春のヘッドフォン祭2009
ULTRASONE「edition 8」初の試聴機が到着/MONSTER&NuForceの注目製品
(株)フジヤエービック主催のヘッドホンイベント「春のヘッドフォン祭2009」が東京・中野サンプラザで開催された。昨年秋のイベントで発表されたULTRASONE「edition 8」の試聴機が国内初上陸するなど、今春のイベントも見所盛り沢山の内容となった。
■タイムロード
今回のイベントでも、同社が取り扱うドイツのヘッドホンブランド ULTRASONEから発表された“editionシリーズ”の最新モデル「edition 8」に来場者の熱い注目が集まった。
昨秋のイベント(関連ニュース)で開催された「edition 8」の発表会では試聴機が用意されていなかったが、今回は最終商品版のモデルが3製品用意され、タイムロードのほかにもいくつかのブースに試聴コーナーが設けられ、来場者が長蛇の列をつくっていた。
タイムロードのブースでは試聴機のほか、ヘッドホン本体に付属する特製のレザーバッグや商品の外箱も展示されていた。多くのファンが待ちかねていたであろう国内発売も、いよいよ5月中旬から開始する。
イベント会場にはタイムロードが取り扱うCHORDのリファレンスプリアンプ「CPA5000」をはじめ、CDトランスポート「CODA」、DAC「QBD76」など、来場者が持参したCDをハイグレードな環境で試聴できるシステムも用意された。またLehmann Audioの「Black Cube Linear Pro」「Rhinelander」などヘッドホンアンプ注目製品や、iPodの音源も試聴できるようQablesのポータブルヘッドホンアンプ「iQube」も用意されるなど、「edition 8」の出展を心待ちにしていたファンを大いに楽しませる展示となった。
■McAUDI(第一通信工業)
McAUDIブランドのオーディオ製品を展開する第一通信工業からはヘッドホンアンプ「M-81」、DAC「M-51」など、この春発売の新製品が出展された。
「M-81」はアナログ回路を全てバランス構成としたヘッドホンアンプで、出力には自社製のディスクリートモジュールを搭載し、高音質を実現している。XLR/RCA対応の出力搭載モデル(¥399,000・税込)とヘッドホンジャックタイプ(¥346,500・税込)が用意される。ブラックの本体フロントにアクリルパネルをあしらった上品なデザインも魅力だ。
アナログ入力はともにXLR/RCAを1系統ずつ揃え、入力ごとに0.5dBステップのトリムによるプリセットゲイン調整機能を持つ電子ボリュームが搭載されている点も特徴だ。シーラスロジック社製の電子ボリューム「CS3318」を採用し、2チャンネル1組をバランス使用で1チャンネル分として使用することで高い性能を引き出している。アナログ電源はディスクリートシャントレギュレーターにより供給され、コントロール系は光アイソレーターで分離することにより、コントロールCPUからのノイズも遮断する構造としている。アナログ回路用電源はL/R単独のプッシュプル回路超ローノイズ電源を、デジタル回路用にはローノイズレギュレーターをそれぞれ採用する。
「M-51」はプリアンプ機能を内蔵した同社のDACフラグシップ機。価格は税込で1,155,000円。フルバランスのアナログ回路やシーラスロジック社製の電子ボリューム「CS3318」、クリーンクロック回路を搭載し、ピュアなサウンドを実現。チャンネルセパレーションは20kHzで120dB以上のパフォーマンスを獲得している。フロントパネルにはクリスタルガラスをあしらった高級感あふれるデザインも魅力だ。
■メース
メースのブースではSPLのヘッドホンプリアンプ「2Control」「Phonitor」を紹介。それぞれにゼンハイザーの「HD 800」(関連ニュース)をはじめ、最新ヘッドホンの注目機種を取り揃えて試聴できるコーナーも設けられ、好評を博していた。
■フューレンコーディネート
同社が取り扱うNuForceより、今年の春に発売されたカナル型ヘッドホン「NE-8」(関連ニュース)やカードサイズのヘッドホンアンプ「icon mobile」(関連ニュース)などモバイルグッズを一堂に紹介。iconデスクトップシリーズの新製品として新しく加わったコンパクトなアクティブサブウーファー「W-1」(関連ニュース)の試聴展示も注目を集めていた。
またカナル型イヤホンの新製品「NE-7M」も参考出品された。本機はiPhoneでのリスニングにも対応できるよう、左チャンネルのコードにマイク付コントローラーを配置し、リスニング中の通話も行えるる。国内発売については、時期は未定だが近く導入ができるよう検討が進められているという。
