業界展望2005 メーカーアンケート「日本ビクター」
AV&マルチメディアカンパニー 国内営業本部 営業統括部 商品営業部 部長 北川増太郎氏 |
設問1.業界を取り巻く環境は大きく変化する中で、ユーザー・ライフスタイルおよびその消費行動は、どのように変化していくとお考えですか
テレビはBSデジタルの普及や地上デジタル放送の開局、オリンピックなどのイベントを追い風にして、FPDの浸透、DVDレコーダーの爆発的ヒットなどがあり、2004年は「デジタル元年」とも言える年であった。2005年は、スポーツなどに目立ったイベントはないが、デジタル機器が大きく伸びる流れは変わらない。
ハイビジョン放送の普及により、家庭での映像生活をもっと楽しみたいという欲求がさらに拡がるため、より大画面、より高画質という迫力のある機器が望まれ普及していく。
2011年にアナログ放送の停波が予定されているので、それまではテレビの買い替え、買い増し需要は高い水準で推移、それは録画機器やオーディオにも好影響を与え、一般ユーザーのAV機器購入欲求度も高いランクに位置付けられると思われる。
設問2.2005年の中心となる商品ジャンルについて、需要喚起、市場創造へ向けて、どのような提案・展開を考えているか
基本的には、PDP、LCD等の薄型高精細大画面テレビが販売の主力になると思う。また、映像生活を考えた場合、放送をただ見るだけではなく、タイムシフトとしての録画や、自ら映像を撮るなどの環境を整えることも大事である。
映像知能「GENESSA」を搭載したテレビの「EXE」シリーズや高画質・マルチドライブで好評のDVDレコーダー「快録ルパン」、オーディオも「ウッドコーン」スピーカーやフロントサラウンドの「√4(ルートフォー)」などは、店頭で体験できるようなツールを用意し、充実した「買い場」提案を従来にもまして行っていきたい。
特に、昨年出した業界初のHDDムービー「エブリオ」は、数多くの展示会や勉強会を開き、実際に良さを知っていただく体験会を積極的に開催していきたい。
(Senka21編集部)