ゼンハイザー、ワイヤレスヘッドホン「MX W1」やカナル型イヤホン“IEシリーズ”を正式発表

■カナル型イヤホン　IEシリーズ
・IE8　￥OPEN（予想実売価格40,000円前後）
・IE7　￥OPEN（予想実売価格30,000円前後）
・IE6　￥OPEN（予想実売価格20,000円前後）
・CX 6 Travel　￥OPEN（予想実売価格20,000円前後）

“IEシリーズ"は密閉型ダイナミック型式を採用したイヤーモニタータイプのカナル型イヤホンで、InterBEE 2008（関連ニュース）にも出展されていた。ゼンハイザージャパン（株） セールスフオース コンシューマー 渡辺直樹氏の説明によると「現在はハイクラスのイヤーモニタータイプのヘッドホンでは、バランスド・アーマチュア型を採用するケースが主流だが、ゼンハイザーのハイクラスモデル“IEシリーズ”では、ブランドのコンセプトを活かしたダイナミック型を突き詰めたことにより、ゼンハイザーらしい音に仕上げることができたと考えている」とし、ダイナミック型による高音質を実現した点をアピールした。

最上位モデルの「IE8」は精度の高い原音再生を実現しているという。周波数特性は10Hz〜20kHz、インピーダンスは16Ω、感度は125dB。ユーザーが独自に調整可能なバスコントロール機能を装備しており、本体搭載のダイヤルを動かして、好みの低音を追い込むことができる。

イヤーピースは、標準のシリコンピースに加え、ラメラ/ウレタン/モールドの各タイプを付属する。ラメラは“CXシリーズ"の上位モデル「CX500」にも付属されており、使い心地も特に評判の高かったイヤーピースだという。

「IE7」はバランスを重視し忠実な原音再生を実現したというモデル。周波数特性は10Hz〜19kHz、インピーダンスは16Ω、感度は120dBとなる。イヤーピースは標準のシリコンピース以外に、ラメラ/ウレタンを同梱する。

「IE6」は豊かな低音域によりハイファイサウンドを実現したというスタンダードモデル。周波数特性は10Hz〜18kHz、インピーダンスは16Ω、感度は115dB。イヤーピースは標準のシリコンとラメラを同梱する。またIE6に航空機用変換アダプターを付属した「CX 6 Travel」も同時に発売される。

IEシリーズの音の傾向について、渡辺氏は「一般的なイヤーモニターの傾向としては、プロユースを意識した解像感の高い音を求める方向性もあるが、“IEシリーズ”ではオーディオリスニングのための楽しさも追求し、全体のバランスを良くしていく方向でも音づくりが行われている。またカナル型イヤホン特有の、低音のこもりも極力排除した、ヌケの良いサウンドに仕上がっていると感じている」と説明する。

■日本法人設立から約1年 − 現在はハイエンドモデルの売り上げが好調

ゼンハイザージャパン（株）は、ドイツの音響機器メーカー、ゼンハイザーの日本法人として今年1月に設立した。この1年間、同ブランドが展開してきた国内のヘッドホンの販売状況を振り返った渡辺氏は「当初は低価格帯の商品を中心に伸ばしてきたが、最近はHD650やHD595などのハイエンドモデルの売り上げが好調だ。とりわけHD650は1年前に比べて2倍近く販売数が伸びている」と語る。

同社では東京・青山一丁目にショールームを構えているが、「ショールームでゼンハイザーのヘッドホンをほぼ全モデル試聴できる環境を整えたことも反響が大きい」という。都内近郊から訪れる人や出張の際に立ち寄っていく人が多いのだという。今回の新製品も発売と同時期にショールームにて試聴できるようになることを期待したい。ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。

【問い合わせ先】
ゼンハイザージャパン（株）
info@sennheiser.co.jp