アナログブームに対応してMMフォノを搭載

QUAD、DACや電源部をアップデートしたプリメインアンプ「Vena II」

公開日 2020/01/30 18:50 編集部:杉山康介
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ロッキーインターナショナルは、同社が取り扱う英QUADのプリメインアンプ「Vena II」を2月17日より発売する。Black High-Gross、Sapel-Mahogany、Silver、Lancaster-Greyの4カラー展開で、価格はブラックとマホガニーが188,000円(税抜)、シルバーとグレイが158,000円(税抜)となる。

Vena II(プリメインアンプ)

プリメインアンプ「Vena」に、新機能の追加や音響性能向上を施したアップデートモデル。アナログやCD、デジタルデータなどあらゆる種類の再生デバイスに対応し、多様な音楽をハイファイサウンドで手軽に楽しめるシステムだとしている。

前モデルはDACチップにシーラスロジック社のものを積んでいたが、本機は「ESS Sabre32 ES9018K2M」を搭載。さらに同チップの性能を最大限に引き出すために最適なオペアンプを選択することで、低ノイズと高ダイナミックレンジ、余裕ある音場感を実現するという。最大192kHz/24bit PCMだった再生可能フォーマットも、最大384kHz/32bit PCM/DSD256(USB接続時)まで拡張。

プリアンプ部は可能な限りシンプルに作られ、ライン入力信号は電動ALPSポテンショメータ(可変抵抗器)によって制御される、高精度のアナログボリュームステージへと伝達される構造。プリアンプセクションはノイズ干渉から完全に分離され、全セクションにて低ノイズトランスを採用することで、110dB以上というS/Nとクラス最上級の音質レベルを実現するとのこと。

パワーアンプ部は前モデル同様にAB級で、S/Nは108dB以上。電源には2×15,000uFのリザーバー容量(合計30,000uF)を備えた新しい200VAトロイダルトランスを採用し、あらゆるスピーカーを容易に駆動できるとしている。また、近年のアナログブームに対応してRIAAイコライゼーションを備えたJFETベース回路のMMフォノステージを搭載。

様々な環境にスムーズに溶け込むデザインにしてあるという

周波数特性は20Hz - 20kzで、全高調波歪率はプリアンプが0.002%以下、パワーアンプが0.005%以下(30W/8Ω)。感度/入力インピーダンスはそれぞれライン出力時が450mV/10mΩ、MMフォノ出力時が4.1mV/47kΩ/100pF。

入力端子はRCA×2、MMフォノ×1、光デジタル×2、同軸デジタル×1を、出力端子はRCAプリアウト×1、光デジタル×1、同軸デジタル×1を搭載。加えてBluetooth接続にも対応する。外径寸法は313W×93.5H×302Dmm(ターミナル、脚部を含む)で、質量はブラックとマホガニーが7.5kg、シルバーとグレイが6.1kg。

背面の接続端子部

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