<A&V FESTA 2003レポート>デノンは発売間近の新製品を大量出品〜新世代デノンリンクに注目
<左>ユニバーサルプレーヤーの新モデル「DVD-2200X」 <右>参考出品のネットワークサーバ「NS-S100」は非常に豪華な仕様を誇る |
まずは、デノンブランドとしては初のDVDレコーダーとなる「DHR-770SD」。80GB HDDを搭載したハイブリッドタイプとなる。DVD-RAM/-Rに対応し、機能は松下電器の「DMR-E80H」と同等。価格は125,000円で、12月発売を予定している。同社では「第2弾以降、デノン独自の仕様を盛り込んだ製品を発売する予定」とし、今後の展開に期待が持てる。
ユニバーサルプレーヤー「DVD-2200X(仮)」は12月発売を予定している。価格は9万円前後となる見込み。ピュア・プログレッシブや108MHz/12ビットDACなど、上位機種DVD-2900の基本機能を踏襲しながら、コストダウンを図ったモデルである。
AVアンプ「AVC-A1SRAX(仮)」も期待のモデルだ。同社のハイエンドAVアンプ「AVC-A1SR」をベースに、ドルビープロロジックIIxに対応させたのが一番の変更点。また、デノンリンクのバージョンアップも図る予定で、スーパーオーディオCDのマルチチャンネル音声をデノンリンクで伝送できるよう、調整を進めているという。ただし著作権など様々な問題をクリアしなければならず、まだ実現するかどうかは不透明。順調にいけば、発売は年内を予定している。
様々なメディアに対応した、新たなネットワークシステムも話題を集めていた。サーバとクライアントから構成されるシステムで、サーバ「NS-S100」にはMPEG2/4録画機能、EPG、PCM/MP3録音・再生機能、JPEG再生機能、120GB HDD×2、TVチューナー×2、FMチューナー×2、イーサネット、RS232C端子など、「オーバースペックかも知れない」と同社が語るほど豪華な仕様を誇る。クライアント「NS-C200」では、イーサネットもしくはアナログケーブルを通してサーバにアクセスし、動画や音声を再生する。アメリカでは年内に発売される予定だが、現地の価格は未定という。また、DVDプレーヤーやレコーダーは現在のところ搭載していないが、将来的には対応させたいという。同社の新たな試みに注目したい。
(Phile-web編集部)
avfesta2003