≪CES 2003 REPORT≫会田肇のCAR-AVビジョン“アメリカではラジオも地上波デジタルがスタートする”
『HD RADIO』と名付けられたその放送は、従来のAM放送をFM放送並みに、FM放送はCD並みの音質で楽しむことが可能となる。もちろん、マルチパスによる音質劣化もなく、ニュースや交通情報などのデータ放送はオンデマンドで必要なときにいつでの情報がキャッチできる。
しかも、既にサービスが始まっている衛星ラジオとは違って、受信料はかからない模様だ。当初は、従来のアナログ放送とのサイマルで提供され、普及が整い次第、全面切り替えが行われる。
この『HD RADIO』にいち早く対応しそうなのがカーオーディオで、今回のCESでは各社が対応するプロトタイプのレシーバーを展示。なかでもケンウッドは自社ブース内に専用スペースを設けるといった力の入れようだった。(会田肇)
(写真左)
自社ブース内に『HD RADIO』の専用スペースを設けたケンウッドは、参考出品ながら市販品に近い状態で展示。
(写真右)
『HD RADIO』ブース内に展示されたJVCの対応レシーバー。こちらの完成度も高い。