＜CEATEC2006：三菱電機＞LVP-HC5000やフルHD伝送可能なPLCモデムのデモが開催

三菱電機のブースでは、10月12日発売のフルHD液晶プロジェクター「LVP-HC5000」（製品データベース）を使用したシアターが用意されており、長蛇の列ができている。他にも最新の技術と製品にスポットを当てた展示が行われている。

■フルHD伝送も可能なPLCデモ

ハイビジョン画質の複数画像を、高速電力線通信（PLC）を用いて伝送するデモが行われている。なお今回はツイストペア線を使用しての擬似的なPLCであった。

宅内PLCモデム「PLC-HA01」をコンセントに接続し、DVDレコーダーや液晶テレビ、カメラを、それぞれの電源ケーブルでコンセントにつなぐ。すると、4MHz〜28MHzの高周波が電源ケーブルを通じてデータを伝送。映像と一緒にリモコンコマンドなども伝送できるため、テレビ上で再生／停止などのDVDレコーダーの操作をすることも可能だ。物理速度は理論値で最大190Mbpsだが、実際に使用する際は60〜70Mbpsになるとのことだ。今回はHD画質でのデモだが、説明員によるとフルHD画質の伝送にも対応できるという。

PLC-HA01単体での発売は今のところ予定しておらず、ADSLなどのモデムに組み込んでの販売を考えているという。

■リアプロジェクションテレビ

65V型と57V型のフルHD表示に対応したリアプロジェクションテレビが展示されている。DLPは米TIの1080p対応最新チップを採用。RGBにCMYを加えた6セグメントから成るカラーホイールを使用し、広帯域の色表現を実現したという。これはリアプロジェクションテレビでは世界初である。

57V型は今年5月、65V型は今年8月に北米で発売済み。価格はそれぞれUSドルで2,800ドル、4,400ドルとなっている。日本での発売は今のところ予定されていない。

説明員は、「フルHD表示対応に加え、6セグメントが生み出す広帯域で高コントラストな色、ベゼルを細くしたスタイリッシュなデザインが本製品の魅力だ」と語った。

（Phile-web編集部）

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