<CEDIA2008:Integra>カラーキャリブレーション機能「ISFccc」搭載アンプを公開
オンキヨーのカスタムインスタレーション専用ブランド、Integraは、ISF(Image Science Foundation)のカラーキャリブレーション機能を内蔵したAVプリアンプやAVアンプを展示している。
ISFとは、映像のキャリブレーショントレーニングやサービスを行う団体で、北米のホームシアター業界ではメジャーな存在だ。日本では画質設定を自分で行うというケースが多いが、ホームシアターがより一般的な北米では、インストーラーが専用機器などを用いて、最適な色が出るように調整する。この調整をカラーキャリブレーションと呼んでいる。ただし、AVレシーバーを通して複数のプロジェクターやディスプレイを接続しているような場合、各映像機器ごとにカラーキャリブレーションが必要となり、調整が煩雑になる。AVアンプにカラーキャリブレーション機能を内蔵してしまえば調整は1回で済み、出力する機器の映像は常に最適な状態に保たれる。
ISFのカラーキャリブレーション機能の略称は「ISF Color Calibration Controls」(ISFccc)。ISFccは、昼間と夜間で異なる設定にしたり、ユーザーがカスタム設定を行ったりすることも可能。新製品のうち、AVプリアンプ「DHC-9.9」とAVアンプ「DTR-9.9」「DTR-8.9」に同機能を内蔵している。なお、AVプリアンプやAVレシーバーに同機能を内蔵したのは世界初となる。
製品の価格はDHC-9.9が2,000ドル、DTR-9.9が2,600ドル、DTR-8.9が1,900ドル程度となる。
DHC-9.9はDHC-9.8の後継機で、THX Ultra2 Plusの認証を受けている。新たにTHX Loudness PlusやAudyssey Dynamic EQなどの機能を搭載。TIの32ビットDSP「Aureus」を搭載し、HDオーディオのデコードにももちろん対応している。HDMI入力は4系統。7.1chのXLRバランス出力も備える。映像関連では、HQVのReon-VXを搭載している。
DTR-9.9とDTR-8.9は、ISFcccに加え、3ゾーンに対応したAVアンプ。各チャンネル当たりの出力はDTR-9.9が145W、DTR-8.9が140W。ともにTHX Loudness PlusやAudyssey Dynamic EQ、Dynamic Volumeなどの機能を備えている。映像処理LSIはHQVのReon-VXで、高精度なIP変換やスケーリングを可能にしている。さらに上位機のDTR-9.9はWindows Vistaの認証を取得しており、USB経由、イーサネット経由でネットワークに接続し、PCやNAS内の音楽データを再生できる。対応する音声フォーマットはMP3/WMA/AAC/WAV/FLAC/Ogg Vorbis。さらにインターネットラジオの再生も可能となっている。
また、ISFcccに対応しないミドルクラスの新AVアンプ「DTR-7.9」「DTR-6.9」も発表。DTR-7.9はTHX Ultra 2 Plus、DTR-6.9はTHX Select 2 Plusの認証をそれぞれ受けている。両機ともHDオーディオのデコードに対応し、DeepColorの入力も可能。映像処理回路はファロージャーのDCDiを搭載する。価格はDTR-7.9が1,300ドル、DTR-6.9が1,000ドル程度になる予定。
さらに、BDプレーヤー「DBS-6.9」も展示されていた。先日のIFAにオンキヨーが出展した「DV-BD606」と外観がよく似ている。1080/24p出力やHDオーディオのビットストリーム出力などに対応。フロントパネルの右下にSDメモリーカードスロットを備えている。価格は600ドル程度を予定する。
(Phile-web編集部・風間)
ISFとは、映像のキャリブレーショントレーニングやサービスを行う団体で、北米のホームシアター業界ではメジャーな存在だ。日本では画質設定を自分で行うというケースが多いが、ホームシアターがより一般的な北米では、インストーラーが専用機器などを用いて、最適な色が出るように調整する。この調整をカラーキャリブレーションと呼んでいる。ただし、AVレシーバーを通して複数のプロジェクターやディスプレイを接続しているような場合、各映像機器ごとにカラーキャリブレーションが必要となり、調整が煩雑になる。AVアンプにカラーキャリブレーション機能を内蔵してしまえば調整は1回で済み、出力する機器の映像は常に最適な状態に保たれる。
ISFのカラーキャリブレーション機能の略称は「ISF Color Calibration Controls」(ISFccc)。ISFccは、昼間と夜間で異なる設定にしたり、ユーザーがカスタム設定を行ったりすることも可能。新製品のうち、AVプリアンプ「DHC-9.9」とAVアンプ「DTR-9.9」「DTR-8.9」に同機能を内蔵している。なお、AVプリアンプやAVレシーバーに同機能を内蔵したのは世界初となる。
製品の価格はDHC-9.9が2,000ドル、DTR-9.9が2,600ドル、DTR-8.9が1,900ドル程度となる。
DHC-9.9はDHC-9.8の後継機で、THX Ultra2 Plusの認証を受けている。新たにTHX Loudness PlusやAudyssey Dynamic EQなどの機能を搭載。TIの32ビットDSP「Aureus」を搭載し、HDオーディオのデコードにももちろん対応している。HDMI入力は4系統。7.1chのXLRバランス出力も備える。映像関連では、HQVのReon-VXを搭載している。
DTR-9.9とDTR-8.9は、ISFcccに加え、3ゾーンに対応したAVアンプ。各チャンネル当たりの出力はDTR-9.9が145W、DTR-8.9が140W。ともにTHX Loudness PlusやAudyssey Dynamic EQ、Dynamic Volumeなどの機能を備えている。映像処理LSIはHQVのReon-VXで、高精度なIP変換やスケーリングを可能にしている。さらに上位機のDTR-9.9はWindows Vistaの認証を取得しており、USB経由、イーサネット経由でネットワークに接続し、PCやNAS内の音楽データを再生できる。対応する音声フォーマットはMP3/WMA/AAC/WAV/FLAC/Ogg Vorbis。さらにインターネットラジオの再生も可能となっている。
また、ISFcccに対応しないミドルクラスの新AVアンプ「DTR-7.9」「DTR-6.9」も発表。DTR-7.9はTHX Ultra 2 Plus、DTR-6.9はTHX Select 2 Plusの認証をそれぞれ受けている。両機ともHDオーディオのデコードに対応し、DeepColorの入力も可能。映像処理回路はファロージャーのDCDiを搭載する。価格はDTR-7.9が1,300ドル、DTR-6.9が1,000ドル程度になる予定。
さらに、BDプレーヤー「DBS-6.9」も展示されていた。先日のIFAにオンキヨーが出展した「DV-BD606」と外観がよく似ている。1080/24p出力やHDオーディオのビットストリーム出力などに対応。フロントパネルの右下にSDメモリーカードスロットを備えている。価格は600ドル程度を予定する。
(Phile-web編集部・風間)