シャープ、フルHDで倍速駆動の“AQUOS”最上位「Rシリーズ」5機種
シャープ(株)は、液晶テレビ“AQUOS”の最上位ラインナップとなる、「Rシリーズ」5機種を3月10日から順次発売する。
新製品の価格、発売日等の概要は以下の通り。
Rシリーズは、「AQUOS史上 最も美しい」をキーワードに開発されたフラグシップライン。従来のGシリーズの上位シリーズとして位置づけ、Gシリーズは併売される。同社では、既に液晶テレビを所有していて、買い換えを検討している「2台目需要」に応える製品として販売を行っていく。なお、同社では、GシリーズとRシリーズの販売比率を、4対6と想定しているという。
チューナーは、地上・BS・110度CSデジタルチューナーを2基ずつ搭載。地上アナログチューナーも備える。
液晶パネルはすべて1,920×1,080のフルHD解像度で、後述する倍速技術を表現した「倍速ASV液晶」という名称が付けられている。65V型と57V型は亀山第一工場、それ以外は亀山第二工場で生産を行う。パネルの応答速度は4ms、視野角は上下左右176度、画面輝度は450cd/m2。
●フルHDで国内初の秒間120フレーム表示を実現
Rシリーズの技術的なハイライトは、秒間60フレームの映像を120フレームにコンバートし、倍速駆動を行う「倍速フルHD液晶技術」。液晶パネルは、次のフレームまで同じ映像を表示し続けるホールド型の表示方式を採用しているため、プラズマなどに比べ動きの速い映像での解像感が低下するなどの問題が指摘されていたが、本技術により、この動画ボケが軽減される。なお、同種の技術は日本ビクターや松下電器が既に発表しているが、フルHDで120フレーム表示を行うのは国内初となる。
パネルの暗所コントラスト比は全モデルで3,000対1を達成。従来、亀山第一工場のパネルは2,000対1以下だったが、第二工場の最新液晶技術を投入し、材料とプロセスを工夫することで、コントラストの向上を実現した。なお、同社が昨年秋に発売した「LC-52GX1W」のコントラスト比は2,000対1だった。
暗所だけでなく、明所コントラスト比も向上、200ルクス程度のリビングの場合、1,300対1のコントラスト比を実現した。LC-52GX1Wの900対1から比較すると、44%の向上となる。
バックライトは、青/緑/赤に加えて深紅を加えた4波長タイプを採用。波長の数はこれまでと変わっていないが、新たに開発したものという。方式はこれまで通りCCFLとなる。
音声面では、5.6MHzの1ビットデジタルアンプを搭載。さらに、スピーカーは従来の2chに加え、サブウーファーを新たに設け、2.1chシステムとした。スピーカーネットは高開口率を実現した金属素材を採用している。
●xvYCCにも対応したHDMI 1.3端子を3系統装備
入力端子では、HDMI端子を3系統搭載。うち1系統は側面に用意する。HDMIのバージョンは1.3で、1080p入力や新世代の色空間「xvYCC」の入力、リップシンクにも対応する。HDMIは「AQUOSファミリンク」にももちろん対応しており、AQUOSブランドのBlu-rayレコーダーやハイビジョンレコーダー、オーディオシステムとHDMIケーブルで接続することで、機器間の連携操作が行える。
ほかに入力端子では、PC入力用のDVI-I端子を1系統、D5端子を3系統、S2端子を1系統、ビデオ端子を4系統装備する。また、i.Link(TS)2端子やセンタースピーカー入力端子、RS-232C端子なども備える。
リモコンも新開発のものを採用。上部に液晶パネルを備え、現在視聴中の放送が一目で視認できるほか、使用頻度の高いボタンを大きくすることで使いやすさを高めた。また、2つのリモコンコードを内蔵し、選択できるようにしたことで、Rシリーズ以外のAQUOSが近くにあっても誤動作しないよう工夫した。また、リモコン本体の発光部を2個としたほか、テレビ本体の受光部も、本体下部に加え右上部にも配置することで、リモコンの操作範囲を広げた。
「AQUOSファミリンク」対応機器の操作も、テレビのリモコンで行うことができる。レコーダーの操作ボタンは、従来のGシリーズではリモコンの下部フラップを開ける必要があったが、Rシリーズのリモコンでは上部に配置され、すぐにアクセスできるようになっている。
そのほかの機能では、テレビポータルサービス(株)が提供する「アクトビラ」(関連ニュース)に対応。リモコンの「AQUOS.jp」ボタンを押すと「オーナーズラウンジ AQUOS.jp」が表示され、そこからアクトビラにリンクしている。
