<IFA2007 VIP緊急インタビュー>メッセ・ベルリン社ハイテッカー氏が語る「IFA2007成功の秘密」
世界最大のコンシューマーエレクトロニクスショー「IFA2007」は、会期半ばを過ぎた今日も会場はさらに賑わいを増している。今回はイベントを主催するメッセ・ベルリン社のイエンズ・ハイテッカー氏に今年のイベントの手応えをうかがった。
■出展者数が過去レコードを記録 ‐ 成長を続けるIFA
Q:今年のIFAは週末金曜日からの開催ということもあり、昨年にも増して会場が賑わっているように感じます。
ハイテッカー氏:おかげさまで世界32カ国から集まった1,212社の出展をいただきました。この出展者数は過去最高のレコードを達成しました。あいにく開催初日の31日は天候に恵まれなかったのにもかかわらず大勢のビジターを獲得でき、その後も会場は日に日に賑わいを増しています。来場者数に関してはイベント終了後に正確なレポートが出るものと思いますが、例年はヨーロッパ各国からのトレードビジターがイベントの後半に大勢いらっしゃいますので、会期後半も多くの来場者が期待できると思います。
Q:来場者、あるいはジャーナリストからのIFA2007の評価はいかがでしょうか。
ハイテッカー氏:IFAは2006年から毎年開催されるようになり、IFA2007開催前は周囲から「昨年よりも規模が小さくなってしまうだろう」と評価されていたようです。ところが実際に幕が開けてみると、面白いことにIFAはさらなる成長を遂げていたのです。例えばトレードビジターの数はインターネット等で受け付けていた「事前登録」の時点で、昨年の実来場者数を超えてしまっていたのです。イベント開催後も出展各社からは「今後展示スペースをもっと大きくして欲しい」という声もいただいています。
■コンテンツありきの視点がIFAの特徴であり、成功の鍵である
Q:今年のイベントではコンシューマー・エレクトロニクスの革新をよりわかりやすく来場者に伝えるため、“コンテンツの楽しみ方”に視点を置いた新しい会場レイアウトを採用されましたが、その成果はありましたか。
ハイテッカー氏:コンシューマー・エレクトロニクスの次世代技術は、進化のスピードが速く内容も劇的なゆえ、時に一般のコンシューマーが置き去りにされてしまうことがあります。今回私たちが取り入れた新しいセグメンテーションは、次世代技術を私たちの生活により身近なつながりを見せて行きたいと考えたものであり、結果は好評、画期的な解決方法だったと自負しています。
例えばHiFiオーディオメーカーの各社が軒を連ねる「ホール1.2」と、高画質テレビを中心に展示を展開する各社のブースを隣接させたことによって、ホームシアターでは高画質と高画質の両方が大事であり、それらを手に入れることで私たちの生活がいっそう豊かになることを、来場者に強くアピールできたものと思います。
Q:IFA2007ではオーディオ関連の出展にも力がこもっていますが、「ホール1.2」の展示内容はいかがでしたか。
ハイテッカー氏:「ホール1.2」のブースにはパイオニア、ヤマハ、デノン、マランツ、ケンウッド、オンキヨーなどをはじめとするオーディオの先進ブランド各社にご出展をいただいています。各社の展示はいずれも、今のHiFiオーディオがいかにモダンであるのかを強くアピールする意欲的な内容だと感じました。各ブランドがそれぞれの魅力的な製品と個性を競い合いながら展示したことで、結果として「ホール1.2」の展示全体に統一感が生まれ、洗練された雰囲気を作りだしてことも強く印象に残りました。
Q:各ブース単位で来場者参加型の小イベントが催されたり、試聴展示室では出展者が出展製品をユーモアを交えながら説明し、来場者がそれに合いの手を返すといった和気あいあいとしたムードが会場全体を包んでいることも、世界最大のCEショーであるIFAならではと感じました。
ハイテッカー氏:私はイベントのキャッチコピーに“Happy IFA”とうたいたい程、全ての来場者が気楽に展示を楽しめる場所を提供したいと考えています。コンシューマー・エレクトロニクスショーらしく、来場者の皆様とイベントとの関係を大切にしてきたIFAならではの暖かいムードが会場内に自然と生まれてくるのかもしれませんね。
Q:少し気の早い質問ですが、来年のIFAの準備はもう進めているのでしょか。
ハイテッカー氏:既に今年の6月からプランニングを開始しています。日本からのいくつかの大きなメーカーから長期的な出展プランをいただいており、イベントを運営する私たちにとって大きな励みになっています。今後も全ての来場者に満足していただけるよう、成長を続けるIFAを実現していくことをお約束したいと思っています。
