日立、新ALISパネル搭載の「WOOO」24セットを発売〜HDDレコーダー内蔵AVCステーションも

<左>42V型プラズマモニター　<右>28V型液晶モニター

●日立製作所（株）ユビキタスプラットフォームグループは、32V型、37V型、42V型、50V型ハイビジョンプラズマテレビモニター4機種、28V型、32V型ハイビジョン液晶テレビモニター2機種、AVCステーション14機種を9月12日より順次発売する。本日、東京都内にて記者発表会が開催された。

発売される製品の概要は以下の通り。

【プラズマテレビモニター】
・32V型 「W32-P5000」 9月25日発売 480,000円
・37V型 「W37-P5000」 9月12日発売 600,000円
・42V型 「W42-P5000」 9月12日発売 720,000円
・50V型 「W50-M3100」 9月12日発売 900,000円

【液晶テレビモニター】
・28V型 「W28-L5000」 9月25日発売 420,000円
・32V型 「W32-L5000」 9月25日発売 520,000円

【AVCステーション】
・地上波アナログチューナー内蔵 「AVC-5000」 9月12日発売 80,000円
・地上波アナログ、地上・BS・110度CSデジタルチューナー内蔵 「AVC-H5000」 9月12日発売 150,000円
・インターネット対応、地上波アナログ、地上・BS・110度CSデジタルチューナー内蔵 「AVC-HW5000」 11月下旬発売 190,000円
・HDDレコーダー搭載、地上波アナログ、地上・BS・110度CSデジタルチューナー内蔵 「AVC-HR5000」 12月上旬発売 230,000円

ハイビジョンテレビモニターとAVCステーションはそれぞれ単品販売を行い、合計24セットの組み合わせから好みのものを自由に選ぶことができる。同社ではこのシステムを「アドバンスド　Wooo Selection」と名づけた。AVCステーションは現行の3000シリーズのプラズマテレビモニター部とも組み合わせが可能で、AVCステーションの買い替えによって機能をアップグレードできる。

50V型PDPを除くすべてのモニターのパネルが自社生産で、AVCチューナーに搭載された画像処理エンジン「アドバンスドDIPP」も日立独自のもの。「パネルもエンジンもすべて自社開発なので、それぞれに最適な画作りを行うことができ、その結果高画質を実現できる」（同社）という。

■プラズマテレビモニター
プラズマテレビモニター（32V、37V、42V型）には、新開発の「アドバンスドALIS（アリス）パネル」が採用された。これは、先日、富士通日立プラズマディスプレイ（株）が発表したもの。42V型でピーク輝度1,100カンデラ、37V型・32V型で1,000カンデラと非常に明るいのが特徴。また、新開発の放電ガスにより白色色温度が12,000Kと非常に高く、「今までのPDPでは表示できなかった純白が再現できる」という。さらに、耐久性の高い新開発の蛍光体を採用することで、セット組み込み時の寿命60,000時間を実現。液晶とほぼ同様の高寿命を達成した。また、リモコンで画面の向きを変えられるリモートスイーベル機構も装備した。

解像度は、32V型が852×1,024（水平×垂直、以下同）、37V型・42V型が1,024×1,024、50V型が1,280×768となる。

■液晶テレビモニター
液晶テレビモニターは、高輝度広視野角の「アドバンスドスーパーピュアカラー液晶パネル」を採用し、さらに新開発のワイドビューフィルターを搭載して視野角を画期的に改善した。「事実上、視野角依存性がない」と同社が言うとおり、真横や真下から画面を見ても全く色が変わらず、輝度が落ちない。さらに「オーバードライブ回路」を装備したことにより応答速度も高く、動画を鮮明に表示する。首振り機能「リモートスイーベル」は液晶モニターにも装備され、さらに液晶ではチルト機能により前後方向の首振りも行える。寿命はPDPと同程度の60,000時間。

液晶テレビモニターの解像度は、28V型、32V型とも1,280×768となっている。

■AVCステーション
AVCステーションは、内蔵チューナーや機能の違いにより4種類が用意されている。

映像処理回路に、同社独自のDIPPをさらに改良し、アルゴリズムを変更した「アドバンスドDIPP」を採用。これにより、画面の明るさに応じた最適なガンマ特性曲線に変化させる「アドバンスドダイナミックコントラスト」、カラーマネージメントの設定を見直した「アドバンスドデジタルカラーマネージメント」などが実現した。巡回型ノイズキャンセラーやゴーストリダクションチューナーも装備し、高画質を追求している。

4機種すべて、本体にSD、MMCカードスロットを設けるとともに、拡張端子にカードリーダーを接続することで、CFやスマートメディア、メモリースティックなど、最大8種類のメモリーカードに対応。カード内の静止画をスライドショー表示したりすることができる。

リモコンは、同社が「思い切ってボタンを少なくした」と言うとおり、従来のものと比べても格段にボタンの数が減った。ただし、リモコンの液晶表示窓に「BS」「地上波デジタル」というように、現在受信している放送メディアが常に表示され、いつでも一目で確認できるなど、操作性は犠牲にしていない。2画面機能などのよく使う機能は「べんり」ボタンに集約し、画面上のガイドを見ながら必要な機能を選択する方式を採った。

EPG表示もわかりやすさを主眼に開発された。新聞のラジオ・テレビ欄形式で、選局や予約操作が直感的に行えるほか、地上波デジタル放送は電源スタンバイ中でも自動的にEPG情報を収集し、いつでも全チャンネルの番組を確認することができる。

また、番組を視聴しながら他のチャンネルの情報が見られる「デジタルかんたん選局」も便利。シースルーで番組内容が表示され、裏番組をすばやくチェックできる。

下位機種の「AVC-5000」以外は地上波デジタルチューナーを搭載。また「AVC-HW5000」はインターネット接続に対応し、ホームページのブラウズやメールの送受信などが、本体のリモコンを活用して快適に行える。テンキーを活用し、文字入力が携帯電話ライクな操作で行える。

HDDレコーダー搭載タイプの「AVC-HR5000」には大容量の160GB HDDを内蔵し、最大約14時間のハイビジョン記録を可能とした。SD放送のEPモードでは、最大205時間の録画が行える。ハイビジョン放送受信時でも追っかけ再生、タイムシフト再生が可能となっている。

【問い合わせ先】
（株）日立製作所　
お買い物相談センター
TEL/0120-312111

（Phile-web編集部）