パイオニア、TDKと共同で「Blu-ray Disc」と互換性の高い追記型ディスクを開発
ディスク構造図 |
「Blu-ray Disc」規格においては、現在書き換え型のみが制定されており、追記型ディスクの規格についてはまだ制定されていなかった。今回パイオニアとTDKは、ディスクの記録膜における設計、評価の情報を共有化することで効率的な開発を行い、新組成の金属材料を記録層に用い、「Blu-ray Disc」と互換性が高く、かつ2倍速記録が可能な追記型ディスクを開発することに成功した。
両社は今回開発した追記型ディスクを「Blu-ray Disc」のファミリー規格として提案して行く考えだ。また今回の技術については、7月7日から11日まで米国ハワイで開催される光ディスクの国際学会『ISOM/ODS2002』で発表されるということだ。
【開発の主な特長】
1. 新組成、新開発による金属材料の記録層
2. 36Mbps/72Mbpsの高速デ−タ記録
3. 25GBの大容量記録が可能
【製品の主な仕様】
●記録容量:23.3 / 25 GB
●レーザー波長:405 nm (青紫色レーザー)
●レンズ開口数:(NA) 0.85
●データ転送レート:36 / 72 Mbps
●ディスク直径:120mm
●ディスク厚 1.2 mm:(光透過保護層厚 0.1 mm)
●トラック方式:グルーブ記録
●トラックピッチ:0.32 μm
●最短ピット長:0.16 / 0.149 μm
●記録面密度:16.8 / 18.0 Gbit/inch2
●記録パワー:4.5〜6.0 mW
(Phile-web編集部)