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カシオペアのドラマーも登場

ヤマハ、楽器演奏者向けのリニアPCMレコーダーなど新製品説明会を開催

公開日 2010/01/20 18:19 ファイル・ウェブ編集部
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ヤマハ(株)は、同社のリニアPCMレコーダーと電子楽器の新製品説明会を都内ライブハウスで開催した。会場には新製品が用意され、ゲストのプロミュージシャンによる生演奏を通して楽器の実力を体験できる機会も設けられた。

楽器演奏の録音で活躍するポケットレコーダー

会場で紹介されたリニアPCMレコーダーは、先日発表された「POCKETRAK W24/C24」(関連ニュース)の2モデル。どちらも最高24bit/96kHzのリニアPCM録音に対応する。大口径・高感度の90度X-Y型指向性ステレオマイク搭載の「W24」はより本格的な高音質録音を追求したモデル。一方で「C24」はリニアPCMレコーダーとして世界最小・最軽量を実現。手軽な使用感にこだわって設計されている。


POCKETRAK W24/C24
同社によると、国内レコーダー市場が約110万台で成長を継続している中で、その成長を牽引しているのがリニアPCMレコーダー。金額ベースでは50%をリニアPCM対応機が占めているという。ヤマハは楽器メーカーとして、楽器演奏の録音用途で使用するユーザーを主要ターゲットに位置づけ、新規参入企業が相次ぎ価格・スペック競争が激化するレコーダー市場で勝負する構えだ。

どちらのモデルもMP3再生時には自然な音程のままで50%〜200%のきめ細やかな再生速度コントロールが可能なほか、特定区間を繰り返し再生するA-Bリピート機能などを搭載。さらに楽器のチューニングやボーカルのピッチを確認できるキャリブレーション機能内蔵のクロマチック・チューナーやメトロノーム機能など録音時だけでなく楽器練習にも使用できる機能を搭載している。


録音モードの設定画面

クロマチック・チューナーやメトロノーム機能も搭載
リニアPCM録音では、24bit/96kHzから16bit/44.1kHzまで8モードを搭載。またMP3録音も可能で、ビットレートは320kbpsから32kbpsまで5モードから選択できる。内蔵メモリー2GBを搭載するほか、記録媒体はmicroSD/ microSDHCカードに対応している。

「W24」のみの機能として、スタジオ、ライブ、アウトドアといったシーンに応じた録音設定をボタンひとつで簡単に呼び出すことができる「シーンメモリー」機能を搭載しているのも特徴。また5バンドグラフィックイコライザー、録音時に低周波数成分を自動で低減するプログラマブルADCハイパスフィルター機能などのサウンドチューニング技術を投入している。

90度X-Y型指向性ステレオマイク搭載のW24


イコライザー機能

「シーンメモリー」ボタンを側面に搭載している

また「W24」には録音や再生、入力レベル調整の基本操作が行える小型ワイヤレスリモコンが付属し、ノイズレスで録音をスタートできる。電源は単三形アルカリ乾電池1本。MP3での録音時電池持続時間は約56時間となる。

重さ57gで小型軽量が特徴の「C24」は、その小ささを活かして取り外しが可能なクリップを付属。マイクも無指向性のステレオマイクを採用しており、譜面台やマイクスタンドにくくりつけて録音することもできる。


小型軽量モデルC24

薄型を実現した
またスライド式で収納できるUSB端子を本体に装備し、PCに直接データを転送可能。電源は単四形アルカリ乾電池1本で、MP3での録音時電池持続時間は約26時間。


スライド式のUSB端子も装備。クリップも付属する
両モデルとも、バンドルソフト「Cubase AI」を同梱。ヤマハ製ハードウェアにカスタマイズされており、シンプルなインターフェースながらも、48トラックのステレオオーディオ、64トラックのMIDIに対応するなどしている。

カシオペアのドラマーらが熱演!フラグシップ電子ドラム・ピアノも登場

新製品の楽器では、電子ドラム“DTX900シリーズ”「DTX950K/900K」とステージ用の電子ピアノ「CP1」というフラグシップモデルがお披露目された。

電子ドラムDTX900シリーズは、特殊複合材料と独自成型技術により設計された打面を使用した新開発のパット「DTX-PAD」を搭載。従来モデルからの大幅な静粛性、アコースティックドラムと比較して違和感のない打感を実現した。

開発にも携わったカシオペアのドラマー神保 彰さんは「ヤマハの電子ドラムは世代が変わるごとに進化してきたが、DTX-PADパットの採用でDTX900シリーズは別の次元にきてしまったという印象。実際に叩いてもらうとわかるが、演奏中のストレスがゼロ」と出来映えを高く評価していた。


DTX900シリーズを演奏する神保 彰さん
ステージピアノ「CP1」は“究極のステージピアノ”をコンセプトに開発されたフラグシップモデル。新開発の音源システムと音とタッチのマッチングを最適化した鍵盤を採用し、より高い表現・演奏性を可能とした。

福山雅治のコンサートツアーなどで活躍するキーボード奏者および作編曲家の井上鑑さんは、「シンセサイザーではなくエレクトリックピアノなので、思った以上にスッキリしている」「本当のピアノよりも小さい音がでるくらいダイナミクスが広い」など使用感を紹介。先日行われた薬師丸ひろ子さんのライブでもCP1を使用したという。


CP1を演奏する井上鑑さん
それぞれソロで演奏を披露したほか、発表会の最後には2人が新製品のドラムとピアノで競演し、会場を盛り上げていた。

お二人の競演の様子

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