また、赤外線通信「IrSS」にも対応。同規格に対応しているデジカメや携帯電話などから、画像データをAQUOSにワイヤレスで送信すると、AQUOSで画像を表示することができる。
●大幅な薄型化・軽量化を実現した
本体デザインはこれまでと同様、喜多俊之氏が担当。メタリックな筐体に、ピアノブラック調のフレームを組み合わせたほか、前述のスピーカーをスリムにすることで、スタイリッシュな印象を演出している。
筐体を薄く、軽くしたのもRシリーズの大きな特徴。薄さ、軽さとも業界最高レベルを実現している。たとえば52V型で比較すると、GシリーズのLC-52GX1Wでは薄さ12.6cmだったところ、RシリーズのLC-52RX1Wでは8.5cmと、32%の薄型化を達成。また、質量は同じく43.0kgから37.5kgと、12%の軽量化を実現している。この薄型・軽量化は、主にシミュレーション技術によって実現した。Gシリーズをベースに、様々な形状を3次元解析し、放熱路や部品の配置を検討。強度を維持しながら薄型化・軽量化を行った。これにより、壁掛け設置がこれまでより気軽に行えるようになり、本日の発表会場でも、Rシリーズの壁掛け設置が提案されていた。
【問い合わせ先】
シャープ(株)
お客様相談センター
TEL/0120-001-251
(Phile-web編集部)
新製品の価格、発売日等の概要は以下の通り。
サイズ | 型番 | 価格 | パネル工場 | 発売日 |
65V型 | LC-65RX1W | ¥OPEN(予想実売価格100万円前後) | 亀山第1工場 | 3月10日 |
57V型 | LC-57RX1W | ¥OPEN(予想実売価格90万円前後) | 亀山第1工場 | 4月16日 |
52V型 | LC-52RX1W | ¥OPEN(予想実売価格65万円前後) | 亀山第2工場 | 3月10日 |
46V型 | LC-46RX1W | ¥OPEN(予想実売価格55万円前後) | 亀山第2工場 | 3月10日 |
42V型 | LC-42RX1W | ¥OPEN(予想実売価格50万円前後) | 亀山第2工場 | 4月16日 |
Rシリーズは、「AQUOS史上 最も美しい」をキーワードに開発されたフラグシップライン。従来のGシリーズの上位シリーズとして位置づけ、Gシリーズは併売される。同社では、既に液晶テレビを所有していて、買い換えを検討している「2台目需要」に応える製品として販売を行っていく。なお、同社では、GシリーズとRシリーズの販売比率を、4対6と想定しているという。
チューナーは、地上・BS・110度CSデジタルチューナーを2基ずつ搭載。地上アナログチューナーも備える。
液晶パネルはすべて1,920×1,080のフルHD解像度で、後述する倍速技術を表現した「倍速ASV液晶」という名称が付けられている。65V型と57V型は亀山第一工場、それ以外は亀山第二工場で生産を行う。パネルの応答速度は4ms、視野角は上下左右176度、画面輝度は450cd/m2。
●フルHDで国内初の秒間120フレーム表示を実現
Rシリーズの技術的なハイライトは、秒間60フレームの映像を120フレームにコンバートし、倍速駆動を行う「倍速フルHD液晶技術」。液晶パネルは、次のフレームまで同じ映像を表示し続けるホールド型の表示方式を採用しているため、プラズマなどに比べ動きの速い映像での解像感が低下するなどの問題が指摘されていたが、本技術により、この動画ボケが軽減される。なお、同種の技術は日本ビクターや松下電器が既に発表しているが、フルHDで120フレーム表示を行うのは国内初となる。
パネルの暗所コントラスト比は全モデルで3,000対1を達成。従来、亀山第一工場のパネルは2,000対1以下だったが、第二工場の最新液晶技術を投入し、材料とプロセスを工夫することで、コントラストの向上を実現した。なお、同社が昨年秋に発売した「LC-52GX1W」のコントラスト比は2,000対1だった。
暗所だけでなく、明所コントラスト比も向上、200ルクス程度のリビングの場合、1,300対1のコントラスト比を実現した。LC-52GX1Wの900対1から比較すると、44%の向上となる。
バックライトは、青/緑/赤に加えて深紅を加えた4波長タイプを採用。波長の数はこれまでと変わっていないが、新たに開発したものという。方式はこれまで通りCCFLとなる。
