天面はネジ無しの「セミフローティング・トップパネル」に

ティアック、内部回路やフットをグレードアップしたクロックジェネレーター「CG-10M-X」

公開日 2024/07/24 19:12 編集部:成藤 正宣
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
ティアックは、同社オーディオ “Referenceシリーズ” のマスタークロックジェネレーター「CG-10M-X」を、2024年7月27日(土)に発売する。価格は242,000円(税込)。カラーバリエーションはシルバー/ブラックの2色を展開する。

「CG-10M-X」(シルバー/ブラック)

2017年発売の「CG-10M」から、出力バッファーアンプ回路や電源回路、シャーシ構造などをブラッシュアップし、さらに高音質を追求した「X」エディションモデル。USB-DAC、ネットワークプレーヤー、CDプレーヤーなど、あらゆる10MHzクロック入力対応製品の性能を最大限に引き出し、音質を向上させるとする。クロック出力端子は4系統備え、最大4台のオーディオ機器を並列接続することが可能。

心臓部にあたる水晶発振器には、クロック信号を高精度かつ安定して発生させる恒温槽付水晶発振器OCXO(Oven Controlled Crystal Oscillator)を採用。経年変化や位相ノイズ特性にも優れたOCXOを厳選しており、ケースには厳重に検査管理がなされていることを証明する「TEAC Reference OCXO」の表示、および個別のシリアルナンバーをレーザー刻印している。

また本体フロントパネルにはアナログメーターを配置し、OCXO内部の安定動作状態を外部から常時確認することが可能。メーターの明るさは背面のダイヤルから調節できる。

OCXOの動作状況をアナログメーターで確認可能

内部回路は、4系統それぞれ電源部からバッファーアンプ、出力端子まで完全独立させ、複数台のオーディオ機器を接続する際の相互干渉を極力低減。また、各系統ごとにバッファーアンプを設けることで、クロック信号を4つに分配する際も、各出力端子での信号波形を乱すことなく出力が可能だとしている。

さらにブラッシュアップした内部回路から、最大4台のオーディオ機器に高精度クロックを供給

電源部には大容量のトロイダルコア電源トランスを採用。常に安定した電流を供給することで、高精度かつ安定したクロック生成を支えている。

筐体底面には、新たにブランド独自の3点支持フット「Stressless Foot」を装着。削り出しスチール製のフットをシャーシに完全固定せず、ぶら下がるような半固定状態で設置しており、従来のピンポイントスパイクフットのような定位感を備えつつ、より自然で豊かな響きを実現したという。

独自の半固定式フット「Stressless Foot」で豊かな響きを再現

また筐体天面にも、セミフローティング構造のアルミニウム製トップパネルを新採用。ネジでシャーシに締め付けず、サイドパネルのみで挟み込む半固定構造とすることで、音色の開放感を高めた。外見上もネジがなくクリーンな印象を与えるため、組み合わせるハイエンド・デジタルプレーヤーとより美しく調和すると謳っている。

外形寸法は290W×84.5H×248.7Dmm、質量は3.6kgと従来モデルから据え置き。A4サイズにまとめたコンパクト設計のシャーシにより、同社 “Reference 500シリーズ” との組み合わせはもちろん、オーディオラックの空いたスペースなどへの設置も容易だとしている。

同社 “Reference 500シリーズ” ともマッチするA4サイズのコンパクト設計

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック