フジフイルムのデジカメFinePix「F」シリーズにスタイリッシュコンパクトな新機種登場
●富士写真フイルム(株)は、デジタルカメラFinePixの「F」シリーズに新たなモデル「FinePix F450」「FinePix F440」を追加する。発売時期は7月上旬、価格はどちらもオープンだが、F450が5万円前後、F440が4万円前後での販売が予想される。
新製品は女性やデジタルカメラの買い換え、買い増しを検討するユーザーもターゲットに、超コンパクトサイズのボディに高い機能を凝縮した製品となっている。
F450は有効画素数520万画素のCCD、F440は有効画素数410万画素のCCDをそれぞれ搭載し、同社独自の画像処理システムにより、自然な色再現、低ノイズを実現している。薄さ約21mmのスリムなボディには、同社が新しく開発したフジノン超薄型光学式3.4倍スライド式ズームレンズを搭載。背面には2.0型約15.4万画素の大型液晶モニターを搭載し、撮影時や再生時における画像の視認性を高めている。そのほか、マクロ撮影、音声付き動画、シーンポジション機能など便利な撮影機能も搭載する。
本体デザインは「F」シリーズの系譜を受け継いだ「スクウェアデザイン」を採用。同社が販売する「FinePix F420」と比較して約30%のコンパクト化を実現している。操作ボタンを背面にコンパクトに配置し、手軽で簡単な操作を実現している。F440にはシルバー/ホワイト/ワインレッドの3色カラーバリエーションが揃う。また両モデル専用のアクセサリーとして、キャメル/ホワイト/ブラック/ワインレッドの4色から選べる専用ソフトケースと、許容水深40mを実現した防水プロテクターも発売される。
本日同社は記者発表会を開催し、新製品の発売をアナウンスした。富士写真フイルム(株)常務執行役員兼電子映像事業部長の内田洋祐氏からは、昨今のデジタルカメラ市場における市況報告と、新製品の開発コンセプトが語られた。内田氏の説明によれば、現在国内・海外ともに伸び続けるデジタルカメラへの需要について、特に4メガ・5メガを中心とした高画素モデルの成長が著しくのびているという。また全世界的に「スタイリッシュ・コンパクト」タイプのモデル人気が高まっており、日本国内ではデジタルカメラの世帯普及率が50%を超え、買い換え・買い増し需要が顕著になりつつあるという。今回の新製品では「できるだけコンパクトで、いつも携帯できるデジタルカメラをつくることがメインコンセプトとなった。コンパクトながらも画質にもこだわり、良い写真を撮って楽しんでいただける製品が完成した」と内田氏は語った。
引き続いて、同社電子映像事業部次長兼電子映像事業部営業部長の渡辺憲二氏が新製品のビジネス戦略についてコメントした。渡辺氏は「フジフイルムとしては本製品をこの夏から秋にかけての、国内市場における最大の主力商品に位置づけたいと考えている」と語った。渡辺氏はさらに「殊に女性のお客様の間でデジタルカメラへのこだわりが強く見られるようになってきた。20代から30代の購買層、デジタルカメラを買い換え・買い増しする購買層の方々もますます伸びている。今回の新製品ではこのようなユーザーをターゲットにし、積極的な販売展開を推し進めていきたい」と意気込みを語った。
最後に同社のコーポレートコミュニケーション部宣伝部長である渡邊眞木雄氏により、新製品のCM展開、キャンペーン戦略に関する詳細が語られた。同社ではデジタルカメラのCMメインキャラクターとして、引き続きタレントの竹野内豊を起用し、「小さいのに、機能はデカイ」というキャッチコピーのもとに、新製品の魅力を伝えるCMを展開していく。また6月21日から9月20日の期間にかけて、FinePixの購入者を対象に向けたキャンペーン「FinePixを買ってサッカー日本代表を応援しよう!」が展開される。本キャンペーンでは、サッカー日本代表チーム、ならびにU-23日本代表チームのサポーティングカンパニーである同社ならではのプレゼントとして、サッカー日本代表観戦チケットなどが賞品としてプレゼントされるという。こちらの詳細は下記リンク先のFinePixホームページにてご確認いただきたい。
以下に本日の記者発表会場で行われた質疑応答の模様をご紹介する。
