ソニーなど15社、近接無線転送技術「TransferJet」のコンソーシアムを設立
設立されたコンソーシアムの名称は「TransferJet Consortium」。トランスファージェット技術の採用を広く業界に呼びかけ、同技術を適用した製品やサービスの開発、普及、促進を目指していく。
トランスファージェットは、従来の無線技術の課題であった複雑な接続設定や不安定なデータの転送状態といった課題を解決し、560Mbpsの高速データ転送が可能な無線技術。今年1月のInternational CESで、ソニーが技術デモを行い話題となった(関連ニュース)。通信したい機器同士を直接かざすだけで通信を行うという、直感的なインターフェースを採用し、従来の無線システムのような複雑な接続設定やアクセスポイントの存在を不要にする。
この技術を活用すれば、デジタルカメラを直接テレビにかざすだけで静止画を画面に映し出したり、携帯電話をオーディオ機器に直接かざして音楽ファイルを転送することなどが可能になるという。
同コンソーシアムでは、今後トランスファージェット規格の策定やライセンススキームの確立などを行いながら、市場形成を図っていくとしている。
【コンソーシアム参加企業】(7月17日時点)
・ソニー(株)(事務局代表)
・キヤノン(株)
・Eastman Kodak Company
・(株)日立製作所
・日本ビクター(株)
・KDDI(株)
・(株)ケンウッド
・松下電器産業(株)
・(株)ニコン
・オリンパスイメージング(株)
・パイオニア(株)
・SAMSUNG ELECTRONICS CO., LTD.
・セイコーエプソン(株)
・Sony Ericsson Mobile Communications
・(株)東芝
(Phile-web編集部)