【HIGH END】FOCAL、新フラグシップ・スピーカー「Grande Utopia EM Evo」を発表
両モデルは「Grande Utopia EM」と「Stella Utopia EM」の後継機種。シリーズのトップ2機種が更新されるのは、前シリーズ「Utopia III」が登場した2008年以来、約10年ぶりとなる。Utopia III Evoシリーズについては、今回の2機種の弟モデルとなる「Maestro Utopia Evo」「Scala Utopia Evo」が先行して昨年のHIGH ENDで発表されていた。
Grande Utopia EM EvoとStella Utopia EM Evoには、Utopia III Evoシリーズとして同社がこの10年間で培ってきた技術を結集。スピーカーユニットの不要な動きを抑制するTMD(Tuned Mass Damping)サスペンションや、磁気回路の磁界を安定させて高調波歪みを回避するNIC(Neutral Inductance Circuit)などの最新技術が投入されている。
今回の2機種ならではのトピックとしては、スピーカーユニットに対してMRR(Machined Reinforcement Rings)システムと呼ばれる構造を採用。これは、スピーカードライバーとバスケットの間にアルミブロックから切削加工された頑丈なフレームを配置することで、振動板の優れた減衰特性の恩恵を受けつつ、剛性を強化することを可能にしたという。
また、新たに採用されたスピーカードライバーに合わせてクロスオーバーの再設計も実施された。クロスオーバー等を構成する音質パーツや内部配線についても、最高品質のものを改めて厳選した。
先行して登場したUtopia III Evoシリーズと同様に、自動車の塗装にインスパイアされた美しい仕上げも特徴としている。塗装はメタリックブルー、アッシュグレイ、ブリティッシュ・レーシング・グリーン、ブラック・ラッカー、カララ・ホワイトなどから選択が可能だ。
欧州での価格は「Grande Utopia EM Evo」が180,000ユーロ、「Stella Utopia EM Evo」が100,000ユーロを予定している。
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