5月22日(水)発売

RME、MADI・AVB対応の32ch AD/DAコンバーター「M-32 AD Pro II」「M-32 DA Pro II」

公開日 2024/05/15 19:08 編集部:岡本雄
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シンタックスジャパンは、同社が取り扱うRMEより、MADI・AVB対応の32ch ADコンバーター「M-32 AD Pro II」/DAコンバーター「M-32 DA Pro II」を5月22日(水)に発売する。価格はオープンだが、両モデルともに税込715,000円前後での実売が予想される。

「M-32 AD Pro II」/「M-32 DA Pro II」

高品質なアナログ変換に加え、MADI接続、AVBデジタル・オーディオ・ネットワーク変換に対応したAD/DAコンバーター。スタジオ・レコーディング、イマーシブ・オーディオ制作、プレイバック・システム、ライブ・サウンド、オーディオ測定/解析など、多くのプロフェッショナルの現場に求められる厳しい要件を満たすべく設計されたと説明している。

「M-32 AD Pro」「M-32 DA Pro」の後継機にあたり、シンメトリーなバランス信号経路で設計されており、DAコンバーターはTHD+Nを-111dBまで改善している。高いサンプリング周波数でのインパルス応答を最適化し、デジタル/アナログ変換処理をさらに改良したという。

アナログ入出力には、D-sub25ピン端子を4基装備。付属のブレイクアウトケーブルを使用することで最大32系統のアナログチャンネルの使用が可能になる。信号レベルは+13dBu、+19dBu、+24dBuに対応し、コンバーターの解像度を維持しながら各チャンネルを異なるレベルに切り替えて使用できるため、あらゆる機器に対して高い互換性を持つと説明している。

デジタル入出力には、光デジタルMADI入出力を1基、同軸MADI入出力を1基、AVB接続が可能なRJ45イーサネット(ネットワーク)を1基、さらにワードクロックBNC端子を搭載。光デジタルMADI出入力端子と別売りのMADI SFPモジュールを組み合わせ、光デジタルSFPトランシーバーを追加することで、最大64chのオーディオ信号を他のMADIデバイスとの間で送受信が可能になる。また、AVBインターフェイスを備えており、最大192kHzのサンプリング周波数で最大32チャンネルの信号を1本のイーサネット・ケーブル経由で伝送することができる。

背面端子部の様子。電源、MADI接続、AVBネットワーク接続において、主回線と副回線の2回線で構成されるリダンダント機能を搭載

クロックには、すべての入力ソースの動作クロック状態をリアルタイムで検知する「インテリジェント・クロック・コントロール」を搭載。複数機器の入力信号をチェックし視覚的に表示する「SyncCheck」との組み合わせで、クロック同期の問題を迅速に調査できるという。

電源、MADI接続、AVBネットワーク接続において、主回線と副回線の2回線で構成されるリダンダント機能を搭載し、いかなる状況でも安全で安定した運用をサポートするとのこと。また、電源には2系統のスイッチング電源を採用しており、短絡保護や統合されたラインフィルター、電圧変位への対応、電源プラグの干渉防止といった機能を備えているという。

フロントパネルに高解像度の2.0型ディスプレイとロータリーエンコーダーを搭載。すべての機能に直感的にアクセスし、デバイスの状態を直接コントロールできる。また、フロントパネルのLEDはオーディオレベルメーターとして使用でき、暗い環境や離れた場所からでも全チャンネルのレベルを確認できるとのこと。さらに、パネルに挟んで使用するトレーシング・ペーパーが付属しており、これにチャンネル名を自由に記入することができる。

消費電力は30W。外形寸法は440W×44H×243Dmm、質量は2.8kg。付属品として、MIDIブレイクアウトケーブルやフロントパネル用トレーシング・ペーパー等を同梱する。

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