ソニー、ウォークマン25周年パーティーを開催 「驚きの新モデルを開発中」
●ソニー(株)は、7月1日にウォークマン25周年パーティーを開催した。ウォークマンは1979年7月1日に第一号機「TPS-L2」が発売されて以来、累計で3億4千万台が出荷された同社の大ヒット商品。日本が世界に誇る人気ブランドの25周年を祝おうと、会場には多くの関係者が詰めかけた。
会場内には、歴代ウォークマンがズラリと並び、さらに過去のテレビCMも大型画面に表示され、「懐かしい」という声が多く聞かれた。
パーティーの冒頭、ソニー代表執行役社長兼グループCOOの安藤国威氏が登壇。「本来なら技術者が挨拶すべきだが、今日はどうしても新製品の素晴らしさを自ら説明したかった」と述べたあと、「25年前、赴任していたニューヨークで初代ウォークマンの音を聴き、非常に感動した。その後、『ウォークマン』という言葉は世界の共通語になるまで認知が進み、一つの文化を創ることができた。25周年で累計1,100モデルを発売し、3億4千万台を販売するなど、この分野で他を寄せ付けない活躍ができたと考えている」と誇らしげに語った。
また、新製品のHDD内蔵ネットワークウォークマン「NW-HD1」に関しては、「小型・軽量、耐衝撃性能などスペックだけ見ても他の製品を寄せ付けないが、HDD内蔵タイプを販売することにより、ウォークマンのラインナップが完成した、という意義が大きい」とし、「もちろん、これで終わりではない。今後もどんどん商品を増やしていく。この分野での圧倒的な商品企画力を持続していく」とし、今後の商品展開にも自信を見せた。
安藤氏の挨拶のあと、鳥越俊太郎氏司会によるカジュアルなトークセッションも行われた。出席者は、初代ウォークマンの開発に関わり、「Mr.ウォークマン」の肩書きを持つソニー副社長の高篠静雄氏、ソニーマーケティング社長の宮下次衛氏、現在ウォークマンの開発を手がけるパーソナルオーディオカンパニー プレジデントの福島貴司氏、エイベックス ネットワーク(株)社長の前田治昌氏の4名。
「Mr.ウォークマン」と呼ばれることになった経緯を尋ねられた高篠氏は、「僕が勝手に言っているわけじゃない(笑)」と断った後、「当時は据え置き型のテープレコーダーを作っていた。ある時、テープレコーダーを改造して、ステレオにしてヘッドホンをつけた試作機をでっちあげた。これを盛田さんや井深さんなどに見せたら非常に好評だった」と開発当初の状況を説明した。
宮下氏は、ウォークマンを販売する立場から、当時の営業部隊の反応について「こういう話になると営業は悪役になる(笑)。私自身は当時βマックスの担当だったが、ウォークマン担当者は『録音ができないものが売れるわけがない』という反応だった。私が担当だったとしても同じように思っただろう」と語り、「実際に発売後、半年経つまではほとんど売れなかった。宣伝担当者が歌手にタダで贈呈し、週刊誌などに取り上げられるようになってから急速に火が点いた」と当時を振り返った。
現在ウォークマンの開発を率いている福島氏は、鳥越氏に「今回の新製品は、iPodと比較するとどうなのか」と聞かれ、「はじめてiPodを見たときは、『なかなか綺麗だな』と思った。だが、ウォークマンの基準で考えると、バッテリーの持続時間や耐衝撃性、サイズなどの点でまだまだだ。今回の新製品ではこれらを全てクリアした」と語った。また、今後の製品展開については「あっと驚くような製品をいくつも用意している。どれから発売しようか悩むほどだ」と述べ、「期待していて下さい」と自信を見せた。
なお、東京・台場のメディアージュ3Fにあるソニースタイルショールームにて、ウォークマン25周年記念イベント「ウォークマンギャラリー」が本日より8月2日まで開催されている。歴代の名機はもちろん、この夏発売の新製品も展示される。来場者にはオリジナルウォークマングッズがプレゼントされるとのことだから、ぜひ足を運んでみよう。
