HOME > ニュース > ≪麻野勉のCEATECレポート≫日本ビクター、次世代ワイヤレス伝送を提案

≪麻野勉のCEATECレポート≫日本ビクター、次世代ワイヤレス伝送を提案

公開日 2003/10/07 20:22
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
「ルシオール」デモの模様
●世界初のウッドコーンスピーカーを開発しオーディオの世界に新たな提案をしてくれた日本ビクターのブースでは、フルHD対応D-ILAプロジェクターや、Blu-rayレコーダーなどのプロトタイプが展示され、高音質化への次世代を期待させてくれるが、屋内での高速ワイヤレス伝送技術の提案が注目を集めていた。

“光ハイビジョンは映像伝送システム”
「ルシオール」は、1.4Gbpsの非圧縮超高速光伝送を実現させたもので、最大伝送距離約10mでのワイヤレスのホームシアターシステムの構築が可能だ。送信側にレーザーダイオード、受信側に高精度アバランシェフォトダイオードを使用し、1.4Gbpsの超高速ベースバンド伝送を実現したものである。

また、5GHz帯無線規格に対応した高速&長距離のMPEG2 HD伝送を提案。この技術は約40Mbpsのデータ転送レートを実現し、約22MbpsのMPEG2 HD信号に余裕で対応し、SD信号なら数本の同時伝送も可能というもの。同一住宅内のディスプレイに壁を隔てても送信可能であり、パーソナル化の進む家庭内AV環境での同時視聴が実現するというものだ。

日本ビクターでは何れの製品も05年の実用化を目指している。
[ceatec2003report]

(麻野勉)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE