MMから容易にアップグレード

Goldring、新開発の純鉄製クロスアーマチュアを搭載した高出力型MCカートリッジ「Eroica HX」

公開日 2023/02/17 18:20 編集部:杉山康介
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ナスペックは、同社が取り扱うGoldringの新MCカートリッジ「Eroica HX」を2月20日より発売する。価格は148,500円(税込)で、針交換(ユニット交換)の費用は101,200円(税込)。

Eroica HX

ベートーヴェンの交響曲「英雄(エロイカ)」の名を冠したMCカートリッジ「Eroica H」の後継となるモデル。高出力型のMCカートリッジなためMMカートリッジからのアップグレードが容易で、機器の追加やシステム調整をせずともMMから付け替えるだけで、ダイナミクスやステレオイメージの向上、歪みのないコントロールされたサウンドを楽しめるという。

前モデルでは大きく重い角型鉄アーマチュアを使っていたところ、小さく軽い新開発の純鉄製クロス(十字型)アーマチュアに変更。カートリッジのバネ下重量を40%近く削減して音溝に接触しやすくするとともに、十字型はコイルを正確に磁界の中に配置できるため、効果的な左右のチャンネルセパレーションを可能にしたとする。

また、高純度エナメル銅巻線を採用し、高出力とノイズ混入の抑制を実現。47kΩの負荷抵抗での動作に必要な内部インピーダンスを維持するため、銅巻線のゲージを調整し、巻線の直径を通常のMC設計の2/3まで抑えている。

スタイラスは、50kHzの高音域を歪みなくトレースするという「Gyger IIダイヤモンドスタイラス」を搭載。カンチレバーはアルミニウムで、ハウジングにはノンカラーレーションで軽量かつ高剛性なPOCAN(グラスファイバー系強化樹脂素材)を採用している。

周波数特性は20Hz-20kHz±3dBで、出力電圧は2.5mV±1dB(1kHz 5cm/sec.)、チャンネルセパレーションは25dB(1kHz)、出力バランスは1.0dB(1kHz)。内部抵抗は35Ωで内部インダクタンスは0.13mH、負荷容量は100-500pF、スタティックコンプライアンスは25mm/N。

針圧は1.5-2.0g(推奨:1.7g)で垂直トラッキングアングルは22°。質量は5.2g、取り付け穴間隔は12.7mmとなっている。

内容物一覧

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

トピック