「オンキヨーがオーディオを変える」 − HDC-1.0発表会詳報
別項でお伝えしたように、オンキヨー(株)は本日、HDオーディオコンピューター「HDC-1.0」を3月上旬に発売すると発表した。ここでは、本日都内で行われた発表会の模様をご紹介する。
発表会では冒頭、同社取締役常務執行役員の廻戸正昭氏が登壇。同氏はデジタルオーディオの歴史に触れ、「アナログレコードからCDにメディアが移行して4半世紀を迎えた。最近ではMP3などの圧縮音源が人気を得て、データ量は10分の1になった。携帯オーディオはさらにその半分だ」と現状を説明。その上で、「これでは、アーティストの意図を表現できるとは思えず、デジタルの進化で音楽性が退化してしまったと言わざるを得ない」と苦言を呈した。
このような状況を改善しようと同社が始めたのが、一昨年の8月にスタートした音楽配信サイト「e-onkyo music」だ。11曲でスタートした同サイトは、いまではCDレベルの16bitの音源を中心に35,000曲を用意し、中には96MHz/24ビットの音源も600曲を揃える。
廻戸氏は今回のHDC-1.0について、「インテルのCore 2 Duoを搭載し、HDC-7に比べ大幅に筐体を小型化した、待望の製品」と表現。e-onkyo musicのサービスと合わせ、これまでにない音楽の楽しみを啓蒙していくとし、「オンキヨーがオーディオを変える」と宣言した。
続いて、本機にチップを供給したインテル(株)マーケティング本部 本部長の阿部剛士氏が、オンキヨーとの協業関係について説明。HDC-1.0はアイドリング状態で22〜23dB程度の静音性を実現しているが、これはチップ面積の小さいCore 2 Duoを搭載したことが寄与しているほか、阿部氏によると筐体の設計にもインテルが協力を行ったのだという。「インテル筑波オフィスにある熱対策・静音化の研究施設『筑波デスクトップ・ラボ』で、熱および音響評価と解析、マザーボード評価を行い、静音化に貢献できた」。
また同氏は、「世界に先駆けて日本で投入される、本格オーディオ製品に協力できて光栄だ。これからPCは世界的に品質を追いもとめるようになると確信している。その品質とは映像だけでなく、もちろん音声も重要になる」と持論を展開。これは、「HDC-1.0での原音再生を聴いて、これまでのCDの音はなんだったんだろうと衝撃を受けた。しばらくデジタルオーディオプレーヤーの音が聴けなくなったほどだった」という自身の体験と無関係ではないはずだ。
実際の製品については、オンキヨー(株)商品企画部部長の神谷速夫氏が説明した。詳細は別項の製品ニュースに譲るが、神谷氏は、商品開発の背景について、「デジタルオーディオプレーヤーが600万台市場になり、PCを介したリスニングスタイルが定着した。このような状況の中、オーディオ技術の推進と継承を図っていくのが我々の責務と考えた。ただし、PCを否定しても始まらない。PCアーキテクチャーを活用しながら、原音再生を行うことを目指して開発に着手した」と説明した。
また神谷氏は、「Core 2 Duoを採用することで、当社のミニコンポ“205”シリーズと同等のサイズを実現できた。この中に、本格オーディオ仕様や簡便な操作、CDをしのぐ高音質といった本機の魅力を詰めこんでいる」と語り、製品の出来栄えに自信を見せた。
【問い合わせ先】
オンキヨーコールセンター
TEL/050-3161-9555
(Phile-web編集部)
発表会では冒頭、同社取締役常務執行役員の廻戸正昭氏が登壇。同氏はデジタルオーディオの歴史に触れ、「アナログレコードからCDにメディアが移行して4半世紀を迎えた。最近ではMP3などの圧縮音源が人気を得て、データ量は10分の1になった。携帯オーディオはさらにその半分だ」と現状を説明。その上で、「これでは、アーティストの意図を表現できるとは思えず、デジタルの進化で音楽性が退化してしまったと言わざるを得ない」と苦言を呈した。
このような状況を改善しようと同社が始めたのが、一昨年の8月にスタートした音楽配信サイト「e-onkyo music」だ。11曲でスタートした同サイトは、いまではCDレベルの16bitの音源を中心に35,000曲を用意し、中には96MHz/24ビットの音源も600曲を揃える。
廻戸氏は今回のHDC-1.0について、「インテルのCore 2 Duoを搭載し、HDC-7に比べ大幅に筐体を小型化した、待望の製品」と表現。e-onkyo musicのサービスと合わせ、これまでにない音楽の楽しみを啓蒙していくとし、「オンキヨーがオーディオを変える」と宣言した。
続いて、本機にチップを供給したインテル(株)マーケティング本部 本部長の阿部剛士氏が、オンキヨーとの協業関係について説明。HDC-1.0はアイドリング状態で22〜23dB程度の静音性を実現しているが、これはチップ面積の小さいCore 2 Duoを搭載したことが寄与しているほか、阿部氏によると筐体の設計にもインテルが協力を行ったのだという。「インテル筑波オフィスにある熱対策・静音化の研究施設『筑波デスクトップ・ラボ』で、熱および音響評価と解析、マザーボード評価を行い、静音化に貢献できた」。
また同氏は、「世界に先駆けて日本で投入される、本格オーディオ製品に協力できて光栄だ。これからPCは世界的に品質を追いもとめるようになると確信している。その品質とは映像だけでなく、もちろん音声も重要になる」と持論を展開。これは、「HDC-1.0での原音再生を聴いて、これまでのCDの音はなんだったんだろうと衝撃を受けた。しばらくデジタルオーディオプレーヤーの音が聴けなくなったほどだった」という自身の体験と無関係ではないはずだ。
実際の製品については、オンキヨー(株)商品企画部部長の神谷速夫氏が説明した。詳細は別項の製品ニュースに譲るが、神谷氏は、商品開発の背景について、「デジタルオーディオプレーヤーが600万台市場になり、PCを介したリスニングスタイルが定着した。このような状況の中、オーディオ技術の推進と継承を図っていくのが我々の責務と考えた。ただし、PCを否定しても始まらない。PCアーキテクチャーを活用しながら、原音再生を行うことを目指して開発に着手した」と説明した。
また神谷氏は、「Core 2 Duoを採用することで、当社のミニコンポ“205”シリーズと同等のサイズを実現できた。この中に、本格オーディオ仕様や簡便な操作、CDをしのぐ高音質といった本機の魅力を詰めこんでいる」と語り、製品の出来栄えに自信を見せた。
【問い合わせ先】
オンキヨーコールセンター
TEL/050-3161-9555
(Phile-web編集部)