ビクター、2つのドライバーを一体配置した“ツインシステムユニット”搭載カナル型イヤホン「HA-FXT90」を発売
カラーバリエーションはレギュラーモデルのブラックと、数量限定のレッド(HA-FXT90LTD)の2色が用意される。どちらもオープン価格だが、10,000円前後での販売が予想される。
本機には同社が「HA-FXC71」などのカナル型イヤホン向けに、独自開発した超小型の「マイクロHDドライバーユニット」技術を応用した5.8mm口径の超小型ドライバー2基を、一つのメタルユニットベースに並列配置した“ツインシステムユニット”が採用された。
2つのドライバーは中高域再生用と低域再生用として設けられ、それぞれに最適化された音を重ね合わせることで、豊かな厚みを持たせた高密度な音づくりが本機の狙いであるという。ツインシステムユニットの上方に配置された中高域用のドライバーユニットには、新規に開発したカーボンナノチューブ素材採用の振動板を搭載。アルミニウムの半分の軽さ、鋼鉄の20倍の強度を持つカーボンナノチューブ素材は、固有振動数が高いため、音の反応が速く、緻密で繊細な音表現が可能であるという。このカーボンナノチューブを塗料化してPET素材の振動板にウェットコートした軽量・高剛性振動板を、中高音域用のドライバーとして採用している。低域用にはカーボン振動板を採用する。マグネットやボイスコイルの巻き数なども、それぞれ仕様の異なるドライバーごとに最適化設計されている。
二つのドライバーは、不要振動の抑制比重が大きい金属を採用したメタルユニットベースに一体化。迫力ある低音域とクリアで豊かな中高域を両立したという。
再生周波数は8Hz~25kHz、インピーダンスは12Ω、出力音圧レベルは107dB/1mW、最大許容入力は150mW。
本体デザインは2つのドライバーユニットを搭載しながらコンパクトなサイズとし、優れた装着性を実現している。“ツインシステムユニット”構造が外からも見られるよう、ハウジングの外装にはスケルトンパーツが用いられている。ブラック/レッドどちらのモデルも同じ音づくりとしているが、レッドカラーモデルはノイズに強い編組コードを採用。ケーブルの最外装にはクリアカラーの被覆素材を用いた。また本体外装のメタルハウジングの素材は、ブラックモデルがステンレス、限定版レッドがアルミニウムとなる。
シリコンイヤーピースはS/M/Lの3種類。ケーブルは1.2m Y型仕様となり、長さを調整できるケーブルキーパー、ケーブルからのタッチノイズを抑えるクリップ、専用のキャリングケースも付属する。

日本ビクター(株)柿本氏

日本ビクター(株)澤田氏
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