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世界第3位の半導体メーカーへ

NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジが事業統合

公開日 2009/04/27 18:19 Phile-web編集部
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NECエレクトロニクスとルネサス テクノロジ、NEC、日立製作所、三菱電機の5社は、NECエレクトロニクスとルネサスの事業を統合する方向で、統合条件に関する協議を開始することで合意したと発表した。

今年7月末を目途に事業統合のための契約を締結し、その後2010年4月1日を目途に事業統合を行う予定。なお、今回の協議では統合後の新会社は上場の維持が前提となる。両社の統合比率や新会社の称号、本社所在地、その他役員構成などは確定次第告知する。

NECエレクトロニクスは2002年、NECの半導体部門を切り離して誕生した。直近の売上高は約6,877億円。一方のルネサス テクノロジは日立製作所と三菱電機の半導体部門から2003年に独立して生まれた企業で、売上高は約9,505億円。事業統合が実現すれば単純合算で売上高は1兆6千億円を超え、米インテル、韓サムスンに次ぐ世界第3位の半導体メーカーとなる。特にマイコン分野では世界第1位と第2位の両社が事業統合することになり、この分野での競争力が高まる。

両社は「ともに注力するシステムLSIでは、NECエレクトロニクスがデジタル民生向けのソリューションに、ルネサスが携帯電話や自動車向けのソリューションに強みを持つなど、両社の得意分野や注力分野が異なることから、今後、それぞれの強みを一層強化するような開発リソースの選択と集中を行う」と説明。

また個別半導体事業では、マイコンと相乗効果のあるアナログ・ディスクリートの開発を強化していく戦略を今後検討していく。

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