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日立・東芝・松下出資のIPS液晶パネル合弁新会社設立が正式決定

公開日 2004/10/29 17:48
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●(株)日立製作所、(株)東芝、松下電器産業(株)及び日立の100%子会社である(株)日立ディスプレイズの4社は、薄型テレビ向け液晶パネル製造及び販売の合弁会社を共同で設立することで8月31日に基本合意していたが、本日契約を正式に締結した。

合弁会社の社名は「株式会社IPS アルファテクノロジ」。略称はIPSアルファ。2005年1月1日発足を予定する。取締役社長日立ディスプレイズ取締役社長米内史明氏が兼務する予定。

IPSアルファでは、日立ディスプレイズが開発を続けてきたIPS方式の液晶パネルを生産する。 IPSはIn-Plane-Switching(横電界)方式液晶の略称で、TFT液晶表示方式の一つ。電圧がかかると液晶分子が基板と平行に回転するため、広視野角に加え、見る方向による色調変化や白から黒までの全階調での色調変化が少なく、上下左右170度の視野角のどこから見ても自然な画像が表示できる特徴がある。

テレビや大型モニター用途に改良したAdvanced Super-IPS(AS-IPS)方式では、従来のIPS方式の開口率を約30%向上させ、高輝度化を実現、更に独自の高色純度カラーフィルタ等を組み合せることにより、色再現性も向上させることができる。

日立、東芝、松下及びIPSアルファは、「セットメーカーとパネルメーカーとしての緊密な連携により相乗効果を発揮し、性能と価格の競争力が高い液晶パネルや液晶テレビを提供する」としている。

■IPSアルファの概要
●会社名 : 株式会社IPS アルファテクノロジ(英文:IPS Alpha Technology,Ltd. )
●代表者 : 取締役社長米内史明(よないふみあき)
●発足日 : 2005年1月1日
●資本金 : 600〜700 億円
●出資比率 : 日立ディスプレイズ300〜350 億円(50%)、東芝150 億円(21〜25%)、
松下150億円(21〜25%)、その他0〜50 億円(0〜8%)
●所在地 : 千葉県茂原市
●事業内容 : アモルファスTFT液晶パネルの製造、設計、販売、及びこれら事業に関連する保守・サービス等
●設備投資額 : 約1,100億円
●生産品目 : 23型以上のテレビ用アモルファスTFT液晶パネル
●生産能力 : 32型換算で年間250 万台(2008 年度下期に最大生産能力)

(Phile-web編集部)

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