Q:「F」シリーズで長く採用されている「スクウェアデザイン」にこだわる理由は
A:私たちは特別にスクウェアデザインのみにこだわっているわけではない。ただヒットモデルとなったF401でユーザーの皆様にスクウェアデザインを親しんでいただけたことで、このデザインが私たちの製品にとってある意味でのアイデンティティであるという意識も持っている。今回の製品でスクウェアデザインを採用した理由としては、女性のユーザーにもハンドバッグなどに入れて、気軽に持ち歩いていただけるようなコンパクトなデザインを実現したかったからでもある。
Q:今回のモデルで光学ファインダーを搭載した理由、光学ファインダーへのユーザーニーズは
A:現時点ではデジタルカメラに光学ファインダーを搭載する必要があると考えている。一方で行く行くは大型の液晶モニターだけで事足りるようになるのかもしれないとも考えている。
Q:今回のモデルでは動画撮影の機能に関するアピールが弱いのでは
A:本機ではコンパクトサイズの実現を優先させ、動画機能についてはエントリー向けのスペックを搭載している。
Q:デジタルカメラ市場におけるフジフイルム製品のシェアは現時点でどれくらいか
A:ワールドワイドの台数ベースで15%前後、金額ベースではそれより若干下回るほどだろう。
Q:「バッテリー寿命 約150枚」というスペックは充分と考えているか
A:例として小さい旅行への携帯を想定した場合、約150枚というスペックが充分と考えた。小型化の実現とのバランスを考えた上でのスペックと理解して欲しい。
Q:なぜCCDを御社独自のスーパーCCDハニカムにしなかったのか
A:1/1.25型の市場にあるCCDを使うことで早く製品を市場に投入することを優先させた結果だ。
Q:昨今CCDサイズが小型化が進んでいるが、これは一方で画質へ悪影響があるとも言われている。また高画素化についてもいちがいに高画質化へつながるものではないが、他に製品を差別化していくために検証されている点はないのか
A:当社としては小さいCCDを開発しながら、信号処理やCCDそのもののスペックを上げて行き、高画素で高画質な製品を実現していきたいと考えている。製品の魅力を訴求するポイントとしては、映像処理の独自性、色再現、解像感の高い品位をアピールしていきたい。
Q:本機に搭載されたズームレンズはペンタックスも採用しているスライド機構のものか
A:ペンタックスが採用しているものに構造は近いが、作り方に当社の独自色を出している。レンズをより薄くして、高倍率も実現している点が特長だ。
Q:競合他社からも同じようなスタイリッシュコンパクトなモデルが出ているが、それらとの差別化をどのような点で実現したと考えている
A:高品質なスライドレンズを搭載して、本体の薄型化を実現した。また背面液晶モニターに関しても、視認性が高く大型なレベルの高いものが実現できた。
【問い合わせ先】
富士写真フイルム(株)
お客様コミュニケーションセンター
TEL:03-3406-2982
(Phile-web編集部)
新製品は女性やデジタルカメラの買い換え、買い増しを検討するユーザーもターゲットに、超コンパクトサイズのボディに高い機能を凝縮した製品となっている。
F450は有効画素数520万画素のCCD、F440は有効画素数410万画素のCCDをそれぞれ搭載し、同社独自の画像処理システムにより、自然な色再現、低ノイズを実現している。薄さ約21mmのスリムなボディには、同社が新しく開発したフジノン超薄型光学式3.4倍スライド式ズームレンズを搭載。背面には2.0型約15.4万画素の大型液晶モニターを搭載し、撮影時や再生時における画像の視認性を高めている。そのほか、マクロ撮影、音声付き動画、シーンポジション機能など便利な撮影機能も搭載する。
本体デザインは「F」シリーズの系譜を受け継いだ「スクウェアデザイン」を採用。同社が販売する「FinePix F420」と比較して約30%のコンパクト化を実現している。操作ボタンを背面にコンパクトに配置し、手軽で簡単な操作を実現している。F440にはシルバー/ホワイト/ワインレッドの3色カラーバリエーションが揃う。また両モデル専用のアクセサリーとして、キャメル/ホワイト/ブラック/ワインレッドの4色から選べる専用ソフトケースと、許容水深40mを実現した防水プロテクターも発売される。
