ビクター、「躍進21計画」を発表 ディスプレイと光ディスク事業を徹底強化
2003年のCEATECで発表された同社のBlu-rayレコーダー試作機 |
「躍進21計画」という名称は親会社である松下電器産業と同じだが、その内容は日本ビクターの独自性を活かした“Only1”商品による成長戦略が柱になる。また、同社の持つハードとソフト資産のシナジー効果を活かし、ユーザーの求める快適な空間・機能・生活を提供する「エンタテインメント・ソリューションカンパニー」を目指していく。
経営計画で最も重点を置くのが、ディスプレイと光ディスク事業。それぞれの事業規模を倍増させることを目標とし、それらを含む新規・成長商品で2006年度の売上構成比60%を目指す。さらに、HD時代に向けてストレージと高画質・高音質技術も強化する。
ディスプレイ事業では、PDP/液晶テレビのグローバル展開に加え、今夏、独自開発のD-ILAリアプロジェクションテレビを米国に投入する。光ディスク事業ではDVDレコーダーの拡大、Blu-Rayレコーダーの早期事業化を目指していく。両事業への技術者シフトも行うほか、同社全体の研究開発も順次増額し、2003年度の430億円から2006年度には500億円とする。これらの施策により、ディスプレイ、光ディスクともに06年度には事業規模を倍増させることを目標としている。
同時に構造改革も常態化させ、単独人員7000名体制、国内外の生産拠点を23〜24へ削減する。計画では、06年度の連結売上高1兆1,000億円、営業利益率 5%を目標に掲げている。
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(Phile-web編集部)