音声面では、5.6MHzの1ビットデジタルアンプを搭載。さらに、スピーカーは従来の2chに加え、サブウーファーを新たに設け、2.1chシステムとした。スピーカーネットは高開口率を実現した金属素材を採用している。
●xvYCCにも対応したHDMI 1.3端子を3系統装備
入力端子では、HDMI端子を3系統搭載。うち1系統は側面に用意する。HDMIのバージョンは1.3で、1080p入力や新世代の色空間「xvYCC」の入力、リップシンクにも対応する。HDMIは「AQUOSファミリンク」にももちろん対応しており、AQUOSブランドのBlu-rayレコーダーやハイビジョンレコーダー、オーディオシステムとHDMIケーブルで接続することで、機器間の連携操作が行える。
ほかに入力端子では、PC入力用のDVI-I端子を1系統、D5端子を3系統、S2端子を1系統、ビデオ端子を4系統装備する。また、i.Link(TS)2端子やセンタースピーカー入力端子、RS-232C端子なども備える。
リモコンも新開発のものを採用。上部に液晶パネルを備え、現在視聴中の放送が一目で視認できるほか、使用頻度の高いボタンを大きくすることで使いやすさを高めた。また、2つのリモコンコードを内蔵し、選択できるようにしたことで、Rシリーズ以外のAQUOSが近くにあっても誤動作しないよう工夫した。また、リモコン本体の発光部を2個としたほか、テレビ本体の受光部も、本体下部に加え右上部にも配置することで、リモコンの操作範囲を広げた。
「AQUOSファミリンク」対応機器の操作も、テレビのリモコンで行うことができる。レコーダーの操作ボタンは、従来のGシリーズではリモコンの下部フラップを開ける必要があったが、Rシリーズのリモコンでは上部に配置され、すぐにアクセスできるようになっている。
そのほかの機能では、テレビポータルサービス(株)が提供する「アクトビラ」(関連ニュース)に対応。リモコンの「AQUOS.jp」ボタンを押すと「オーナーズラウンジ AQUOS.jp」が表示され、そこからアクトビラにリンクしている。
また、赤外線通信「IrSS」にも対応。同規格に対応しているデジカメや携帯電話などから、画像データをAQUOSにワイヤレスで送信すると、AQUOSで画像を表示することができる。
●大幅な薄型化・軽量化を実現した
本体デザインはこれまでと同様、喜多俊之氏が担当。メタリックな筐体に、ピアノブラック調のフレームを組み合わせたほか、前述のスピーカーをスリムにすることで、スタイリッシュな印象を演出している。
筐体を薄く、軽くしたのもRシリーズの大きな特徴。薄さ、軽さとも業界最高レベルを実現している。たとえば52V型で比較すると、GシリーズのLC-52GX1Wでは薄さ12.6cmだったところ、RシリーズのLC-52RX1Wでは8.5cmと、32%の薄型化を達成。また、質量は同じく43.0kgから37.5kgと、12%の軽量化を実現している。この薄型・軽量化は、主にシミュレーション技術によって実現した。Gシリーズをベースに、様々な形状を3次元解析し、放熱路や部品の配置を検討。強度を維持しながら薄型化・軽量化を行った。これにより、壁掛け設置がこれまでより気軽に行えるようになり、本日の発表会場でも、Rシリーズの壁掛け設置が提案されていた。
【問い合わせ先】
シャープ(株)
お客様相談センター
TEL/0120-001-251
(Phile-web編集部)
関連リンク
- ブランドSHARP
- 型番LC-65RX1W
- 発売日2007年3月10日
- 価格¥OPEN(予想実売価格1,000,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:65V型 ●画素数:1,920×1,080 ●受信チャンネル:地上アナログ、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●輝度:450カンデラ ●コントラスト:3,000対1 ●視野角:上下左右176度 ●接続端子:ビデオ入力4、Sビデオ入力1、D5映像入力3、HDMI入力3、DVI-I入力1、モニター出力1、ヘッドホン出力1、光デジタル音声出力1、i.Link(TS)2、B-CASカードスロット、アンテナ入力2、電話回線1、LAN端子1、ビデオコントロール端子1、AC入力端子1、センタースピーカー入力端子1、RS-232C端子1 ●消費電力:500W ●外形寸法(テーブルスタンド装着時):1,579W×1,062H×398Dmm ●質量(テーブルスタンド装着時):約66.0kg
