フォトイメージング エキスポ2009レポート
オリンパスのマイクロフォーサーズ対応試作機/シグマ「SD15」など − 各社の注目展示紹介(1)
■キヤノン
25日に発表されたばかりの、フルHD動画が撮影できるデジタル一眼「EOS Kiss X3」が出展された。エントリー向けのEOS Kiss DIGITALシリーズに初めてラインナップした動画対応機として注目を集めている本機は、ブースの各所にタッチ&トライコーナーが設けられ、熱心なカメラファンを初めとした来場者が長蛇の列をつくっていた。タッチ&トライコーナーには、ほかにも「EOS 5D Mk II」「PowerShot G10」「IXY DIGITAL 510 IS」など人気のデジタルカメラや、ビデオカメラ“iVISシリーズ”からは「HF20」「HF S10」なども並べられ、愛好家たちが次々と手に取っていた。
■マミヤ
6×4.5判(中判)デジタル一眼「マミヤ645DF」が参考出品された。既発売のモデル「マミヤ645AFDIII」ではフイルムとデジタルの両方に対応しているが、新しい「マミヤ645DF」はデジタル専用機となり、フォーカススピードの向上などフイルム併用機では難しかったデジタルイメージングのパフォーマンス向上を実現しているという。発売は今年の夏頃が予定されており、価格は「マミヤ645AFDIIIより“少し上”くらいで抑えたいと考えている」(展示説明員)とのこと。
■カシオ
高速連写/ハイスピード動画撮影機能を搭載した“EXILIM”「EX-FC100」「EX-FS10」にハイライトを当てた展示に注目が集まる。両製品のタッチ&トライコーナーが設けられたほか、連写した画像をもとに動く合成写真が作れる「ダイナミックフォト」機能を搭載した“EXILIM”「EX-Z400」「EX-Z270」「EX-S12」も紹介されている。
■ミノックス(駒村商会)
ドイツ・ミノックス社の製品を取り扱う駒村商会からは、“スパイカメラ”のデジタル版「DSC Digital Spy Camera」が登場。本製品は今年の2月に発売されており、カメラ本体とモニター/フラッシュユニットのセパレート筐体となる。価格は39,800円(税込)。他にもミニチュア版デジタルカメラの新製品となる「DCC Leica M3 GOLD」などが注目を集めていた。
■スイートロード
コンパクトデジタルカメラや携帯電話のカメラにアタッチして手軽にカメラの表現領域を広げられる「マグネット・コンバージョンレンズ」を出展。デジタルカメラ、携帯電話それぞれカメラレンズの周囲に金属製のマウントリングを貼り付けて、その上にマグネットレンズを装着するスクリュー不要の方式を採用。表面着磁の特殊なマグネットを使用し、携帯電話やデジタルカメラの機能に磁気が影響を及ぼす影響を回避しているという。コンバージョンレンズには「広角」「フィッシュアイ」「マクロ」「望遠」等、さまざまなバリエーションがある。価格についても例えば携帯電話用の広角0.5倍コンバージョンレンズ「K-701」で税込3,100円と手頃。今春に発売を予定しているというiPhone用のコンバージョンレンズも出展されていた。
■日本カメラ博物館
日本カメラ博物館の展示にも多くのファンが集まっている。「世界おもしろびっくりカメラ博」と題したテーマ展示では、いわゆる“珍品”的なコレクションからカメラの歴史を築いてきた“お宝”カメラまで、博物館秘蔵のカメラが出展されている。イベントに足を運ばれる際にはぜひ立ち寄ってみて欲しい。