独自開発オーディオエンジンを搭載

Eversolo、Android OS搭載のミュージックストリーマー「DMP-A6 Master Edition」

公開日 2024/06/04 14:02 編集部 : 伴 修二郎
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ブライトーンは、同社が取り扱うEversoloブランドから、Android OS搭載のミュージックストリーマー「DMP-A6 Master Edition」を発売した。価格は176,000円(税込)。

「DMP-A6 Master Edition」

DMP-A6 Master Editionは、ロスレス音楽再生用にカスタマイズされたクアッドコアプロセッサーと、大容量メモリーを備えたオールインワンプレーヤー。Android OS採用により、Tidal、Qobuz、Amazon Music、Apple Music、Deezer、HIRESAUDIO、Internet Radio、Radio Paradise、SoundCloud、Clam Radio等の音楽配信サービスの再生に対応。Roon Ready、Tidal Connect、Airplay、DLNAの伝送もサポートする。

主要ストリーミングサービスに対応

同社開発のオーディオエンジン「Eversoloオリジナルサンプリングレートエンジン」を搭載。あらゆるオーディオオリジナルサンプリングレートによる出力をサポートするほか、Android SRC制限を完全にバイパスすることで、サードパーティ製アプリによるハイレゾダイレクト出力に対応する。なお、Wi-FiやBluetooth機能は搭載しない。

再生ファイルは最大でDSD512およびPCM 768kHz/32bitまで対応し、MQA再生もサポート。入出力端子には、USB、光/同軸デジタル、HDMI DSDマルチチャンネル出力などを装備。また、デコーダーとして同軸、光、USB Type-C入力を使用してPCやモバイルデバイスなどのオーディオソース機器との接続をサポートするほか、プリアンプとして、XLRとRCAのアナログ出力を備える。

端子部分のイメージ

HDMI出力では最大PCM 192kHz(ネイティブマルチチャンネル)、DSD64(ネイティブマルチチャンネル)まで対応。USBはDSD512およびPCM 768kHz/32bit、光/同軸ポート出力ではPCM 192kHz/24bit、DSD64(DoP)までサポートするほか、日本オーディオ協会によるハイレゾ・オーディオ認定も取得している。

マルチチャンネルストリーマーとして、DSDミュージックの再生と出力に特化したHDMIオーディオ用DOH処理チップを採用。DSDネイティブ マルチチャンネルRAW出力と、D2P出力(PCM マルチチャンネル出力)デコードに加え、HDMI用にリジェネレートされた高精度の独立クロックも備える。

オーディオプロセッサーには、「第3世代XMOS316」を搭載。より高度な処理速度と高いUSB帯域幅を備えることで、高解像度なオーディオデータのロスレス伝送が可能としている。

本モデル専用に設計された低ジッターの高精度デュアルクロックを採用する。2つの高精度水晶発振器(45.158MHz/49.152MHz)を搭載し、それぞれ44.1kHzと48kHzのサンプリングレートのデコードに対応。ジッターを効果的に低減して、より正確なデコーディング処理を行うとしている、

アナログ回路には、DACチップからXLRおよびRCAステレオ出力までフルバランス設計を採用。ノイズ耐性が向上して共有ループが排除されることで、チャンネルセパレーションの改善を促し、安定した音声品質が得られるとのこと。

DACチップには「ES9038Q2M」をデュアル搭載する。2つのDACチップは、D/A変換出力の2つのチャネルに独立して対応することで、チャネル間の干渉を効果的に回避。バックグラウンドノイズを減らしてより良いSN比を実現し、ダイナミックレンジやその他のオーディオ指標を大幅に改善するという。また、異なるサウンド特性に対応する全7種類のデジタルフィルターを用意し、好みの応じて切り替えられる。

モニターレベルのアナログ出力音質を実現するため、ドイツのWIMAコンデンサーやニチコンのオーディオ専用コンデンサー、ムラタのチップコンデンサーとオムロンのリレー、米国のTIオーディオアンプなど高品質なオーディオ回路部品を採用している。

電源モジュールには、低ノイズの安定化スイッチング電源モジュールと、リップルと干渉が少ない専用オーディオコンデンサーを複数搭載する。チョークフィルター回路はAC入力専用に設計されており、100KHzから5MHzの範囲の高周波ラインノイズを低減し、クリーンな電力やソフトなバックグラウンドノイズによって、楽曲の微細な表現をクリアに再現すると謳う。

本体底部には、カバーを取り外すだけでSSDの取付が行えるM.2 NVMe SSDスロットを搭載。最大4TBのストレージ容量に対応し、より高速でノイズの少ない、高品質なローカル音楽用の状態ストレージを提供するとしている。

USBで外付けCDドライブを接続してのCD再生も可能で、専用アプリと連携してロスレスでのCDリッピング保存にも対応する。データ検証メカニズムとエラー修正機能を搭載するほか、CDアルバム名と曲名から照合してアーティスト情報を自動生成する機能もサポートする。また、本モデル用のAndroid/iPhone/iPad用コントロールアプリも用意する。

Eversoloの音楽ファイルはローカル・ハードドライブまたはネットワーク ストレージから追加し、クラウド内から音楽メタデータを自動取得。アーティスト、アルバム、ローカルファイルなどを一致させて音楽ライブラリをカスタムする。楽曲はジャンル、アルバム、アーティスト、サンプリングレートに基づいたカテゴリ別に表示され、お気に入りの曲のリストを作成できるほか、アルバム、アーティスト、曲の頭文字からの検索も行える

高速なUSB(3.0)ポート×2基と、ローカル・ストレージ拡張用のSSDスロットを装備。NFS、SMB v1/v2/v3、およびUPnP共有プロトコルもサポートしており、ギガビットネットワークを使用して同じLAN内に接続されたNAS、またはネットワークドライブに保存されたマルチメディア・コンテンツを参照および再生できる。

イコライザー機能も複数搭載し、イコライザーやパラメトリック・イコライザーの調整、EQゲイン、左右チャンネルの音量バランス調整などが行える。サウンドチューニングの面では、長年オーディオ業界に積極的に携わってきたEversoloの経験豊富なエンジニアによって専門的なチューニングを施しているとのこと。

ローカルハードドライブや、ネットワークストレージメディアのコピー、貼り付け、書き込み、削除などをシームレスに処理できるメディア管理システムもサポートする。USB OTGポートにてPCと接続して、LAN内のメディア再生デバイスやPC、モバイルデバイスとの共有も行える。

筐体は、航空用アルミニウムの素材をCNC加工した堅牢な構造を採用。筐体とパネルのつや消し仕様により、「クラシックさとモダンさを合わせ持った仕上がりになった」とアピールする。

航空用アルミニウムの素材をCNC加工した堅牢な筐体

フロントパネルには、Master Edition専用のネームプレートと金色に縁どられたボリュームノブを備え、高級感を演出。6型LCDタッチスクリーンを搭載し、直感的なタッチコントロール操作が行える。スクリーンにはパーソナライズされたダイナミックVUメーターやスペクトラム、DSDを含むフォーマット表示をリアルタイムに行う。

内部メモリーは4GB DDR4+32GB eMMC、定格出力は13W。外形寸法は187W×90H×270Dmm、本体質量は約3.9kg。付属品として、電源ケーブル、USBケーブル、スクリュードライバーなどを同梱する。

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