(Phile-web編集部)
会場内には、歴代ウォークマンがズラリと並び、さらに過去のテレビCMも大型画面に表示され、「懐かしい」という声が多く聞かれた。
パーティーの冒頭、ソニー代表執行役社長兼グループCOOの安藤国威氏が登壇。「本来なら技術者が挨拶すべきだが、今日はどうしても新製品の素晴らしさを自ら説明したかった」と述べたあと、「25年前、赴任していたニューヨークで初代ウォークマンの音を聴き、非常に感動した。その後、『ウォークマン』という言葉は世界の共通語になるまで認知が進み、一つの文化を創ることができた。25周年で累計1,100モデルを発売し、3億4千万台を販売するなど、この分野で他を寄せ付けない活躍ができたと考えている」と誇らしげに語った。
また、新製品のHDD内蔵ネットワークウォークマン「NW-HD1」に関しては、「小型・軽量、耐衝撃性能などスペックだけ見ても他の製品を寄せ付けないが、HDD内蔵タイプを販売することにより、ウォークマンのラインナップが完成した、という意義が大きい」とし、「もちろん、これで終わりではない。今後もどんどん商品を増やしていく。この分野での圧倒的な商品企画力を持続していく」とし、今後の商品展開にも自信を見せた。
安藤氏の挨拶のあと、鳥越俊太郎氏司会によるカジュアルなトークセッションも行われた。出席者は、初代ウォークマンの開発に関わり、「Mr.ウォークマン」の肩書きを持つソニー副社長の高篠静雄氏、ソニーマーケティング社長の宮下次衛氏、現在ウォークマンの開発を手がけるパーソナルオーディオカンパニー プレジデントの福島貴司氏、エイベックス ネットワーク(株)社長の前田治昌氏の4名。
「Mr.ウォークマン」と呼ばれることになった経緯を尋ねられた高篠氏は、「僕が勝手に言っているわけじゃない(笑)」と断った後、「当時は据え置き型のテープレコーダーを作っていた。ある時、テープレコーダーを改造して、ステレオにしてヘッドホンをつけた試作機をでっちあげた。これを盛田さんや井深さんなどに見せたら非常に好評だった」と開発当初の状況を説明した。
宮下氏は、ウォークマンを販売する立場から、当時の営業部隊の反応について「こういう話になると営業は悪役になる(笑)。私自身は当時βマックスの担当だったが、ウォークマン担当者は『録音ができないものが売れるわけがない』という反応だった。私が担当だったとしても同じように思っただろう」と語り、「実際に発売後、半年経つまではほとんど売れなかった。宣伝担当者が歌手にタダで贈呈し、週刊誌などに取り上げられるようになってから急速に火が点いた」と当時を振り返った。
現在ウォークマンの開発を率いている福島氏は、鳥越氏に「今回の新製品は、iPodと比較するとどうなのか」と聞かれ、「はじめてiPodを見たときは、『なかなか綺麗だな』と思った。だが、ウォークマンの基準で考えると、バッテリーの持続時間や耐衝撃性、サイズなどの点でまだまだだ。今回の新製品ではこれらを全てクリアした」と語った。また、今後の製品展開については「あっと驚くような製品をいくつも用意している。どれから発売しようか悩むほどだ」と述べ、「期待していて下さい」と自信を見せた。
なお、東京・台場のメディアージュ3Fにあるソニースタイルショールームにて、ウォークマン25周年記念イベント「ウォークマンギャラリー」が本日より8月2日まで開催されている。歴代の名機はもちろん、この夏発売の新製品も展示される。来場者にはオリジナルウォークマングッズがプレゼントされるとのことだから、ぜひ足を運んでみよう。
(Phile-web編集部)