ポートごとの通信速度制御、ステータス表示に対応

DELA、ハイエンド・ネットワークスイッチ「S1」。最上位ミュージックライブラリーの技術も投入

公開日 2024/10/16 10:00 編集部:松原ひな子
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
メルコシンクレッツは、DELAブランドよりオーディオ用ネットワークスイッチのハイエンドモデル「S1」を10月16日に受注開始、11月中旬に出荷開始する。価格はシルバーモデルが1,430,000円、ブラックモデルが1,540,000円(いずれも税込)。

「S1-X-J」(シルバー)

「S1-XB-J」(ブラック)

S1は、「S100」「S10」「S100/2」など同ブランドがこれまで培ったオーディオ用ネットワークスイッチ製品のノウハウに加え、ミュージックライブラリー「N1」のノウハウも投入して開発されたハイエンドモデル。

本体端子として、嵌合性および堅牢性に優れるNeutrik 社製のRJ-45 LAN×7基、SFP+×4基を搭載。10GbpsのSFP+モジュールや、同ブランドのSFPダイレクトアタッチケーブル「C1」にも対応する。なお使用するモジュールにより使用可能数に制限があり、RJ-45タイプのSFP+モジュールの場合のみ同時に2個まで使用可能となる。

本体背面

また本体前面に、すべての端子の通信速度を可変できる前面ボタンを新搭載。S100やS10では、通信速度を落とすための100Mbps専用ポートを用意していたのに対し、本モデルでは全ポートの通信速度をボタン操作によって変更することが可能となった。LANポートは1Gbps/100Mbps/10Mbps、SFP+ポートは10Gbps/1Gbpsで切り替えられる。ポート自体をシステムで無効化することも可能で、使用しない端子をオフにすることで音質への影響を最小限にできるとしている。なお、モジュールやケーブルの仕様によって切り替えできない組み合わせもあるとのこと。

各ポートの設定状態を示すLEDも装備する。本体前面のフルカラーLEDは、1Gbps(水色)を基準に色合いで速度変化を表示。背面LEDでも接続/通信状態を確認でき、確認完了後はボタン押下で消灯し、LED制御による影響を排除することができる。加えて、筐体左右の稼働状況を示すLEDと、ボタン部のカラーLEDの明度を落とすディマーボタンが用意される。

また、同ブランドのネットワークスイッチ製品としては初のフルサイズ筐体を採用。3mm厚のステンレスシャーシに、四隅ブロックや厚みのあるアルミ天板を組み合わせた2重構造を、底面のインシュレーターで支持している。

内部クロックには「N1」でも採用実績のあるNDK社製の低位相ノイズクロックを搭載。またクロック入力端子を搭載しており、10MHzの外部クロックを接続できる。

内部イメージ

電源ユニットはN1と同等の大容量トランス電源と大容量コンデンサーを組み合わせて搭載。電源供給用のUSB Type-A端子×1を装備しており、バッファロー「WI-UG-AC866」などWi-Fiアダプターの接続もサポートする。

外径寸法は440W×82H×353Dmm、質量は約14kg。

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク