人工大理石/和紙/MDFのハイブリッドシャーシ採用

ティアック、XLRバランス出力搭載のベルトドライブ式レコードプレーヤー「TN-5BB」

公開日 2020/08/19 16:55 編集部:川田菜月
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ティアックは、XLRバランス出力を搭載したベルトドライブ方式レコードプレーヤー「TN-5BB」を8月下旬から発売する。価格は168,000円(税抜)。

「TN-5BB」

人工大理石、和紙、MDFを積層構造としたハイブリッドシャーシを採用。内部損失が大きく重量があるピアノブラック仕上げの36mmMDF製ベースプレートに、12mmで高い剛性を持つパールブラックの人工大理石を組み合わせ、これらの間には、試聴試験を繰り返して最適な響きのバランスを持つ厚みと素材の和紙をワッシャーとして採用する。

トーンアームにはSAECとのコラボレーションによる9インチS字のスタティックバランス・ナイフエッジアームを装備。垂直方向の可動部にステンレス製ナイフエッジベアリングを採用し、高感度かつ安定した読み取りを実現。水平方向には日本製の高精度ボールベアリングを用いた2点支持構造とし、安定して滑らかに盤上をトレース可能としている。

トーンアームベースは6mmの範囲で高さ調整可能。トーンアームジオメトリは IEC推奨のBaerwaldアライメントに準拠する。内部配線には優れた導通性能を持つPC-Triple C導体を採用したSAEC製アームリード線を使用する。

カートリッジにMM型「Ortofon 2M RED」を標準装備。また電動式のアームリフターによりワンボタンでアームの上げ下げが可能で、非接触の光センサーにより演奏終了後は自動でアームが上がるオートリフトアップ機能も搭載する。なお本機能はキャンセルも可能。

トーンアームとプラッターは人工大理石のトッププレート、振動を発するモーターはMDFのベースプレートへ、それぞれ別々の構造体にマウントすることで、トーンアームへのモーターの振動の伝達を低減。さらに重厚かつモダンなデザイン性も両立した。

プラッターの下部に設けられた光センサーでプラッターの回転数を検知し、モーターにプラッターの回転に応じたサーボを掛ける回転数自動調整機構「Platter Rotation Sensing Servo System PRS3」を採用。これにより高い回転精度を実現するという。回転数は33 1/3、45、78回転に対応する。

プラッター部には高い平面性と内部損失を持つ20mm厚のアクリルを採用。1.7kgの重量があり、高い慣性モーメントを実現するとのこと。本体はブラックとシルバーのコントラストを基調としたデザインとし、キャビネットに採用操作系のノブやアームリフトスイッチを搭載。脚部はアルミ削り出しの4点式フットを採用している。

アナログ出力にはRCA端子とXLR端子を各1系統装備。XLR出力の採用により、バランス対応のフォノアンプとの組み合わせでカートリッジが発する微小な信号をより高濃度に再現できるとしている。ワウ・フラッターは0.1%以下、消費電力は2.0W(スタンバイ時0.3W)。外形寸法は450W×148H×351Dmm(ダストカバーを閉じた状態、突起部含む)、質量は約10.5kg。

背面部。RCA端子とXLR端子を1系統ずつ搭載する

搭載カートリッジは質量7.2gで、出力電圧は5.5mV(1kHz、5cm/sec)、針圧は1.8g。レコード交換針の型番はOrtofon社製「stylus 2M Red」となる。

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