<Display2008>ソニー 0.2mm厚の3.5型有機ELパネルを出展/電子ペーパー技術の注目展示
ソニーは、有機EL関連の製品や技術、並びに薄型テレビ“BRAVIA”シリーズをメインに展開。本項では「電子ペーパー特別展示コーナー」の出展内容も合わせてご紹介しよう。
■ソニーは“約0.2mm”の3.5型パネルなど有機ELテレビの先進技術を紹介
ソニーのブース前面には有機ELディスプレイに関連する商品や、技術の参考展示が行われている。既に商品化されている11V型の有機ELテレビ「XEL-1」は、ファインテック・ジャパン事務局が主催する「アドバンスト ディスプレイ オブ ザ イヤー(ADY)2008」の特別賞受賞モデルとして紹介されている。
有機ELのコーナーでは、独自の“Super Top Emission”技術の特徴がパネル展示により紹介されるとともに、昨年の同イベントにも出展された27V型のフルHD対応プロトタイプモデル(関連ニュース)を展示。本機は昨年出展のモデルから外装は変更されているが、パネルは共通のものだ。
また、厚み“約0.2mm”を実現した3.5型パネル、“約0.3mm”を実現した11V型のパネルなど、完全固体構造を採用した有機ELパネルの参考展示も行われている。今回展示された極薄の有機ELパネルについては「ソニーの有機EL技術のポテンシャルを紹介するための技術展示であり、商品化については今のところ検討していない」(展示説明員)ものであるという。
その他にも、コンシューマー向けの薄型液晶テレビ“BRAVIA”シリーズのライナップが一堂に揃えられたほか、LEDバックライトシステム「トリルミナス」を採用した70V型液晶テレビ「KDL-70X7000」の技術紹介なども展示されている。
■電子ペーパー特別展示コーナー
富士通フロンテック
同社はメモリー性のある液晶デバイス「コレステリック液晶」を用いたカラー電子ペーパーに関連する技術を展示。企業向けにサンプル販売を開始しているコンテンツブラウザ“FLEPia(フレッピア)”を展示し、電子新聞・書籍、ビジネス文書などのアプリケーションも体験展示している。
FLEPiaの画素数は768×1024ドット(XGA)、カラー表示は4096色に対応する。表示部にはコレステリック液晶による電子ペーパーが採用されており、ページめくりなどコンテンツの電力消費は表示コンテンツの更新時のみというデバイスの特長を活かして、約50時間の長時間駆動を実現している。画面はタッチパネル操作に対応している。
別コーナーでは低消費電力を実現したマルチパネル表示装置や表示画面が曲げられる電子ペーパーなどの参考展示も行われている。
ブリヂストン
同社は電子粉流体を用いた電子ペーパー“QR-LPD(Quick Response-Liquid Powder Display)の展示を公開している。本技術は+と−の静電気を帯電させた特殊な粉を電気制御し画像などを表示させるというもの。白黒の2色表示による製品の量産化は既に実現しており、店頭の価格表示パネルでの採用実績があるという(展示説明員)。ブースの一角では毎日新聞社との共同実験でもとして、電子新聞のリアルタイムコンテンツ配信も行われている。
EINK
同社ではメモリー性を持つインクカプセルを電気制御し、画像などを表示させる独自の電子ペーパー技術を紹介する。“VIZPLEX”と名付けられた同社の電子ペーパー技術を使った、携帯電話の表示パネル、クレジットカード向けICタグ、電子広告媒体などのアプリケーションが出展されている。
またセイコーエプソン(株)は、同社が開発した電子ペーパーディスプレイのコントローラーを、EINKの技術とPVI(Prime View International)社が開発したタッチパネルインターフェースとの組み合わせによりモジュール化した製品「S1D13521」の参考展示を行っている。本製品では複数の領域で同時にディスプレイの更新を可能とし、既存の電子ペーパーディスプレイよりも応答性に優れた画面変更が実現できる。これによりペン入力やキーボード入力などのオンスクリーンのユーザーインターフェースが実現でき、新たなアプリケーション分野の開拓が可能になるという。
