音質から操作感までこだわる

オーロラサウンド、“基本性能を徹底追求”した左右完全独立モノラル構成のプリアンプ「PREDA-III」

公開日 2020/09/17 16:08 編集部:成藤 正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
Aurorasound(オーロラサウンド)は、L/Rモノラルブロック構成、完全バランス伝送、バランス増幅設計のプリアンプ「PREDA-III」を10月12日より発売する。価格は840,000円(税抜)。

「PREDA-III」

各種音楽信号の集約/選択/音量調整/パワーアンプへの送り出しといったプリアンプの基本機能を徹底的に追求し、アンプ/電源回路の性能からつまみの操作フィーリングにまでこだわったというプリアンプ。

すべての入出力回路/信号経路/増幅回路/電源部/電源トランスを左右チャンネルで完全に独立させたL/Rモノラルブロック構造を採用。信号経路の最適化や発熱/振動に対する安定化なども考慮した設計により、理想的なチャンネルセパレーションを実現したという。また、すべてのXLRバランス入力に対して完全バランス伝送/増幅を実現している。

入出力から電源にいたるまで左右チャンネルを完全分離した設計

増幅回路には独自のアンプモジュール「Aurora AMP-2 Rev.4」を採用し、1チャンネルにつき2基を搭載する。様々な高品位部品を採用、高精度な加工、コーティングなどにより、従来モジュールの1.5倍のハイスピード/ローノイズ化を実現しているという。また、各部品の動作温度を均一化しノイズから保護するための特製カバーを装着している。

独自のアンプモジュール「Aurora AMP-2 Rev.4」を左右それぞれ2基ずつ搭載する

ボリュームにはALPS社の高精度大型ボリュームを搭載。黄銅削り出しで堅牢かつ振動に強く、高音質低歪率のカーボン抵抗体、鏡面構造の抵抗体基板、金メッキ・マルチワイヤブラシなどの採用により、最高級の操作フィーリングと音質を兼ね備えているとする。ボリューム前後にはバッファーアンプを配置し、いかなるインピーダンスの機器に対してもボリュームを絞った際の音痩せ/高域の減少が起こらないよう配慮している。

ALPS社製のボリュームを搭載

信号切り替え機構は、アルミブロック削り出しのつまみにBourns社製光学式エンコーダー/OMRON社製高精度リレーを組み合わせ、最短の信号経路を確保。切り替え操作時や電源オン/オフ時に起きるショックノイズを抑制し、滑らかで快適な操作フィーリングを実現したという。電源オフ時の状態を記憶するレジューム機能も搭載する。

筐体は前面パネル10mm/側面8mm/天板5mm/側板5mmのソリッドアルミニウムボディ。フットインシュレーターは振動吸収特性に優れた鋳鉄素材を採用する。XLRコネクターは信頼性の高いノイトリック社製、RCAコネクターはロジウムメッキを施した黄銅削り出しで、耐久性と信号伝達の確実性を高めている。

振動吸収特性に優れた鋳鉄インシュレーターを搭載

その他、録音の状態に応じてL/R全体の位相を切り替える「グローバル位相切り替え機能」を搭載する。

入力端子としてXLRバランス×3系統(2番HOT)/RCAアンバランス×3系統を搭載。出力端子としてXLRバランス×2系統/RCAアンバランス×1系統を搭載。XLR入力の最大許容入力レベルは8Vrms。入力インピーダンスは20kΩ。出力インピーダンスは47Ω。

周波数特性は10Hz〜100kHz(-3dB)、THD+Nは0.0008%(XLR)/0.001%(RCA)、SN比は113dB(XLR、2Vrm)/108dB(RCA、2Vrm)。消費電力は20W。外形寸法は420W×112H×360Dmm(突起部含む)、質量は約10.2kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク