業界展望2005　メーカーアンケート・メディア編「三菱化学メディア」

●CPRM対応ディスク拡大でさらなる普及へ弾みをつける

設問1　ビデオ録画の文化が大きく変貌し、HDDが録画メディアの主役の座に位置付けられる中で、DVD記録メディアのビジネスをどう展望するか

高速化も進み、価格の下落も一息感が強まる中で、メディア本来の機能・性能を訴える一年と考えている。HDDレコーダーは容量に限界もあり、デジタルコンテンツ等は何れDVDメディア等へ保存が必要になる。

また、過去からの資産であるビデオテープ、DVC、デジカメ等からの画像の長期保存の最適さやディスク保存の信頼性を積極的にPRし、保存する文化を定着化させていき、HDDレコーダーとの共存を目指す。DVD-R with CPRM等の機能商品、Cine-Rシリーズのような楽しいディスクの販売へ繋がれば、量的拡大は続くと考えている。

設問2　2005年の中心となる商品ジャンルについて、需要喚起、市場創造へ向けて、どのような提案・展開を考えているか

DVDが一般化し、手軽に使えるメディアとして用途の広がりが期待できる。例えば、レーベル印刷対応のプリンター普及に伴い、プレゼントや保存用にオリジナリティあふれるデザインを創作する場面が増えている。三菱化学メディアでは他社に先駆け、ワイド印刷エリアのインクジェットプリンタ対応レーベルを発売しており大変好評をいただいている。全く逆のコンセプト商品である個性的デザインのCine-Rは映写機のリールをリアルに再現したディスクでこちらも発売以来好評で、これらが2005年の中心ジャンルになると思う。また、レーベルの創意工夫だけではなく、地上デジタル放送の普及を見据え他社に先駆け発売したDVD-R with CPRMも1回のみ録画可能コンテンツを従来よりもお手軽にDVDへ保存できるディスクとして提案している。CPRM対応ディスクの広がりはユーザーの選択肢を広げ、ビデオ用DVD全体のさらなる普及へ弾みをつけるものと思う。

（Senka21編集部）