- ブランドSHARP
- 型番LC-57RX1W
- 発売日2007年4月16日
- 価格¥OPEN(予想実売価格900,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:57V型 ●画素数:1,920×1,080 ●受信チャンネル:地上アナログ、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●輝度:450カンデラ ●コントラスト:3,000対1 ●視野角:上下左右176度 ●接続端子:ビデオ入力4、Sビデオ入力1、D5映像入力3、HDMI入力3、DVI-I入力1、モニター出力1、ヘッドホン出力1、光デジタル音声出力1、i.Link(TS)2、B-CASカードスロット、アンテナ入力2、電話回線1、LAN端子1、ビデオコントロール端子1、AC入力端子1、センタースピーカー入力端子1、RS-232C端子1 ●消費電力:390W ●外形寸法(テーブルスタンド装着時):1,391W×954H×398Dmm ●質量(テーブルスタンド装着時):約56.0kg
- ブランドSHARP
- 型番LC-52RX1W
- 発売日2007年3月10日
- 価格¥OPEN(予想実売価格650,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:52V型 ●画素数:1,920×1,080 ●受信チャンネル:地上アナログ、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●輝度:450カンデラ ●コントラスト:3,000対1 ●視野角:上下左右176度 ●接続端子:ビデオ入力4、Sビデオ入力1、D5映像入力3、HDMI入力3、DVI-I入力1、モニター出力1、ヘッドホン出力1、光デジタル音声出力1、i.Link(TS)2、B-CASカードスロット、アンテナ入力2、電話回線1、LAN端子1、ビデオコントロール端子1、AC入力端子1、センタースピーカー入力端子1、RS-232C端子1 ●消費電力:315W ●外形寸法(テーブルスタンド装着時):1,274W×882H×350Dmm ●質量(テーブルスタンド装着時):約37.5kg
- ブランドSHARP
- 型番LC-46RX1W
- 発売日2007年3月10日
- 価格¥OPEN(予想実売価格550,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:46V型 ●画素数:1,920×1,080 ●受信チャンネル:地上アナログ、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●輝度:450カンデラ ●コントラスト:3,000対1 ●視野角:上下左右176度 ●接続端子:ビデオ入力4、Sビデオ入力1、D5映像入力3、HDMI入力3、DVI-I入力1、モニター出力1、ヘッドホン出力1、光デジタル音声出力1、i.Link(TS)2、B-CASカードスロット、アンテナ入力2、電話回線1、LAN端子1、ビデオコントロール端子1、AC入力端子1、センタースピーカー入力端子1、RS-232C端子1 ●消費電力:280W ●外形寸法(テーブルスタンド装着時):1,138W×802H×350Dmm ●質量(テーブルスタンド装着時):約33.0kg
- ブランドSHARP
- 型番LC-42RW1W
- 発売日2007年4月16日
- 価格¥OPEN(予想実売価格500,000円前後)
【SPEC】●画面サイズ:42V型 ●画素数:1,920×1,080 ●受信チャンネル:地上アナログ、地上デジタル、BSデジタル、110度CSデジタル ●輝度:450カンデラ ●コントラスト:3,000対1 ●視野角:上下左右176度 ●接続端子:ビデオ入力4、Sビデオ入力1、D5映像入力3、HDMI入力3、DVI-I入力1、モニター出力1、ヘッドホン出力1、光デジタル音声出力1、i.Link(TS)2、B-CASカードスロット、アンテナ入力2、電話回線1、LAN端子1、ビデオコントロール端子1、AC入力端子1、センタースピーカー入力端子1、RS-232C端子1 ●消費電力:257W ●外形寸法(テーブルスタンド装着時):1,038W×751H×310Dmm ●質量(テーブルスタンド装着時):約28.5kg