KDDI、au WIN端末向け音楽配信サービス「着うたフル」をスタート
●KDDI、沖縄セルラーは、auの第3世代携帯電話「CDMA 1X WIN」の新サービスとして、携帯電話で初めて、フルコーラスの楽曲をダウンロードできる音楽配信サービス EZ「着うたフル」の提供を11月下旬より開始すると発表した。
本日、東京都内で記者発表会が行われた。同社社長の小野寺正氏は、「着うた」のダウンロードが1億2,000万を超え、楽曲をフルバージョンで楽しみたいという要望が高いことから、今回のサービスを企画したと説明。また、「音楽配信サービスでは、大容量のデータをストレスレスに、高速で配信する必要があるが、当社のWIN端末+ダブル定額はこれを実現している」と語った。
小野寺氏は、「着うたフルでは楽曲をプレーヤーに直接ダウンロードできるが、この『直接』の部分が最も重要」とし、「パソコンでの音楽配信と違い、いつでもどこでも、高音質の楽曲をダウンロードできる画期的なサービスだ」とアピールした。また同氏は、「携帯電話を、単に生活を便利にする道具としてでなく、人々に喜びや豊かさを提供するものに変えたい」と語り、「『感動ケータイへ、au。』」を今後のスローガンにすると述べた。
サービスの内容については、同社コンテンツ・メディア本部長の高橋誠氏よりプレゼンテーションが行われた。高橋氏は、同サービスを開始する背景として、WIN端末所持者とダブル定額サービス利用者のうち、10代から20代の若年層がいずれも50%以上を占めているとし、「高校生、大学生に携帯での音楽ダウンロードサービスについて利用意向を聞いたところ、男性では70%以上、女性でも50%程度が使いたいと回答した」と述べた。
高橋氏は「着うたフル」について、「最大2.4Mbpsの通信速度のWIN端末と、パケット代を気にせずデータ通信が楽しめるダブル定額がなければスタートできなかった」と語り、「他社は簡単に追随できないだろう」と自信を見せた。
楽曲データのコーデックには、AACの新しい規格である「HE-AAC(High Efficiency AAC)」を採用。ビットレートは48kbps。「AACやMP3では5MBくらいになる楽曲も、HE-AACなら1.5MBくらいで提供できる」と効率の良さをアピールした。さらに、ジャケット写真や歌詞データも同時に配信し、画面に表示することができる。
サービス開始時には、主に1曲数百円程度の情報料で、メジャーからインディーズまで幅広くカバーする6サイトから、約1万曲が配信される予定。今後、対応サイトや提供楽曲は順次拡大させる。情報料については、各サイトごとに自由に設定できるが、(株)MLJの運営する「アーティスト公式サウンドフル」や「ワタナベ☆ヒットパレード」では、1曲315円で提供される予定。
ダウンロードした楽曲は、1部分のみを切り出して、従来の「着うた」として着信音に設定することもできる。
著作権保護技術は、「“User-Bind”DRM」を採用。「本体のデータフォルダからSDカードにムーブできる仕様だが、ムーブを許可するかどうかは各コンテンツ提供会社が設定できる」(高橋氏)。
発表会には、楽曲を提供予定のオレンジレンジもビデオ出演。「僕らの音楽を聴いてもらえる機会が増えるのは嬉しい」「嬉し恥ずかしな気分」とコメントし、メンバーも「着うたフル」を歓迎しているようだ。
さらに、「着うたフル」に対応する「CDMA 1X WIN」端末の新ラインナップとして、「W21CA」 (カシオ計算機製)、「W21T」 (東芝製)、「W22SA」 (三洋電機製)、「W22H」 (日立製作所製) の4機種が紹介された。11月下旬より順次発売される。
4機種は、EZナビウォーク、大容量のEZアプリ (BREW) に対応し、QVGA液晶を生かした「QVGA EZムービー 」やEZ「着うたフル」と同等の音質を実現したEZ「着うた」(ハイクオリティステレオバージョン) などが楽しめる。中でも「W21CA」 は、パソコン向けホームページ閲覧が可能な「PCサイトビューアー」を搭載し、ワイドQVGAの液晶を搭載するなど高機能だ。
また、発表会では、「au design project」の新モデルとして、プロダクトデザイナーのマーク・ニューソン氏がデザインした「talby(タルビー)」もプレゼンテーションされた。本機はWIN端末ではなく、「CDMA 1X」対応機種となる。
ニューソン氏は、家具、レストラン、腕時計や飛行機のインテリアなど、多岐に渡るジャンルのプロダクトデザインを手がける世界的デザイナー。フロスやナイキ、アレッシイ、サムソナイトなどをクライアントに持つ。
ニューソン氏は「複雑さを前面に押し出すのではなく、『美しく、かつシンプル』をコンセプトにデザインした。その結果、最終的なデザインがオリジナルコンセプトとほとんど同じになったが、これは私の長いデザイナー生活の中でも非常に珍しいこと」と語り、仕上がりに満足している様子を見せた。
「talby」は「INFOBAR」と同じストレートタイプで、アンテナを本体内に内蔵した「超フラット&超スリム」デザインを採用。大きなストラップホールにフィットするオリジナルストラップも付属する。CMOSカメラやEZナビウォークに対応するなど、機能面でも最新モデルに引けを取らない。