本日同社は記者発表会を開催し、新製品の発売をアナウンスした。富士写真フイルム(株)常務執行役員兼電子映像事業部長の内田洋祐氏からは、昨今のデジタルカメラ市場における市況報告と、新製品の開発コンセプトが語られた。内田氏の説明によれば、現在国内・海外ともに伸び続けるデジタルカメラへの需要について、特に4メガ・5メガを中心とした高画素モデルの成長が著しくのびているという。また全世界的に「スタイリッシュ・コンパクト」タイプのモデル人気が高まっており、日本国内ではデジタルカメラの世帯普及率が50%を超え、買い換え・買い増し需要が顕著になりつつあるという。今回の新製品では「できるだけコンパクトで、いつも携帯できるデジタルカメラをつくることがメインコンセプトとなった。コンパクトながらも画質にもこだわり、良い写真を撮って楽しんでいただける製品が完成した」と内田氏は語った。
引き続いて、同社電子映像事業部次長兼電子映像事業部営業部長の渡辺憲二氏が新製品のビジネス戦略についてコメントした。渡辺氏は「フジフイルムとしては本製品をこの夏から秋にかけての、国内市場における最大の主力商品に位置づけたいと考えている」と語った。渡辺氏はさらに「殊に女性のお客様の間でデジタルカメラへのこだわりが強く見られるようになってきた。20代から30代の購買層、デジタルカメラを買い換え・買い増しする購買層の方々もますます伸びている。今回の新製品ではこのようなユーザーをターゲットにし、積極的な販売展開を推し進めていきたい」と意気込みを語った。
最後に同社のコーポレートコミュニケーション部宣伝部長である渡邊眞木雄氏により、新製品のCM展開、キャンペーン戦略に関する詳細が語られた。同社ではデジタルカメラのCMメインキャラクターとして、引き続きタレントの竹野内豊を起用し、「小さいのに、機能はデカイ」というキャッチコピーのもとに、新製品の魅力を伝えるCMを展開していく。また6月21日から9月20日の期間にかけて、FinePixの購入者を対象に向けたキャンペーン「FinePixを買ってサッカー日本代表を応援しよう!」が展開される。本キャンペーンでは、サッカー日本代表チーム、ならびにU-23日本代表チームのサポーティングカンパニーである同社ならではのプレゼントとして、サッカー日本代表観戦チケットなどが賞品としてプレゼントされるという。こちらの詳細は下記リンク先のFinePixホームページにてご確認いただきたい。
以下に本日の記者発表会場で行われた質疑応答の模様をご紹介する。
Q:「F」シリーズで長く採用されている「スクウェアデザイン」にこだわる理由は
A:私たちは特別にスクウェアデザインのみにこだわっているわけではない。ただヒットモデルとなったF401でユーザーの皆様にスクウェアデザインを親しんでいただけたことで、このデザインが私たちの製品にとってある意味でのアイデンティティであるという意識も持っている。今回の製品でスクウェアデザインを採用した理由としては、女性のユーザーにもハンドバッグなどに入れて、気軽に持ち歩いていただけるようなコンパクトなデザインを実現したかったからでもある。
Q:今回のモデルで光学ファインダーを搭載した理由、光学ファインダーへのユーザーニーズは
A:現時点ではデジタルカメラに光学ファインダーを搭載する必要があると考えている。一方で行く行くは大型の液晶モニターだけで事足りるようになるのかもしれないとも考えている。
Q:今回のモデルでは動画撮影の機能に関するアピールが弱いのでは
A:本機ではコンパクトサイズの実現を優先させ、動画機能についてはエントリー向けのスペックを搭載している。
Q:デジタルカメラ市場におけるフジフイルム製品のシェアは現時点でどれくらいか
A:ワールドワイドの台数ベースで15%前後、金額ベースではそれより若干下回るほどだろう。
Q:「バッテリー寿命 約150枚」というスペックは充分と考えているか
A:例として小さい旅行への携帯を想定した場合、約150枚というスペックが充分と考えた。小型化の実現とのバランスを考えた上でのスペックと理解して欲しい。
Q:なぜCCDを御社独自のスーパーCCDハニカムにしなかったのか
A:1/1.25型の市場にあるCCDを使うことで早く製品を市場に投入することを優先させた結果だ。
