HOME > ニュース > ビクター、20/30GB HDD内蔵の「Everio」Gシリーズ発表−長時間録画と使い勝手向上を実現

ビクター、20/30GB HDD内蔵の「Everio」Gシリーズ発表−長時間録画と使い勝手向上を実現

公開日 2005/07/14 11:48
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

GZ-MG50

GZ-MG40

Gシリーズの製品ラインナップ
日本ビクター(株)は、HDDムービー「Everio」の新モデルとして、“Gシリーズ”3機種を8月上旬から順次発売する。

発売するのは以下の3機種。価格はすべてオープン。なお、GZ-MG40はミスティブルー/パウダーピンク/プレミアムシルバーの3色展開。MG50はダークグレー、MG70はシルバーとブラックのツートンカラーとなる。

20GB HDD内蔵/1.33メガCCD「GZ-MG40」予想実売価格11万円前後 8月上旬発売
30GB HDD内蔵/1.33メガCCD「GZ-MG50」予想実売価格13万円前後 8月上旬発売
30GB HDD内蔵/2.12メガCCD「GZ-MG70」予想実売価格15万円前後 9月上旬発売

Everioは、ビクターが世界に先駆けて実用化したHDDムービーカメラ。動画の記録にはMPEG2 PSを採用し、SD-VIDEO規格に準拠する。

これまでのEverioは1.0インチのマイクロドライブを採用し、HDDの取り外しが可能だったが、記憶容量が4GBと小さかった。Gシリーズでは1.8インチの内蔵型ハードディスクを採用。これにより記憶容量は20GB/30GBとなり、大容量化を実現した。

HDDが大型化したぶん、サイズはこれまでのEverioと比べ大きくなったが、それでも撮影時質量で380gと、DVカメラやDVDカメラに比べると小さい。

HDDの大型化により撮影時間も増えた。30GBのMG50/MG70の場合、最高画質の「ULTRA FINE」モード(約9Mbps)でも7時間の記録が可能。ノーマルモード(約4.5Mbps)なら約14時間の記録が行える。Gシリーズの企画を手がけた、同社商品企画室 主席の浅川健司氏は「ふつうの使い方なら1年間くらい映像を消す必要は無いのではないか」と予想する。

商品企画室 主席の浅川健司氏

メディア取り替えの必要のないHDDのメリットをアピール

同社ではDVカメラやDVDカメラに対するアドバンテージとして、メディア交換が不要な点を挙げる。「長期の旅行などの場合、DV/DVDカメラではメディアを多数持ち歩かなければならないが、Everio Gなら、本体だけでOK。買い忘れ、持ち忘れ、入れ忘れが無いので安心して出かけられる」(浅川氏)とアピールする。

また、アクセススピードが高いHDDを利用することで、操作性も向上する。ディスクの空き部分から自動的に録画をスタートするので重ね取りの心配がないほか、撮影した画像が動画サムネイルで表示されるので、見たいシーンをすぐに選択できる。またカメラ本体だけでシーンの削除や並び替えなどの簡易編集が行えるのもメリットとなる。

なお、撮影映像のリスト表示では、動画サムネイルの他、撮影した日付でサーチして、日付を選択するとその日に撮影した映像を表示する機能も備えた。これはHDDの大容量化に伴い、撮影したコンテンツの量が増えるのに対応したもの。

撮影した日付でコンテンツを検索できる

Gシリーズでは新たに、ユーザーからの要望が多かったデータバッテリーへの対応を実現。本体のボタンを押すと、バッテリー残量がビジュアルで確認できる。さらにHDDの残量表示機能も装備。録画モードごとの撮影残り時間も同時に表示する。

また、現行Everioには付属しなかったリモコンも同梱。録画・再生がさらに便利に行えるようになった。

DVカメラで好評だったという、クイックパワーオフ機能も装備。液晶モニターの開閉で電源のON/OFFができ、ワンアクションで素早く撮影体制に入れるほか、電源の切り忘れ防止にもなる。