(Phile-web編集部・山本)
[IFA2007REPORT]
■出展者数が過去レコードを記録 ‐ 成長を続けるIFA
Q:今年のIFAは週末金曜日からの開催ということもあり、昨年にも増して会場が賑わっているように感じます。
ハイテッカー氏:おかげさまで世界32カ国から集まった1,212社の出展をいただきました。この出展者数は過去最高のレコードを達成しました。あいにく開催初日の31日は天候に恵まれなかったのにもかかわらず大勢のビジターを獲得でき、その後も会場は日に日に賑わいを増しています。来場者数に関してはイベント終了後に正確なレポートが出るものと思いますが、例年はヨーロッパ各国からのトレードビジターがイベントの後半に大勢いらっしゃいますので、会期後半も多くの来場者が期待できると思います。
Q:来場者、あるいはジャーナリストからのIFA2007の評価はいかがでしょうか。
ハイテッカー氏:IFAは2006年から毎年開催されるようになり、IFA2007開催前は周囲から「昨年よりも規模が小さくなってしまうだろう」と評価されていたようです。ところが実際に幕が開けてみると、面白いことにIFAはさらなる成長を遂げていたのです。例えばトレードビジターの数はインターネット等で受け付けていた「事前登録」の時点で、昨年の実来場者数を超えてしまっていたのです。イベント開催後も出展各社からは「今後展示スペースをもっと大きくして欲しい」という声もいただいています。
■コンテンツありきの視点がIFAの特徴であり、成功の鍵である
Q:今年のイベントではコンシューマー・エレクトロニクスの革新をよりわかりやすく来場者に伝えるため、“コンテンツの楽しみ方”に視点を置いた新しい会場レイアウトを採用されましたが、その成果はありましたか。
ハイテッカー氏:コンシューマー・エレクトロニクスの次世代技術は、進化のスピードが速く内容も劇的なゆえ、時に一般のコンシューマーが置き去りにされてしまうことがあります。今回私たちが取り入れた新しいセグメンテーションは、次世代技術を私たちの生活により身近なつながりを見せて行きたいと考えたものであり、結果は好評、画期的な解決方法だったと自負しています。
例えばHiFiオーディオメーカーの各社が軒を連ねる「ホール1.2」と、高画質テレビを中心に展示を展開する各社のブースを隣接させたことによって、ホームシアターでは高画質と高画質の両方が大事であり、それらを手に入れることで私たちの生活がいっそう豊かになることを、来場者に強くアピールできたものと思います。
Q:IFA2007ではオーディオ関連の出展にも力がこもっていますが、「ホール1.2」の展示内容はいかがでしたか。
ハイテッカー氏:「ホール1.2」のブースにはパイオニア、ヤマハ、デノン、マランツ、ケンウッド、オンキヨーなどをはじめとするオーディオの先進ブランド各社にご出展をいただいています。各社の展示はいずれも、今のHiFiオーディオがいかにモダンであるのかを強くアピールする意欲的な内容だと感じました。各ブランドがそれぞれの魅力的な製品と個性を競い合いながら展示したことで、結果として「ホール1.2」の展示全体に統一感が生まれ、洗練された雰囲気を作りだしてことも強く印象に残りました。
Q:各ブース単位で来場者参加型の小イベントが催されたり、試聴展示室では出展者が出展製品をユーモアを交えながら説明し、来場者がそれに合いの手を返すといった和気あいあいとしたムードが会場全体を包んでいることも、世界最大のCEショーであるIFAならではと感じました。
ハイテッカー氏:私はイベントのキャッチコピーに“Happy IFA”とうたいたい程、全ての来場者が気楽に展示を楽しめる場所を提供したいと考えています。コンシューマー・エレクトロニクスショーらしく、来場者の皆様とイベントとの関係を大切にしてきたIFAならではの暖かいムードが会場内に自然と生まれてくるのかもしれませんね。
Q:少し気の早い質問ですが、来年のIFAの準備はもう進めているのでしょか。
ハイテッカー氏:既に今年の6月からプランニングを開始しています。日本からのいくつかの大きなメーカーから長期的な出展プランをいただいており、イベントを運営する私たちにとって大きな励みになっています。今後も全ての来場者に満足していただけるよう、成長を続けるIFAを実現していくことをお約束したいと思っています。
(Phile-web編集部・山本)
[IFA2007REPORT]