オンキヨー、ソーテックを子会社化 − 高品位PC事業を強化へ
7月31日を期限に、ソーテック株式の公開買い付けを行う。買い付けが予定数に満たなかった場合、ソーテックが第三者割り当て増資を行い、オンキヨーが株式を引き受けるかたちで、50%超の株式を取得する。
買収に伴う資金は第三者割り当てによる新株発行や社債発行により賄う。
オンキヨーでは近年、ミニコンポ市場の縮小への対応策として、デジタルホームエンターテイメント分野への取り組みを強化。高音質音楽配信の「e-onkyo music」や、映像・音楽の再生能力を高めたHDメディアコンピュータ「HDC-7」、HDオーディオコンピュータ「HDC-1.0」などを展開してきた。
一方のソーテックは、安価なPCの販売で名を馳せ、近年はBTO販売に注力している。年間17万台程度の販売を行っているが、PCの単価下落などの理由から、6期続けて赤字となっている。
オンキヨーは今回の子会社化により、「ソーテックのPCの企画、 量産設計技術、ベアボーン生産に、当社の高品質なアナログ技術やデジタルネットワーク技術を融合させることで、信頼性とオリジナリティの高い商品の開発が可能となる」と説明。またカスタマーサポートの強化や、販売チャネルの融合による販売力強化も見込める、としている。
(Phile-web編集部)