■フォステクス カンパニー
本イベントには初めての参加となったフォステクス。クリエイターからオーディオファンまで、幅広く支持を集めるプロフェッショナルモニター・ヘッドホン「T40RPmkII」「T20RPmkII」「T50RP」をはじめ、iPodのリスニングにもマッチするセミオープンタイプの「T-7M」「T-5M」を出展。来場者持込みのiPodやCDで各モデルを試聴できるコーナーも人気を集めていた。
オーバーヘッドタイプの実力機が揃うフォステクスだが、展示内容の説明を担当していた同社スタッフによれば「年内にはカナル型イヤホンも企画している」とのこと。商品化の実現を期待したいところだ。
■完実電気
同社が取り扱うMONSTER、Etymotic Researchのヘッドホンを展示。同日発表されたゼンハイザー「HD800」のリスニングコーナーや、Monito Audioのスピーカー「PL300」、NuForceのセパレートコンポーネントによる“オーディオコーナー”も人気を集めていた。
MONSTERからはヒップホップのアーティストDr.Dreと、著名プロダクトデザイナーのRobert Brunnerのコラボモデル「MH BEATS PI OE」「MH BEATS IE」など、今春発売のヘッドホン新製品が出展された。
「MH BEATS PI OE」は密閉型オーバーヘッドタイプのヘッドホン。ノイズキャンセリング機能も搭載する。高音質化を図るため、フラットタイプの左右同一長1.5mコードを採用している点も特徴。価格はオープンだが44,000円前後での販売が予想される。「MH BEATS IE」はダイナミック密閉方式のカナル型ヘッドホン。3サイズのソフト・イヤーチップ、2サイズのフランジ・イヤーチップのほか、キャリングケースも付属する。価格はオープンだが15,000円前後で販売される見込み。どちらも赤と黒をコンビにしたカラーリングが特徴だ。
ほかにも8mm径シングルドライバーユニットを搭載したカナル型ヘッドホン「MH TRB IE」(¥OPEN・予想実売価格20,000円前後)や2.4GHzのワイヤレス伝送を実現したワイヤレスオーディオユニット「A IP WAB 100」(¥OPEN・予想実売価格12,800円前後)も出展。「A IP WAB 100」はiPodドック端子搭載のトランスミッターをプレーヤーにつなぎ、RCA/3.5mmステレオミニそれぞれの出力に対応するレシーバー搭載ステーションをアンプ等につなぐことにより、iPodの音楽をワイヤレスで楽しむことができるようになる。
■タイムロード
今回のイベントでも、同社が取り扱うドイツのヘッドホンブランド ULTRASONEから発表された“editionシリーズ”の最新モデル「edition 8」に来場者の熱い注目が集まった。
昨秋のイベント(関連ニュース)で開催された「edition 8」の発表会では試聴機が用意されていなかったが、今回は最終商品版のモデルが3製品用意され、タイムロードのほかにもいくつかのブースに試聴コーナーが設けられ、来場者が長蛇の列をつくっていた。
タイムロードのブースでは試聴機のほか、ヘッドホン本体に付属する特製のレザーバッグや商品の外箱も展示されていた。多くのファンが待ちかねていたであろう国内発売も、いよいよ5月中旬から開始する。
イベント会場にはタイムロードが取り扱うCHORDのリファレンスプリアンプ「CPA5000」をはじめ、CDトランスポート「CODA」、DAC「QBD76」など、来場者が持参したCDをハイグレードな環境で試聴できるシステムも用意された。またLehmann Audioの「Black Cube Linear Pro」「Rhinelander」などヘッドホンアンプ注目製品や、iPodの音源も試聴できるようQablesのポータブルヘッドホンアンプ「iQube」も用意されるなど、「edition 8」の出展を心待ちにしていたファンを大いに楽しませる展示となった。
■McAUDI(第一通信工業)
McAUDIブランドのオーディオ製品を展開する第一通信工業からはヘッドホンアンプ「M-81」、DAC「M-51」など、この春発売の新製品が出展された。
「M-81」はアナログ回路を全てバランス構成としたヘッドホンアンプで、出力には自社製のディスクリートモジュールを搭載し、高音質を実現している。XLR/RCA対応の出力搭載モデル(¥399,000・税込)とヘッドホンジャックタイプ(¥346,500・税込)が用意される。ブラックの本体フロントにアクリルパネルをあしらった上品なデザインも魅力だ。
