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≪折原一也のA&V FESTA 2004レポート≫AV機器とホームネットワークの融合〜DLNAの世界

公開日 2004/09/24 11:37
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●今回別記事として紹介した2つのホームネットワーク対応機器に共通していることがある。どちらも、ある程度DLNAに準拠した製品となっているものだ。

DLNAとは、デジタルリビングネットワークアライアンス(Digital Living Network Alliance)の略で、マイクロソフト、ソニー、松下電器など169社によって構成されている非営利団体。音楽、写真、ビデオなどのデジタルコンテンツを有線・無線LANネットワークを通してシームレスに共有するための規格ガイドラインを策定している。現在では設計ガイドラインVer1.0が発表されており、音楽・写真・ビデオそれぞれの必須フォーマットが策定されている。

ケンウッドのブースに展示されていた、DLNAの概要

今回紹介した2つの製品について挙げると、パナソニックのDMR-E500Hは、現時点でのDNLAのガイドラインに従ったフォーマットになっており、DMR-E500Hを2台用意することで相互に録画した番組を再生できるほか、パソコンにクライアントソフトをインストールしてMPEG4形式で再生することもできる。現時点ではDLNAの互換性は検証中としながらも、将来的には本モデルをサーバー他社の機器から再生という利用スタイルも考えられる。DTCP-IPもDLNAの次期フォーマットに含まれる予定となっており、将来が楽しみだ。

パナソニックのDMR-E500Hは、同じ機器同士のネットワーク機能がDLNAフォーマットに準拠する

ケンウッドのネットワークAVコントロールセンターVRS-N8100はDLNAに準拠していないものの、DLNAの規格策定と平行して製品開発が行われており、DLNAの仕様に近いモデルとなっている。パソコンにインストールしたサーバーソフトをサーバー、VRS-N8100をクライアントとして動作させているイメージと考えればいいだろう。またケンウッドのブースでは、参考出品としてネットワークインターフェースに加えてピン端子による映像・音声とデジタル音声端子の入出力端子、ハードディスクインターフェースなどを備えたテストボードが展示されていた。

ケンウッドのVRS-N8100は、DLNAフォーマット準拠ではないものの近い仕組みになっているという

ケンウッドブースに展示されていた、DLNAテストボード

各社独自の試みにも見えるホームネットワークへの取り組みだが、各社DLNAのフォーマットに準拠した製品を開発することで将来の相互互換への道も開かれている。来るべきホームネットワークの時代は、メーカーの違いを意識せずに使えるよりシームレスな運用を期待したいものだ。

なお、来月に予定されているシーテック2004の会場ではDLNAブースの出展が予定されており、各社DLNA対応機器を組み合わせ、実際の動作を体験できるコーナーの開設が予定されているそうだ。

(折原一也/KAZUYA ORIHARA)

avfesta2004

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