(Phile-web編集部)
■ソニーは“約0.2mm”の3.5型パネルなど有機ELテレビの先進技術を紹介
ソニーのブース前面には有機ELディスプレイに関連する商品や、技術の参考展示が行われている。既に商品化されている11V型の有機ELテレビ「XEL-1」は、ファインテック・ジャパン事務局が主催する「アドバンスト ディスプレイ オブ ザ イヤー(ADY)2008」の特別賞受賞モデルとして紹介されている。
有機ELのコーナーでは、独自の“Super Top Emission”技術の特徴がパネル展示により紹介されるとともに、昨年の同イベントにも出展された27V型のフルHD対応プロトタイプモデル(関連ニュース)を展示。本機は昨年出展のモデルから外装は変更されているが、パネルは共通のものだ。
また、厚み“約0.2mm”を実現した3.5型パネル、“約0.3mm”を実現した11V型のパネルなど、完全固体構造を採用した有機ELパネルの参考展示も行われている。今回展示された極薄の有機ELパネルについては「ソニーの有機EL技術のポテンシャルを紹介するための技術展示であり、商品化については今のところ検討していない」(展示説明員)ものであるという。
その他にも、コンシューマー向けの薄型液晶テレビ“BRAVIA”シリーズのライナップが一堂に揃えられたほか、LEDバックライトシステム「トリルミナス」を採用した70V型液晶テレビ「KDL-70X7000」の技術紹介なども展示されている。
■電子ペーパー特別展示コーナー
富士通フロンテック
同社はメモリー性のある液晶デバイス「コレステリック液晶」を用いたカラー電子ペーパーに関連する技術を展示。企業向けにサンプル販売を開始しているコンテンツブラウザ“FLEPia(フレッピア)”を展示し、電子新聞・書籍、ビジネス文書などのアプリケーションも体験展示している。
FLEPiaの画素数は768×1024ドット(XGA)、カラー表示は4096色に対応する。表示部にはコレステリック液晶による電子ペーパーが採用されており、ページめくりなどコンテンツの電力消費は表示コンテンツの更新時のみというデバイスの特長を活かして、約50時間の長時間駆動を実現している。画面はタッチパネル操作に対応している。
別コーナーでは低消費電力を実現したマルチパネル表示装置や表示画面が曲げられる電子ペーパーなどの参考展示も行われている。
ブリヂストン
同社は電子粉流体を用いた電子ペーパー“QR-LPD(Quick Response-Liquid Powder Display)の展示を公開している。本技術は+と−の静電気を帯電させた特殊な粉を電気制御し画像などを表示させるというもの。白黒の2色表示による製品の量産化は既に実現しており、店頭の価格表示パネルでの採用実績があるという(展示説明員)。ブースの一角では毎日新聞社との共同実験でもとして、電子新聞のリアルタイムコンテンツ配信も行われている。
EINK
同社ではメモリー性を持つインクカプセルを電気制御し、画像などを表示させる独自の電子ペーパー技術を紹介する。“VIZPLEX”と名付けられた同社の電子ペーパー技術を使った、携帯電話の表示パネル、クレジットカード向けICタグ、電子広告媒体などのアプリケーションが出展されている。
またセイコーエプソン(株)は、同社が開発した電子ペーパーディスプレイのコントローラーを、EINKの技術とPVI(Prime View International)社が開発したタッチパネルインターフェースとの組み合わせによりモジュール化した製品「S1D13521」の参考展示を行っている。本製品では複数の領域で同時にディスプレイの更新を可能とし、既存の電子ペーパーディスプレイよりも応答性に優れた画面変更が実現できる。これによりペン入力やキーボード入力などのオンスクリーンのユーザーインターフェースが実現でき、新たなアプリケーション分野の開拓が可能になるという。
(Phile-web編集部)