IFA2009レポート
海外担当者に聞くオーディオテクニカの欧市場における今後のビジョン
オーディオテクニカといえば、日本では泣く子も黙る名門マイクロホン/ヘッドホンブランドであるが、ここヨーロッパでの同社は一体どういった存在なのだろうか?今回、IFA2009のブースにて、同社の国際営業を担当する堀部慎二氏に直接お話を伺うことができた。
そもそもヨーロッパにおけるヘッドホンの市場規模は、最大規模といわれるアメリカのおおよそ半分程度。しかし、デジタルオーディオプレーヤーの急速な普及などで今後さらに拡大することが予想される。同社が一昨年、昨年に続き、今年もヨーロッパ最大規模のコンシューマーエレクトロニクスショウであるIFAに出展する理由は、まずはブランドイメージの確立という大きなねらいがあるようだ。
「オーディオテクニカは1985年頃からマイクロホンなどのプロ機については、すでにヨーロッパで展開しており、”コストパフォーマンスに優れクオリティの高いブランド”として認知はされていました。実際、プロ機のシェアは2割程を獲得できているのですが、それはあくまでプロ機市場の話であって、ヘッドホンなどのコンシューマー機に対する知名度はまだまだというのが実情です。そこでまずは日本でも展開している中級機、日本円にして5,000〜6,000円のモデルから製品展開を初め、”極めてクオリティの高い、上質なヘッドホンブランド”というイメージの確立を目指しています」
その言葉を聞きブースを見渡してみると、IFAのオーディオテクニカのブースは白を基調とした上品な空間ながらどこかに上質な”和”のテイストが感じられ、品位の高いブランドであることを連想させる。これまでのヨーロッパでのオーディオテクニカは、高級機がマニアの間で高い人気を獲得し、”希少価値が高く音のいいブランド”という認識が強かったようだ。しかしそのブランド力は、年を重ねるごとに確かに変化を見せつつあるという。
「毎年少しずつではありますが、昨年はイスラエル、今年はロシアといったように着実にオーディオテクニカに興味を持ってくださる国が増えています。そういった意味でも、このIFAのブースは出展することが大切だと考えており、今後も継続していきたいと考えております」
同社のヨーロッパでの展開は現在のところ、前述のとおり全て日本でリリースされているモデルである。今後は否が応にも各国でのオリジナルモデルの発売が期待されてくることだろう。
「オーディオテクニカはヨーロッパなどに支社を構えながらも、製品の選択など全てにおいて現地に一存しています。また、ウェブでのダイレクト販売など、より効果的な販売方法を模索しているところでもあります。まずは、既存のモデルでの定着を目指し、その後市場にあった展開として各々で必要と判断した場合は、各国でのオリジナルモデルの登場も大いに登場する可能性があります。いずれにしても”上質”をキーワードとして、ブランド訴求を行っていきます」
オーディオテクニカは、日本を代表するブランドから、少しづつ”世界のオーディオテクニカ”へと近づいていることは間違いないようだ。今後の同社の展開から目が離せない。
そもそもヨーロッパにおけるヘッドホンの市場規模は、最大規模といわれるアメリカのおおよそ半分程度。しかし、デジタルオーディオプレーヤーの急速な普及などで今後さらに拡大することが予想される。同社が一昨年、昨年に続き、今年もヨーロッパ最大規模のコンシューマーエレクトロニクスショウであるIFAに出展する理由は、まずはブランドイメージの確立という大きなねらいがあるようだ。
「オーディオテクニカは1985年頃からマイクロホンなどのプロ機については、すでにヨーロッパで展開しており、”コストパフォーマンスに優れクオリティの高いブランド”として認知はされていました。実際、プロ機のシェアは2割程を獲得できているのですが、それはあくまでプロ機市場の話であって、ヘッドホンなどのコンシューマー機に対する知名度はまだまだというのが実情です。そこでまずは日本でも展開している中級機、日本円にして5,000〜6,000円のモデルから製品展開を初め、”極めてクオリティの高い、上質なヘッドホンブランド”というイメージの確立を目指しています」
その言葉を聞きブースを見渡してみると、IFAのオーディオテクニカのブースは白を基調とした上品な空間ながらどこかに上質な”和”のテイストが感じられ、品位の高いブランドであることを連想させる。これまでのヨーロッパでのオーディオテクニカは、高級機がマニアの間で高い人気を獲得し、”希少価値が高く音のいいブランド”という認識が強かったようだ。しかしそのブランド力は、年を重ねるごとに確かに変化を見せつつあるという。
「毎年少しずつではありますが、昨年はイスラエル、今年はロシアといったように着実にオーディオテクニカに興味を持ってくださる国が増えています。そういった意味でも、このIFAのブースは出展することが大切だと考えており、今後も継続していきたいと考えております」
同社のヨーロッパでの展開は現在のところ、前述のとおり全て日本でリリースされているモデルである。今後は否が応にも各国でのオリジナルモデルの発売が期待されてくることだろう。
「オーディオテクニカはヨーロッパなどに支社を構えながらも、製品の選択など全てにおいて現地に一存しています。また、ウェブでのダイレクト販売など、より効果的な販売方法を模索しているところでもあります。まずは、既存のモデルでの定着を目指し、その後市場にあった展開として各々で必要と判断した場合は、各国でのオリジナルモデルの登場も大いに登場する可能性があります。いずれにしても”上質”をキーワードとして、ブランド訴求を行っていきます」
オーディオテクニカは、日本を代表するブランドから、少しづつ”世界のオーディオテクニカ”へと近づいていることは間違いないようだ。今後の同社の展開から目が離せない。