オーディオ再開を目指して修理依頼増加も、予算が見合わず断念多数

Qobuz開始の波及効果大。ネットワークオーディオ関連の需要拡大<販売店の声・売れ筋ランキング11月>

公開日 2024/12/26 11:30 編集部:竹内 純
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売れ筋データをご提供いただいている各店舗のご協力のもと、毎月お届けしている「月間売れ筋ランキング」。売れ筋データと共に寄せられた、最前線からの熱い声をご紹介する。

■Qobuz開始でネットワークオーディオ関連の需要が伸長
高音質の音楽配信サービス「Qobuz」が国内で使用可能となったことから、ネットワークプレーヤーをはじめとする関連製品に対するお問合せが増えています。(クリアーサウンドイマイ)

ELECTROCOMPANIET「ECM 1 MKII」

■オーディオ再開を目指して修理依頼増加も、予算が見合わず断念多数
中古品の動きで大体の市場の動きが分かりますが、11月は中古品の動きや問い合わせがピタッと止まっています。景気が相変わらず良くない感じですが、景気回復については財務省次第です。

修理品の問い合わせについてはまた増えており、特に30〜50年ほど前の古い製品やミニコンポの問い合わせが多く見受けられます。このことは、オーディオを再開したい方が増えてきていることを示す一方で、新品が売れていない側面も表しています。

大まかな修理品の見積り金額(およそ3万円程度)を提示すると、ほとんどの方が修理額の高さにビックリして諦めて帰られます。そうなると、10万円〜20万円ほどのビギナークラスや中堅クラスの商品でさえも、現実としてはほど遠い印象を受けます。(オーディオスペースコア)

■好調デノン「PMA-SX11」「DCD-SX11」。2024年内生産終了は残念
11月は来店客が大きく落ち込む日も見受けられるなど、相変わらず厳しい環境が続いていますが、そのようななか、デノン「PMA-SX11」「DCD-SX11」の好調な動きが目につきました。2024年12月分の生産をもって、両モデルともに生産が終了となることが発表されています。値上げをしてもよいのになぜ打ち切りになってしまうのか。大変もったいないですね。(テレオン)

デノン「PMA-SX11」

デノン「DCD-SX11」

■来店客数は回復。大阪ハイエンド開催の波及効果は実感できず
「大阪ハイエンドオーディオショウ2024」「オーディオセッションin OSAKA 2024」が11月8日から10日にわたって開催されましたが、お客様から店への製品の問い合わせが増えるなど、同ショウ開催による波及効果は、特に感じることはできませんでした。来店客数そのものは徐々に戻ってきています。(四日市無線)

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