アナログ入力はともにXLR/RCAを1系統ずつ揃え、入力ごとに0.5dBステップのトリムによるプリセットゲイン調整機能を持つ電子ボリュームが搭載されている点も特徴だ。シーラスロジック社製の電子ボリューム「CS3318」を採用し、2チャンネル1組をバランス使用で1チャンネル分として使用することで高い性能を引き出している。アナログ電源はディスクリートシャントレギュレーターにより供給され、コントロール系は光アイソレーターで分離することにより、コントロールCPUからのノイズも遮断する構造としている。アナログ回路用電源はL/R単独のプッシュプル回路超ローノイズ電源を、デジタル回路用にはローノイズレギュレーターをそれぞれ採用する。
「M-51」はプリアンプ機能を内蔵した同社のDACフラグシップ機。価格は税込で1,155,000円。フルバランスのアナログ回路やシーラスロジック社製の電子ボリューム「CS3318」、クリーンクロック回路を搭載し、ピュアなサウンドを実現。チャンネルセパレーションは20kHzで120dB以上のパフォーマンスを獲得している。フロントパネルにはクリスタルガラスをあしらった高級感あふれるデザインも魅力だ。
■メース
メースのブースではSPLのヘッドホンプリアンプ「2Control」「Phonitor」を紹介。それぞれにゼンハイザーの「HD 800」(関連ニュース)をはじめ、最新ヘッドホンの注目機種を取り揃えて試聴できるコーナーも設けられ、好評を博していた。
■フューレンコーディネート
同社が取り扱うNuForceより、今年の春に発売されたカナル型ヘッドホン「NE-8」(関連ニュース)やカードサイズのヘッドホンアンプ「icon mobile」(関連ニュース)などモバイルグッズを一堂に紹介。iconデスクトップシリーズの新製品として新しく加わったコンパクトなアクティブサブウーファー「W-1」(関連ニュース)の試聴展示も注目を集めていた。
またカナル型イヤホンの新製品「NE-7M」も参考出品された。本機はiPhoneでのリスニングにも対応できるよう、左チャンネルのコードにマイク付コントローラーを配置し、リスニング中の通話も行えるる。国内発売については、時期は未定だが近く導入ができるよう検討が進められているという。
■フォステクス カンパニー
本イベントには初めての参加となったフォステクス。クリエイターからオーディオファンまで、幅広く支持を集めるプロフェッショナルモニター・ヘッドホン「T40RPmkII」「T20RPmkII」「T50RP」をはじめ、iPodのリスニングにもマッチするセミオープンタイプの「T-7M」「T-5M」を出展。来場者持込みのiPodやCDで各モデルを試聴できるコーナーも人気を集めていた。
オーバーヘッドタイプの実力機が揃うフォステクスだが、展示内容の説明を担当していた同社スタッフによれば「年内にはカナル型イヤホンも企画している」とのこと。商品化の実現を期待したいところだ。
■完実電気
同社が取り扱うMONSTER、Etymotic Researchのヘッドホンを展示。同日発表されたゼンハイザー「HD800」のリスニングコーナーや、Monito Audioのスピーカー「PL300」、NuForceのセパレートコンポーネントによる“オーディオコーナー”も人気を集めていた。
MONSTERからはヒップホップのアーティストDr.Dreと、著名プロダクトデザイナーのRobert Brunnerのコラボモデル「MH BEATS PI OE」「MH BEATS IE」など、今春発売のヘッドホン新製品が出展された。
「MH BEATS PI OE」は密閉型オーバーヘッドタイプのヘッドホン。ノイズキャンセリング機能も搭載する。高音質化を図るため、フラットタイプの左右同一長1.5mコードを採用している点も特徴。価格はオープンだが44,000円前後での販売が予想される。「MH BEATS IE」はダイナミック密閉方式のカナル型ヘッドホン。3サイズのソフト・イヤーチップ、2サイズのフランジ・イヤーチップのほか、キャリングケースも付属する。価格はオープンだが15,000円前後で販売される見込み。どちらも赤と黒をコンビにしたカラーリングが特徴だ。
ほかにも8mm径シングルドライバーユニットを搭載したカナル型ヘッドホン「MH TRB IE」(¥OPEN・予想実売価格20,000円前後)や2.4GHzのワイヤレス伝送を実現したワイヤレスオーディオユニット「A IP WAB 100」(¥OPEN・予想実売価格12,800円前後)も出展。「A IP WAB 100」はiPodドック端子搭載のトランスミッターをプレーヤーにつなぎ、RCA/3.5mmステレオミニそれぞれの出力に対応するレシーバー搭載ステーションをアンプ等につなぐことにより、iPodの音楽をワイヤレスで楽しむことができるようになる。