液晶モニターは2.5インチとなり、従来モデルから大型化を果たした。同社がクリアブライトLCDモニターと呼ぶもので、室内はもちろん、光の強い屋外でも視認性が高いのが特徴だ。

なお光学ズームの倍率は、MG40/50が15倍、MG70が10倍となる。またライト機能では、MG40/50がLEDライト、MG70はオートフラッシュを装備する。

ハードディスクを衝撃から守る「フローティングダンパー機構」は既存モデルから継承。HDDの周囲にゲル素材を配置し、本体ケースとHDDを密着させない構造とすることで、衝撃を吸収する機構だ。さらにGシリーズでは、「重力加速度センサー」も採用。センサーが落下状態を検出すると電源が強制的にOFFになり、HDDのピックアップがディスクから離れるというもの。ただし「ジェットコースターなどに乗って撮影すると作動してしまうため、メニューからOFFにすることもできる」という。

フローティングダンパー機構を引き続き採用

HDDはゲル素材で守られている

撮影した映像は、従来通りUSB2.0ケーブルでPCへ転送し、編集などを行うことができる。Gシリーズでは新たにMacへの転送をサポートし、ピクセラ社が開発した編集ソフト「Capty MPEG Edit EX」をバンドル。カット編集・ファイル結合などかんたんな編集が行えるようになった。DVDディスクの作成は別売りの「Capty DVD/VCD ver.2」などで行うことを推奨している。なおピクセラ社は、Everio対応の「Capty MPEG Edit EX」を市販することは予定していないという。また、これまでUSB2.0での転送が出来なかった既存のEverioでMacをサポートすることも予定していない。

USBでの転送速度がスピードアップしたことも特筆できる。カメラからPCへの転送速度は、従来の2.2MBから5.5MB(1秒あたり)へ向上したという。1/2以下の時間で取り込みができる計算になる。

Macへの取り込みもサポートした

GZ-MG50。DVカメラより一回り小さなサイズだ

Windows用には、サイバーリンクの「PowerDirector Express NE」「PowerProducer 2 Gold NE」「PowerDVD 5 NE」が同梱され、動画編集からDVD作成、再生まで統合したソリューションが提供される。

なお、1.8インチHDDには40GBや60GBなど、より大容量のものも存在するが、「技術的に言えば搭載することは何の問題もない。今回はコスト面を意識して20/30GBのラインナップとした」という。

また、DVDレコーダーとの連携については「今後の課題と考えている。レコーダーではi.Linkが標準となっており、何らかの規格化が必要だろう」と、実現に前向きな姿勢を示した。

【問い合わせ先】
日本ビクター(株)
お客様ご相談センター
TEL/0120-2828-17(フリーダイヤル)
TEL/045-450-8950(携帯電話・PHSなど)

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

製品スペックやデータを見る
  • ブランドVICTOR
  • 型番上記参照
  • 発売日2005年8月上旬から順次
  • 価格上記参照
【SPEC】
<GZ-MG40>
●HDD:1.8インチ内蔵型20GB ●レンズ:光学15倍ズーム ●CCD:133万画素 ●液晶モニター:2.5型カラー液晶モニター ●本体外形寸法:67W×70H×109Dmm ●質量:本体約320g、撮影時約380g ●消費電力:4.5W

<GZ-MG50>
●HDD:1.8インチ内蔵型30GB ●レンズ:光学15倍ズーム ●CCD:133万画素 ●液晶モニター:2.5型カラー液晶モニター ●本体外形寸法:67W×70H×109Dmm ●質量:本体約320g、撮影時約380g ●消費電力:4.5W

<GZ-MG70>
●HDD:1.8インチ内蔵型30GB ●レンズ:光学10倍ズーム ●CCD:212万画素 ●液晶モニター:2.5型カラー液晶モニター ●本体外形寸法:71W×70H×109Dmm ●質量:本体約390g、撮影時約450g ●消費電力:5.2W