集め続けているLPレコードは、この場所に収蔵されているものだけでも1万枚以上にのぼる(『季刊analog』誌の特別増刊『レコードアクセサリー大全2016』誌(詳細はここをクリック)にて紹介記事を掲載)。


小林 貢氏のオープンデッキ、タスカムBR-20。ヴァン・クライバーンの名録音やサブマスターなど貴重な音源を聴いた

アナログレコードの再生は、(株)前園サウンドラボの代表取締役会長、前園俊彦氏が担当(写真右)
今回この「アナログ庵」にて、「LP、テープ、カートリッジ〜アナログの殿堂で聴く極上のレアサウンド」と題し、小林 貢氏が持ち込んだ高音質LPや、アナログ庵の銘盤珍盤を試聴する会が実施された。

さらには小林氏のオープンデッキ(タスカム「BR-20」、『季刊analog』誌にて連載(詳細はここをクリック)を掲載中)で、珍しい1948年のRCA・2ch/19secテープソースを聴いたり、「アナログ庵」所蔵のカートリッジの聴き比べなど、井上千岳氏、小林 貢氏の解説とともにその魅惑の音を楽しんだ。

会場にはいろんなアナログプレーヤーがあるが、試聴会ではトーレンスのPRESTIGEを使用した

カートリッジの聴き比べは、現代の設計のモデルと黎明期の設計によるモデルを比較。ソースの時代に合わせたカートリッジ選択が、自然な魅力を出すことが聴き取れた

当日は強い雨の降るなか、遠く福島県から駆けつけた20歳の若者から年配の方まで、イベントに参加登録した全員が来場。普段はなかなか聴くことのできない機材やソースを実際に聴き比べることができ、最後までさまざまなアナログならではの魅力を体験。充実した時間を楽しめたと好評を得ていた。

使いこなしで音質向上を実現できるアナログの効果を確認するべく、SFCの静電気除去アクセサリー、SK-EX IIIとSK-IIIの使用前と使用後の比較も実施

なお、10月期の「第12回 Arbitrary Time」は、「京都/東京 オーディオ紀行〜国産インディーズ系ハイエンドアンプ新機種を聴く」がテーマ。10月1日(土)14時から、新富町にあるディナウディオジャパンのショールーム「on and on」にて開催される(詳細はこちら)。

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