共振の低減とTHDの改善に寄与

ELAC、第六世代トゥイーター「JET6」搭載のブックシェルフスピーカー「ELEGANT BS 312.2」

公開日 2023/12/15 13:56 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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(株)ユキムは、同社が取り扱うドイツ・ELACブランドより、第六世代トゥイーター「JET6」を搭載する2ウェイバスレフスピーカー「ELEGANT BS 312.2」を12月中旬より発売する。価格は385,000円(ペア・以下税込)。

ELAC「ELEGANT BS 312.2」と専用スタンド「LS60」

今年の東京インターナショナルオーディオショウにて先行披露された製品の発売・価格が決定したかたち。

「JET6」トゥイーターに進化

ELEGANT BS 312.2には、10年以上ELACのトゥイーターに活用されてきたAir Motion Transformer(AMT)「JET5」が、次世代バージョン「JET6」へと進化して搭載。具体的な進化点としては、カプトン素材にプリントされた導電アルミニウム・パターンの厚みに変化を持たせることで振動板の質量分布が変化。またフォイル・レイアウト(振動板のたたみ幅)を従来の2パターンから数種類の複雑な組み合わせへと変更されている。これらの変更により、共振の低減と特に2kHzと12kHz付近でのTHDの改善を実現するとともに、周波数特性のリニアリティ向上にも寄与しているという。

ウーファーには、クルトミューラーから供給を受けるペーパー・コーンとアルミニウム・コーンを重ねた振動板を採用。軽量で内部損失に優れるとともに、クリスタル・ラインと呼ばれる幾何学模様となっており、コーン振動板の強度が10倍アップしたとのこと。

また、JET6のハイスポード・レスポンスに対応するために磁気回路も強化。さらにロング・ストロークを支えるボイスコイル・ボビンは口径を拡大し、耐熱性能の向上を図っている。

そのほかJETフロントプレート形状も変更、スピーカーターミナルも「BS312」のシングル・ワイヤリングからバイワイヤリング対応に変更されている。

スピーカーターミナルはバイワイヤリングに変更

オプションとして、専用スピーカースタンド「LS60」(104,500円/ペア)と、スチール製のLS60専用トッププレート「TOP PLATE BS312.2」(16,500円/ペア)、アルミニウムとラバーによるベース「BASE BS312.2」(38,500円/ペア)を用意する。なおスピーカー本体とスタンド「LS60」と組み合わせるためには、トッププレートもしくはベースの購入が必要となる。

専用スタンドへの設置にはトッププレートもしくはベースが必要となる

メッシュグリルも別売となり、金属製の「METAL MESH GRILL」(13,200円/ペア)、アルミニウムフレームとファブリックによる「FABRIC GRILLE BS 312 BLACK」「FABRIC GRILLE BS 312 GRAY」(いずれも38,500円/ペア)がラインナップされる。

グリルは別売となる

サイズは208H×123W×282Dmm、質量は7.2kg。クロスオーバー周波数は3,200Hz、周波数特性は42Hz - 50kHz、能率は88dB/2.83V/m、インピーダンスは4Ωとなっている。

本機のリリースに伴い、「BS 312」は生産完了となる。またVELAシリーズの「VELA FS 409」「VELA FS 407」「VELA FS 403」も生産完了となるが、こちらは2024年2月を目処に後継機の発売が予定されている。

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