増幅部と電源部を分離

オーディオ・ノート、2筐体式のプリアンプ「G-700」&フォノイコ「GE-7」受注開始

公開日 2023/10/10 11:04 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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オーディオ・ノートは、同社のミドルクラスとなる2筐体式のプリアンプ「G-700」と、フォノイコライザー「GE-7」の受注を開始する。価格は「G-700」が5,775,000円(税込)、「GE-7」が3,850,000円(税込)。

AUDIO NOTE プリアンプ「G-700」

今年のミュンヘン・ハイエンド2023にてグローバル発表されたモデルが、国内でも正式に受注開始となる。いずれも電源部と増幅部を別筐体に納めることで振動や漏洩磁束の影響を排除、「アナログレコード再生の楽しみを一段と引き出す」としている。

AUDIO NOTE フォノイコライザー「GE-7」

プリアンプ「G-700」は、高音質MELF型抵抗を採用した50接点アッテネーターを新規開発。抵抗器を高品質ロータリースイッチにマウントして銅ケースに納め増幅部の筐体中央に配置、「卓越した情報量と静寂感」を獲得したと謳う。

ラインアンプユニットはモジュール化することで、ハンドワイヤリングの良さとプリント基板なみの経路の短さを実現したと同社は説明。モジュール付近にデカップリングコンデンサを左右独立で配置することで、シグナルループを極小化させている。トランジスタアンプとの接続も考慮し、出力インピーダンス400Ω、カットオフ周波数は18.5Hzとしている。

「G-700」のラインアンプモジュール

入力端子はアンバランスのRCAが5系統とXLRが1系統、出力端子はRCA2系統とXLRが1系統。真空管には「6072」×4を使用している。

電源回路には整流管「6CA4」を採用。電源トランスも構造を再検討し、カットコアを大きくすることで空間を確保するとともに、絶縁紙と層間紙の素材と厚みの組み合わせを、多数の試聴により最適化。電源回路はフラグシップモデルである「G-1000」と同様にシャント型ヒーター電源回路を採用している。

アッテネーターユニット、銅製メインシャーシ、純銀箔コンデンサー、電解コンデンサー、純銀リード抵抗、SSW(シルク巻き純銀線)配線材、純銀シールド材、RCAジャック、カットコア電源トランス、チョークなどもすべてオリジナル部品を採用。特に純銀箔コンデンサーは旗艦パワーアンプ「Kagura」で採用した新構造のものをプリアンプ用に調整して採用している。

フォノイコライザー「GE-7」にはNF型のイコライザ回路を採用。こちらもフォノイコライザーユニットはモジュール化によりハンドワイヤリングの良さとプリント基板なみの経路の短さを実現。モジュール付近に4種のデカップリングコンデンサを配置することで、高純度なシグナルループを形成しているという。

「GE-7」のフォノイコライザユニット

真空管は「ECC803S」×2本、「6072」×4本を使用、さらに大型の銀箔コンデンサーを搭載している。入力はアンバランスのRCAを2系統搭載、出力はRCA1系統。

出力段のカップリングコンデンサと3段切り替え可能な負荷抵抗、プリアンプの入力インピーダンスにより、ローカットフィルタを形成。-6dB/octと緩やかなフィルタとなっている。

電源回路には整流管「6CA4」を採用。電源トランスも構造を再検討し、カットコアを大きくすることで空間を確保するとともに、絶縁紙と層間紙の素材と厚みの組み合わせを、多数の試聴により最適化。電源回路はフラグシップモデルである「GE-10」と同様にシャント型ヒーター電源回路を採用している。

前述の「G-700」同様に、純銀箔コンデンサーや純銀リード抵抗などにもすべてオリジナル部品を採用。純銀箔コンデンサーは「Kagura」で採用した新構造のものをフォノイコライザー用に調整して採用している。

「G-700」のサイズは本体部が302W×160H×412Dmm、電源部が160W×160H×412Dmm、 質量は本体部が14.5kg、電源部が12kg。周波数特性は8Hz~280kHz、定格出力は2V、入力感度は112mV、ゲインは25dB。商品電力は33W。

「GE-7」のサイズは本体部が302W×160H×412Dmm、電源部が160W×160H×412Dmm、質量は本体部13.5kg、電源部12kg。入力感度は13mV、ゲインは38dBとなっている。いずれも電源ケーブル「ACz-AVOCADO」が標準付属する。

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