カラーはグリーン、オレンジ、ブラックの3色が用意される。
【問い合わせ先】
auお客様センター
TEL/0077-7-111
(Phile-web編集部)
本日、東京都内で記者発表会が行われた。同社社長の小野寺正氏は、「着うた」のダウンロードが1億2,000万を超え、楽曲をフルバージョンで楽しみたいという要望が高いことから、今回のサービスを企画したと説明。また、「音楽配信サービスでは、大容量のデータをストレスレスに、高速で配信する必要があるが、当社のWIN端末+ダブル定額はこれを実現している」と語った。
小野寺氏は、「着うたフルでは楽曲をプレーヤーに直接ダウンロードできるが、この『直接』の部分が最も重要」とし、「パソコンでの音楽配信と違い、いつでもどこでも、高音質の楽曲をダウンロードできる画期的なサービスだ」とアピールした。また同氏は、「携帯電話を、単に生活を便利にする道具としてでなく、人々に喜びや豊かさを提供するものに変えたい」と語り、「『感動ケータイへ、au。』」を今後のスローガンにすると述べた。
サービスの内容については、同社コンテンツ・メディア本部長の高橋誠氏よりプレゼンテーションが行われた。高橋氏は、同サービスを開始する背景として、WIN端末所持者とダブル定額サービス利用者のうち、10代から20代の若年層がいずれも50%以上を占めているとし、「高校生、大学生に携帯での音楽ダウンロードサービスについて利用意向を聞いたところ、男性では70%以上、女性でも50%程度が使いたいと回答した」と述べた。
高橋氏は「着うたフル」について、「最大2.4Mbpsの通信速度のWIN端末と、パケット代を気にせずデータ通信が楽しめるダブル定額がなければスタートできなかった」と語り、「他社は簡単に追随できないだろう」と自信を見せた。
楽曲データのコーデックには、AACの新しい規格である「HE-AAC(High Efficiency AAC)」を採用。ビットレートは48kbps。「AACやMP3では5MBくらいになる楽曲も、HE-AACなら1.5MBくらいで提供できる」と効率の良さをアピールした。さらに、ジャケット写真や歌詞データも同時に配信し、画面に表示することができる。
サービス開始時には、主に1曲数百円程度の情報料で、メジャーからインディーズまで幅広くカバーする6サイトから、約1万曲が配信される予定。今後、対応サイトや提供楽曲は順次拡大させる。情報料については、各サイトごとに自由に設定できるが、(株)MLJの運営する「アーティスト公式サウンドフル」や「ワタナベ☆ヒットパレード」では、1曲315円で提供される予定。
ダウンロードした楽曲は、1部分のみを切り出して、従来の「着うた」として着信音に設定することもできる。
著作権保護技術は、「“User-Bind”DRM」を採用。「本体のデータフォルダからSDカードにムーブできる仕様だが、ムーブを許可するかどうかは各コンテンツ提供会社が設定できる」(高橋氏)。
発表会には、楽曲を提供予定のオレンジレンジもビデオ出演。「僕らの音楽を聴いてもらえる機会が増えるのは嬉しい」「嬉し恥ずかしな気分」とコメントし、メンバーも「着うたフル」を歓迎しているようだ。
さらに、「着うたフル」に対応する「CDMA 1X WIN」端末の新ラインナップとして、「W21CA」 (カシオ計算機製)、「W21T」 (東芝製)、「W22SA」 (三洋電機製)、「W22H」 (日立製作所製) の4機種が紹介された。11月下旬より順次発売される。
4機種は、EZナビウォーク、大容量のEZアプリ (BREW) に対応し、QVGA液晶を生かした「QVGA EZムービー 」やEZ「着うたフル」と同等の音質を実現したEZ「着うた」(ハイクオリティステレオバージョン) などが楽しめる。中でも「W21CA」 は、パソコン向けホームページ閲覧が可能な「PCサイトビューアー」を搭載し、ワイドQVGAの液晶を搭載するなど高機能だ。
また、発表会では、「au design project」の新モデルとして、プロダクトデザイナーのマーク・ニューソン氏がデザインした「talby(タルビー)」もプレゼンテーションされた。本機はWIN端末ではなく、「CDMA 1X」対応機種となる。
ニューソン氏は、家具、レストラン、腕時計や飛行機のインテリアなど、多岐に渡るジャンルのプロダクトデザインを手がける世界的デザイナー。フロスやナイキ、アレッシイ、サムソナイトなどをクライアントに持つ。
ニューソン氏は「複雑さを前面に押し出すのではなく、『美しく、かつシンプル』をコンセプトにデザインした。その結果、最終的なデザインがオリジナルコンセプトとほとんど同じになったが、これは私の長いデザイナー生活の中でも非常に珍しいこと」と語り、仕上がりに満足している様子を見せた。
「talby」は「INFOBAR」と同じストレートタイプで、アンテナを本体内に内蔵した「超フラット&超スリム」デザインを採用。大きなストラップホールにフィットするオリジナルストラップも付属する。CMOSカメラやEZナビウォークに対応するなど、機能面でも最新モデルに引けを取らない。
カラーはグリーン、オレンジ、ブラックの3色が用意される。
【問い合わせ先】
auお客様センター
TEL/0077-7-111
(Phile-web編集部)