≪CEATEC2003≫東芝はMPEG4関連機器に注力、AOD試作機も展示
<左>MPEG4パーソナルビデオサーバ <右>AODレコーダーの試作機 |
参考出品のMPEG4パーソナルビデオサーバは、B6サイズの本体に20GBハードディスクを搭載。無線LANにも対応し、録りためた映像を別の部屋にあるディスプレイで視聴できる。また、サーバ本体にはオプションとなるディスプレイをドッキングでき、その場で視聴したり、SDカード経由でコンテンツを移動させることで、ディスプレイだけを持ち歩いて楽しんだりすることが可能。
その隣にあったMPEG4モバイルビューワーは、来年の発売を目指しているとのことで、完成度がかなり高い。4.0インチの低温ポリシリコンTFT液晶を搭載し、解像度はVGA。1.8インチ20GB HDD、USB2.0、カメラを内蔵し、ビューワーとしてだけでなく、簡易な静止画や動画を撮影できる。MPEG4エンコーダー/デコーダーも搭載しているので、外部入力から映像をデジタル記録することも可能。ネックは電池の持続時間で、現在は2時間程度しか録画・再生できないが、様々な技術を組み合わせて長時間持続を図っていく。「目標は6時間程度」というから期待がもてる。
同社ブースでは、AOD(アドバンスド・オプティカル・ディスク)規格のレコーダー試作機も展示されていた。今回は表記が「HD DVD(AOD)」となっていたのが興味深い。実際に片面2層記録したAODディスクを再生するデモが行われており、完成が近いことをうかがわせる内容だった。なお、同社はAODをDVDフォーラムに提案しているところで、現在規格化が審議されている。
[ceatec2003report]
(Phile-web編集部)