一旦アナログテープに録音したのちDSD化

小川理子『Balluchon』のSACDハイブリッド盤、UAレコーズより本日発売

公開日 2024/05/21 18:46 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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オーディオ評論家の潮 晴男氏と麻倉怜士氏が運営するウルトラアートレコード(UAレコード)より、小川理子さんのジャズピアノアルバム『Balluchon』のSACDハイブリッド盤が、本日5月21日より発売される。価格は4,400円(税込)。

小川理子『Balluchon』(UA-1007)

『Balluchon』は、2018年6月にUHQCDフォーマットで発売されたアルバムだが、新たにマスタリングを行いSACDハイブリッド盤での初登場となる。DSD化にあたっては、オリジナルのDXD音源からスチューダーの「A820」でハーフインチのアナログ・マスターテープに録音。そこからSADiEを用いて2.8MHzのDSDデータと44.1kHz/16bitのCDデータを作成している。

通常はPCM音源からそのままDSDに変換されることが多いが、今作でこの手法を用いた理由について、「DSDの特性を一層引き出し、さらなる高音質を目指すべく、アナログ音源から作り上げるといった手間のかかる方法をあえて採用した」としている。

小川理子さんは、言うまでもなく高級オーディオブランド「テクニクス」復活の立役者であり、日本オーディオ協会の会長も勤めている日本の家電・オーディオ業界を牽引する存在。同時に、盤石のテクニックとソウルフルなマインドを持つジャズ・ピアニスト、ヴォーカリストでもある。

オリジナルのレコーディングは 2018年6月に東京・代々木のポニーキャニオン代々木スタジオにて行われた。PyramixによるDXD(384kHz/32bit)録音で、情家みえ『エトレーヌ』同様に編集なしの「ワインテイク録音」を実施、素直な音を取るためにコンプレッション等も一切使用していない。A面は麻倉怜士氏が、B面は潮 晴男氏がプロデュースしており、それぞれ異なるミュージシャンをフィーチャーし異なる世界観を提示している。

■『Balluchon』SACDハイブリッド盤 収録曲
1.Oh lady be good
2.Love for sale
3.In a sentimental mood
4.Do nothing till you hear from me(-ヴォーカル入り)
5.I got Rhythm
6.But not for me
バックミュージシャン:田辺充邦(ギター)山村隆一(ベース)バイソン片山(ドラム)
7.Take the A train
8.C jam blues
9.Smile(ヴォーカル入り)
10.Perdido
11.Lady Madonna
バックミュージシャン:浜崎航(テナーサックス、フルート)中平薫平(ベース)吉良創太(ドラム)

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