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会田 肇の「PMA09」レポート

サムスンからミラーレスのデジタル一眼カメラ“NX"シリーズが登場

公開日 2009/03/05 19:38 会田 肇
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日本では発売していないだけに、韓国サムスン製デジカメは馴染みが薄い。しかし、世界シェアで見るとサムスンのデジカメは常に上位にランクインするほどの人気を獲得している。PMA09でもデジカメからビデオカメラまで注目の機種が勢揃いした。

その中で、もっとも注目されていたのはミラーレス構造としながらレンズ交換式としたデジタルカメラ『NX』シリーズだろう。このタイプのカメラにはパナソニック・DMC-G1などが挙げられるが、サムスンでは初の仕様となる。本製品は2009年内の発売を予定しているという。


標準ズームレンズを装着したNXシリーズ。レッドというよりピンクに近いカラーリング

NXシリーズ本体の背面。モニターのサイズは3インチ程度で、ビューファインダーは電子機となっている。動画用ボタンは見あたらない
撮影した画像のモニタリングは、背面の液晶モニターと電子ビューファインダーによって行う方式を採用しており、もちろんライブビューにも対応している。撮像素子の画素数については明らかになっていないが、サイズはAPS-Cであることは確認できた。レンズのフォーマットは独自のものになるそうで、展示ではその標準ズームと望遠ズームレンズ、広角系単焦点レンズを見ることができた。


フード付きの望遠ズームを装着。カラーリングはブラック。ボディの厚みはかなり薄い!
動画への対応は不明だが、展示されていた本体を見る限り、RECボタンなどは見つけられなかった。おそらく、静止画だけの対応となる可能性が高い。

ボディはミラーレスとなっていることもあり、ずいぶんとスリムな印象だ。ミラーレス構造なら不要なはずのヘッドの出っ張りは一眼レフタイプと同様に存在しており、この辺りは一眼レフユーザーにも違和感なく受け入れてもらえることを狙ったものと思われる。ボディカラーはシルバー、レッド、ブラックの3色を用意する。


シルバー色のNXシリーズ。広角系単焦点レンズを組み合わせている
次に注目したのがコンパクトデジタルカメラのTL320。PMA09を前にした2月下旬にアメリカ国内で発表された製品で、12メガピクセルの撮像素子と広角端24mmを実現した5倍ズームレンズを組み合わせる。本機で目を引いたのは上面に配置されたアナログ式メーターだ。これはバッテリーとメモリの残量表示を示すもので、今までのデジカメにはない斬新さを感じさせる。本体を手にするとわずかな重量感があり、クォリティの高さを伝えてくる。小さいながらもしっかりとした品質を感じさせるカメラだ。


コンデジの高級タイプ・TL320。手にするとその質感の高さが伝わってくる。シャッターを切ったときの小気味よさも印象的だった

天面のアナログ式メーターに注目。デジタルカメラに搭載されるとかなり新鮮な印象を受ける
高クオリティとなれば「AMOLED Screen」と呼ばれるモニターの採用も見逃せない。46万ピクセルという高密度化を実現した3インチで、コントラスト比はなんと1000対1を実現。しっかりとした黒レベルの確保や色鮮やかな再現性を誇っている。1280×720p/30fpsのHD動画撮影も可能で、出力はHDMI端子で行われる。そのほか、フルマニュアル撮影にも対応し、画像の保存に対しては特定条件に従って自動保存するため、見たい画像が簡単に呼び出せるものとしている。価格は379.99ドルで、アメリカ国内で09年5月の発売を予定している。

デジタルカメラからHDビデオカメラまでそのラインナップの豊富さが実感できたサムスンのブース

(会田肇)

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