Q:昨今CCDサイズが小型化が進んでいるが、これは一方で画質へ悪影響があるとも言われている。また高画素化についてもいちがいに高画質化へつながるものではないが、他に製品を差別化していくために検証されている点はないのか
A:当社としては小さいCCDを開発しながら、信号処理やCCDそのもののスペックを上げて行き、高画素で高画質な製品を実現していきたいと考えている。製品の魅力を訴求するポイントとしては、映像処理の独自性、色再現、解像感の高い品位をアピールしていきたい。
Q:本機に搭載されたズームレンズはペンタックスも採用しているスライド機構のものか
A:ペンタックスが採用しているものに構造は近いが、作り方に当社の独自色を出している。レンズをより薄くして、高倍率も実現している点が特長だ。
Q:競合他社からも同じようなスタイリッシュコンパクトなモデルが出ているが、それらとの差別化をどのような点で実現したと考えている
A:高品質なスライドレンズを搭載して、本体の薄型化を実現した。また背面液晶モニターに関しても、視認性が高く大型なレベルの高いものが実現できた。
【問い合わせ先】
富士写真フイルム(株)
お客様コミュニケーションセンター
TEL:03-3406-2982
(Phile-web編集部)
- ブランドFUJIFILM
- 型番本文を参照
- 発売日2004年7月上旬
- 価格本文を参照
【SPEC】
<FinePix F450>
●有効画素数:520万画素 ●撮像素子:1/2.5型 正方画素CCD原色フィルター採用 ●最大記録画素数:2529×1944(504万画素) ●記録メディア:xD-ピクチャーカード ●レンズ:フジノン光学式3.4倍ズームレンズ ●焦点距離:f=6.3mm〜21.6mm ●絞り:開放:F2.8〜F5.5 ●液晶モニター:2.0型 低温ポリシリコンTFTカラー液晶モニター 約15.4万画素 ●電源:充電式リチウムイオンバッテリーNP-30(付属) ●外形寸法:74.5W×62.3H×21.3Dmm(突起部含まず) ●撮影時質量:約165g(付属電池、記録メディア含む)
<FinePix F440>
●有効画素数:410万画素 ●撮像素子:1/2.5型 正方画素CCD原色フィルター採用 ●最大記録画素数:2304×1728(400万画素) ●記録メディア:xD-ピクチャーカード ●レンズ:フジノン光学式3.4倍ズームレンズ ●焦点距離:f=6.3mm〜21.6mm ●絞り:開放:F2.8〜F5.5 ●液晶モニター:2.0型 低温ポリシリコンTFTカラー液晶モニター 約15.4万画素 ●電源:充電式リチウムイオンバッテリーNP-30(付属) ●外形寸法:74.5W×62.3H×21.3Dmm(突起部含まず) ●撮影時質量:約165g(付属電池、記録メディア含む)
<FinePix F450>
●有効画素数:520万画素 ●撮像素子:1/2.5型 正方画素CCD原色フィルター採用 ●最大記録画素数:2529×1944(504万画素) ●記録メディア:xD-ピクチャーカード ●レンズ:フジノン光学式3.4倍ズームレンズ ●焦点距離:f=6.3mm〜21.6mm ●絞り:開放:F2.8〜F5.5 ●液晶モニター:2.0型 低温ポリシリコンTFTカラー液晶モニター 約15.4万画素 ●電源:充電式リチウムイオンバッテリーNP-30(付属) ●外形寸法:74.5W×62.3H×21.3Dmm(突起部含まず) ●撮影時質量:約165g(付属電池、記録メディア含む)
<FinePix F440>
●有効画素数:410万画素 ●撮像素子:1/2.5型 正方画素CCD原色フィルター採用 ●最大記録画素数:2304×1728(400万画素) ●記録メディア:xD-ピクチャーカード ●レンズ:フジノン光学式3.4倍ズームレンズ ●焦点距離:f=6.3mm〜21.6mm ●絞り:開放:F2.8〜F5.5 ●液晶モニター:2.0型 低温ポリシリコンTFTカラー液晶モニター 約15.4万画素 ●電源:充電式リチウムイオンバッテリーNP-30(付属) ●外形寸法:74.5W×62.3H×21.3Dmm(突起部含まず) ●撮影時質量:約165g(付属電池、記録メディア含む)