TDK、業界最高レベルの輝度100cd/m2を超える青色無機ELディスプレイを開発
●TDK株式会社は、無機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)ディスプレイ開発において、業界最高レベル(2001年10月1日現在、TDK(実測値))輝度100cd/m2を超える青色発光ディスプレイを開発した。
この青色発光ディスプレイは、2000年2月のアイファイヤー・テクノロジー社(iFire Technology Inc./カナダ・トロント/社長:マイケル・ゴールドシュテイン)との技術提携をベースに、明治大学理工学部・三浦登先生とともにTDK独自に開発した青色蛍光体材料を採用したもの。今回、この青色蛍光体材料を用いた、ディスプレイの試作に成功した。
開発した材料の青色純度はフィルターなしで将来フルカラー化が可能な特性"CIE(0.119, 0.127)"が得られています。また開発した青色蛍光体材料を用いたデバイスでの輝度の半減寿命は、TVなどの応用に必要とされる3万時間を達成していることが確認されている。
無機ELディスプレイは、1980年代にもカラー化が試みられたが、青色蛍光体材料が完成せず商品化に至らなかった。現在、無機ELディスプレイは、モノクロ(アンバー色)を中心に一部の限られた車載用途などに採用されている。無機ELディスプレイは、構造がシンプルなうえに、高輝度、高コントラスト、高視認性の特性が得られやすいという特長があるが、今回の青色蛍光体材料開発によって、フルカラーディスプレイの実現に大きく前進することになる。
アイファイヤー・テクノロジー社の無機ELディスプレイ技術は、厚膜加工による完全な固体電界発光という独自の技術によるもので、上記の特長に加えて、耐振動性、耐ショック性、耐環境性でもすぐれた特性を示す。TDKは、この無機ELディスプレイ技術に着目して、これまでに蓄積した独自の素材技術、およびデバイス製造技術と合わせて、当面12インチ以下での画面サイズで製品開発を進めている。上述の青色蛍光体材料の開発完成に続き、すでに緑色、赤色の蛍光体材料開発にも着手しており、早期のフルカラーディスプレイ実現
を目指している。
なお、今回開発された青色蛍光体を用いた無機EL小型ディスプレイは、10月2日より幕張メッセ国際展示場で開催される「CEATEC JAPAN 2001」に参考出品される予定である。(Phile-web編集部)
この青色発光ディスプレイは、2000年2月のアイファイヤー・テクノロジー社(iFire Technology Inc./カナダ・トロント/社長:マイケル・ゴールドシュテイン)との技術提携をベースに、明治大学理工学部・三浦登先生とともにTDK独自に開発した青色蛍光体材料を採用したもの。今回、この青色蛍光体材料を用いた、ディスプレイの試作に成功した。
開発した材料の青色純度はフィルターなしで将来フルカラー化が可能な特性"CIE(0.119, 0.127)"が得られています。また開発した青色蛍光体材料を用いたデバイスでの輝度の半減寿命は、TVなどの応用に必要とされる3万時間を達成していることが確認されている。
無機ELディスプレイは、1980年代にもカラー化が試みられたが、青色蛍光体材料が完成せず商品化に至らなかった。現在、無機ELディスプレイは、モノクロ(アンバー色)を中心に一部の限られた車載用途などに採用されている。無機ELディスプレイは、構造がシンプルなうえに、高輝度、高コントラスト、高視認性の特性が得られやすいという特長があるが、今回の青色蛍光体材料開発によって、フルカラーディスプレイの実現に大きく前進することになる。
アイファイヤー・テクノロジー社の無機ELディスプレイ技術は、厚膜加工による完全な固体電界発光という独自の技術によるもので、上記の特長に加えて、耐振動性、耐ショック性、耐環境性でもすぐれた特性を示す。TDKは、この無機ELディスプレイ技術に着目して、これまでに蓄積した独自の素材技術、およびデバイス製造技術と合わせて、当面12インチ以下での画面サイズで製品開発を進めている。上述の青色蛍光体材料の開発完成に続き、すでに緑色、赤色の蛍光体材料開発にも着手しており、早期のフルカラーディスプレイ実現
を目指している。
なお、今回開発された青色蛍光体を用いた無機EL小型ディスプレイは、10月2日より幕張メッセ国際展示場で開催される「CEATEC JAPAN 2001」に参考出品される予定である。(Phile-web編集部)